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2019年度 中3 Australia Adelaide(AA)研修報告②

2019.12.05

※こちらのページでは、「中3 Australia Adelaide研修」終了日まで,現地から届いた報告と写真を,随時更新してまいります。研修報告は月曜日~金曜日,現地より1日遅れでの更新となります。なお,アデレードでの受け入れ16校は南北約60km,東西約40kmの広範囲に立地しています。AA本部(教頭及び学年主任)が各校を訪問して随時写真撮影等をいたしますが,1日に訪問できる学校数には限りがあります。できるかぎり各グループの様子をバランス良く掲載するよう最大限の努力はいたしますが,巡回順序や各校プログラムの関係で,写真掲載が数日間あくグループも出てくる可能性があることを,あらかじめお断りしておきます。

AA研修報告 12日目 2019.12.04

 第2団(2,4,6,8組)の生徒たちは第1団から1日遅れでアデレードを出発する日となりました。ある学校では朝6:30の出発時にホスト校のバディ生徒たち全員が学校に集合して,立命館の生徒たちとの最後の見送りをしてくれたそうです(双方の多くの生徒の涙でバスの出発がたいへんだったようです)。
 アデレード空港では見送りに来ていただいた関係者のみなさまと最後のお礼の挨拶を行い,空港中央にあるクリスマスツリーの前でクラス集合写真を撮影したあと搭乗し,シンガポールへ移動し,シンガポールから関西国際空港への帰国の途につきます。
 この2週間,それぞれの生徒たちがアデレードで出会った人々,経験した数々のことがら,受けたさまざまな親切,困った場面とそのときの対応・・・,それら一つ一つの経験が,AA研修に参加した生徒たちの成長の糧となってくれることでしょう。この研修では,各ホスト校の校長先生やコーディネーターの先生方をはじめ,アデレードのみなさんには,本校の生徒たちが少しでも楽しく,有意義に過ごせるよう,さまざまな準備と心配りをしていただきました。それらの親切や暖かさは私たちももっと見習わなければならないと改めて感じました。
 約2週間にわたって,現地アデレードよりお伝えしてまいりましたこのホームページも本日の報告で最終となります。ここまで現地の様子が少しでも伝わるようにと,できる限りの努力をしてまいりました。ここまでご覧頂き,ありがとうございました。ホームページの写真や文章を通じて,現地での研修の雰囲気が少しでもお伝えできていれば,たいへん嬉しく思います。
 生徒たちは帰国後,週明けの月曜日から登校再開となります。このAA研修での経験を活かして中学校生活のまとめとなる日々を過ごし,平和を愛し,社会に貢献できる人になれるよう,高校ではさらなる飛躍を遂げてくれることを期待し,このAA研修の報告レポートを締めくくりたいと思います。

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①2019/12/04
2組(アデレード空港にて)

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②2019/12/04
4組(アデレード空港にて)

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③2019/12/04
6組(アデレード空港にて)

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④2019/12/04
8組(アデレード空港にて)

AA研修報告 11日目 2019.12.03

 AA研修の第1団は帰国の日となりました。生徒たちは早朝にホストファミリーに送ってもらって各学校に集合し,クラスごとに貸し切りバスでアデレード空港へ集まりました。オーストラリアでは初夏の陽気の中,クリスマスのデコレーションが町のあちこちに飾られ,アデレード空港でも(到着日にはなかった)巨大なクリスマスツリーが中央に飾られていました。 
 スーツケースを預けた生徒たちは,このアデレード空港のクリスマスツリーの前でクラス集合写真を撮影するのがAA研修での慣例になっています。今年もツリーの前での記念撮影を済ませてから生徒たちはクラスごとに手荷物検査,そして搭乗ゲートへと向かいました。第1団はこのあとシンガポール・チャンギ空港で飛行機を乗り継ぎ,12/4(水)の朝に関西国際空港に到着する予定です。
 第2団の生徒は帰国を翌日に控え,多くの学校でフェアウェルパーティが行われました。今日訪れた学校では,フェアウェルパーティが始まる前から,すでにバディ生徒や本校生徒が(女子だけではなく,男子も)涙を流しながらお互いに別れを惜しむ姿がみられました。わずか2週間の滞在でしたが,ともに多くを語らい,多くを体験し,同世代の生徒どうし,友情の輪を広げることができたようです。別れを惜しんで一緒にダンスを踊ったり,歌を歌ったり,お互いで写真をとりあったりメールアドレスを交換したりしつつ,将来の再会を誓っていました。
 別の学校では,フェアウェルセレモニーが夕方,学校のホールを会場に,ホストファミリーやホストブラザーも招待して行われました。最初にホスト校の校長先生からの挨拶の後,立命館の生徒の歌とダンスで盛り上がり,最後にホスト校の校長先生から立命館の生徒一人一人に参加記念証が渡された後,本校生徒からのお礼の挨拶がありました。
 この学校でもフェアウェルパーティが終わった後も,バディの生徒とお互いに別れを惜しんで涙する生徒もおり,わずか2週間で友情の輪が広がっていることを感じさせられました。訪れた多くの学校では,ホストファミリーの方々から,「ほんとうに素敵な子どもたちでした。立命館の生徒はまた来年も受け入れたいです。」と,ありがたい言葉を頂きました。
 10代という若い年代に海外で過ごす2週間で,家族と離れて暮らす寂しさを克服しながら,AA研修の3つの目標(オーストラリアの文化を学ぶ/英語でのコミュニケーション力を高める/自立する)にそれぞれ手応えを感じられた生徒が多かったのではないかと思います。
 また,この研修によって,日々支えて頂いている日本の家族のありがたさを再認識した生徒もいたことでしょう。明日で第2団の生徒もアデレードとお別れです。最後まで気を引き締めて,この研修を締めくくりたいと思います。

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①2019/12/03
1組(アデレード空港にて)

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②2019/12/03
3組(アデレード空港にて)

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③2019/12/03
5組(アデレード空港にて)

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④2019/12/03
7組(アデレード空港にて)

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⑤2019/12/03
4B_Brownグループ(フェアウェルにて)

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⑥2019/12/03
6A_Orangeグループ(フェアウェルにて)

AA研修報告 10日目 2019.12.02

 この週末,アデレードでは夜から明け方にかけてまとまった雨が降りました。ちょうど乾燥していた芝生や花壇には「恵みの雨」だったようで,芝生の緑がいっそう鮮やかです。月曜日を迎え,このAA研修もいよいよ最終盤にさしかかっています。
 第1団の生徒は本日が最終登校日となりました。午後はフェアウェルパーティが行われた学校が多くありました。フェアウェルパーティは学校によってプログラムが異なりますが,それぞれホスト校からの代表スピーチ,立命館の生徒と教員からの感謝のスピーチ,そして立命館の生徒たちによる歌,ダンスなどのお礼のパフォーマンスなどが続きます。学校によっては校長先生から生徒一人一人に参加記念証を渡していただいたり,「SAYONARA」とデザインしたケーキをパーティに準備していただいたり,この研修期間の様子を動画で振り返っていただいた学校もありました。ほんとうにどの学校も立命館の生徒たちに心温まる対応をしていただいて,感謝の一言に尽きます。
 アデレードに到着してから,生徒たちは日本とは異なった環境で,濃密な時間を過ごしてきました。いろいろとスムーズに動けた生徒だけはなく,最初は緊張からホストファミリーとのコミュニケーションがうまくとれずに戸惑ったり,逆に次々と話しかけられて,それら一つ一つに丁寧に対応しようとして疲れたり,という例もあったようです。しかし,お互いの性格や考え方,そしてバックグラウンドの違いが分かってくるにつれて,生徒自らがそれぞれの力で徐々に課題を乗り越え,アデレードの環境に順応してくれた例が多くみられました。そのプロセスこそが普段の学校生活では得られない成長であり,これからの長い人生を生きていく上で彼ら・彼女らの一つの経験と自信になって欲しいと願っています。この研修を通じて,立命館中学校の生徒たちのたくましさ,しなやかさ,心の豊かさを感じる場面も多くみられたこともうれしいことでした。
 第2団の生徒は明日,フェアウェルパーティを迎えます。今日は,ある学校では特別授業として,ニューヨークで女優としても活躍されていた方を招いて,英語での「感情表現特別レッスン」を生徒たちにしていただきました。言葉を発さずに「喜び」,「驚き」,「怒り」,「悲しみ」などの感情を体や表情で伝えるレッスンで,生徒たちもお互いの演技に笑いながらも,楽しく取り組みを進めていました(彼ら・彼女らが高校生になったときの文化祭が楽しみですね!)。
 別の学校では,日本語を学ぶ選択講座の生徒たちと一緒に「日本語と英語の協同学習」を行いました。アデレードの学校の多くでは選択の外国語として「日本語」が設置され,それを選択している生徒たちは少し日本語を理解し,話すことができます。アデレードの生徒は日本語で,立命館の生徒は英語で,とコミュニケーションの条件が制限される中,お互いに自分の考えを伝え,また相手の考えていることを理解しようと頑張っている様子がみられました。
 また,別の学校では英作文(パラグラフ構成)についてのレクチャーが行われていました。特にセンテンスどうしをつなぐ「接続詞」の使い方に焦点が当てられ,生徒たちもその学びの趣旨をよく理解し,グループごとに熱心に取り組んでいました。またこの日に小学校訪問に行って文化交流を行った学校,あるいはシティ遠足に行った学校もありました。
 明日はいよいよ第1団がアデレード空港から帰国の途につきます。第2団はアデレードでの研修の最終日となり,多くの学校でフェアウェルパーティが行われます。

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①2019/12/02
1B_Marineグループ(グレナンガ校にて)

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②2019/12/02
2B_Silverグループ(授業での一コマ)

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③2019/12/02
3A_Purpleグループ(バディの生徒たちと)

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④2019/12/02
3A_Purpleグループ(お世話になった皆さんと)

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⑤2019/12/02
3B_Goldグループ(小学校訪問)

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⑥2019/12/02
4B_Brownグループ(シティ観光にて)

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⑦2019/12/02
5A_Greenグループ(フェアウェルにて)

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⑧2019/12/02
5B_Whiteグループ(フェアウェルにてお世話になった皆さんと)

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⑨2019/12/02
6A_Orangeグループ(活動中の一コマ)

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⑩2019/12/02
6A_Orangeグループ(音楽室にて)

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⑪2019/12/02
6B_Grapeグループ(女優さんからの特別演技指導)

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⑫2019/12/02
さよならアデレード

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⑬2019/12/02
6B_Grapeグループ(南オーストラリア美術館前)

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⑭2019/12/02
7A_Redグループ(修了証授与)

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⑮2019/12/02
7B_Limeグループ(修了証授与)

AA研修報告 9日目 2019.11.29

 金曜日もさわやかな快晴のアデレードでした。空の「青」が美しく,学校の芝の緑とのコントラストが鮮やかです。ここまで月曜日から連続して5日間,現地校に通って学んでいるためか,今日,本部が訪問した学校はいずれも本校の生徒たちがこちらの学校生活に順応して,ホスト校の生徒たちと和やかな輪を作っていました。中学生の順応力の高さには驚かされます。
 アデレードで本校がお世話になっている16校の学校にはそれぞれ特色があります。ある学校は学業とともにバレーボールが盛んで,校内の代表チームは全オーストラリアでもNo.1の力をもっているとのことでした(卒業生が何名か,オーストラリア代表として東京オリンピック2020にも出場予定とか!)。その学校のエントランスには優勝カップがずらりと並んでいました。また別の学校はアデレードでも有数の音楽コースをもち,本部が訪問したときも美しい管弦楽の音色が聞こえてきました。また別の学校はアメリカNASAと提携し,宇宙開発に興味関心が高まるような本格的な学習プログラムを備えていました。その学校では実際に生徒たちは管制官グループと宇宙探査グループに分かれて別々の制服を着て,様々な状況変化をモニターしながら実際の宇宙探査の現場のような感覚で(英語で)コミュニケーションを取り合い,宇宙探査のシミュレーション学習を行わせていただきました。生徒たちに聞くと「すごく楽しかった。ぜひ立命館でもやってほしい!」と大好評でした。これら私たちがお世話になっているアデレードの16校すべてに共通していることは,STEM教育と国際交流・国際理解教育に力を入れていることです。
 各校の校舎にも特色や工夫がみられます。すでに報告したSTEMだけではなく,どの学校にも,グループセッションなどに活用できるフリースペースが各所に設けられています。広い天然芝のグランドと美しい花壇,樹木に加え,校舎のデザインも斬新なところが多く,一つとして同じ形の学校がありません。ハリーポッターに出てくるような,伝統的な英国スタイルの校舎(文化遺産とのこと)を現在も活用している学校,学校内が縦割りで4つのサブスクールに分かれ,サブスクールどうしが学業やスポーツで競い合っている学校,校内にブドウ畑をもち,その学校ブランドのワインを製造する取り組みを行っている学校もあります。総じてアデレードは教育熱が高く,かつ親日的で(選択で日本語をおいている学校も多くあります),どの学校でも先生方やスタッフの方がいつも笑顔で親切に接して下さっています。
 各校で生徒たちの様子を見ていると,よい意味で緊張がほぐれ,研修を楽しむ余裕が出てきているように感じます。研修のスタート時点では,ホームシックで心寂しい思いをしていた生徒も少なからずいたようですが,先生方やホストファミリーとのコミュニケーションが徐々に慣れてきたのか,日本の家族と会えない寂しさはなくならないものの,それを乗り越えようとする姿勢が生徒たちの自信や成長となって感じられるようになってきました。
 また,本日は各学校でのプログラム終了後,South Australia Educational Department(南オーストラリア州教育省)にてアデレードの16校の各コーディネーターの先生,ご担当頂いた旅行社の方々,本校の代表校長と引率教員が一堂に会し,合同でレセプションを行いました。レセプションの前には本校の代表校長,教頭,学年主任が南オーストラリア州教育省の国際担当責任者と会議をもち,今年度のAA研修のふりかえりと次年度の研修に向けての改善点を話し合いました。今年で通算14回目となるこのAA研修ですが,毎年フィードバックによる改善を積み重ねることで,より完成度の高いプログラムになってきていると感じます。レセプションでは教育省の代表者の方からのご挨拶,立命館の代表校長からの挨拶,贈り物交換の後,随所で両国の教員同士の和やかな輪が広がっていました。教育省の国際担当責任者の方からも「立命館とアデレードの生徒たちにとって,お互いの成長にプラスになる,貴重な機会になっていること」への感謝と,「立命館との交流の輪をこれからも大切にしていきたい」との趣旨のお言葉を頂きました。
 明日からは2度目の週末を迎えます。“お世話になったたくさんの方々への感謝の気持ち”を持って,週末をホストファミリーと過ごして欲しいと思います。この週末が終わるといよいよ帰国に向けての準備となります。お世話になったアデレードの学校での授業も,第1団はあと1日,第2団もあと2日となりました。最後までしっかり学び,強い絆を築いて日本に帰ってもらいたいものです。

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①2019/11/29
1組(クリーランドにて)

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②2019/11/29
1組(マウントロフティにて)

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③2019/11/29
2A_Yellowグループ(グループ集合)

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④2019/11/28
2B_Silverグループ(水上スポーツ)

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⑤2019/11/27
3A_Purpleグループ(グループ集合)

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⑥2019/11/29
3A_Purpleグループ(シティ観光にて)

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⑦2019/11/29
3B_Goldグループ(英語でのレター作成中)

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⑧2019/11/28
4B_Brownグループ(サッカー日豪戦のあとで)

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⑨2019/11/29
5B_Whiteグループ(ダンストレーニングのスタート)

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⑩2019/11/29
6組(クリーランドにて)

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⑪2019/11/29
6組(マウントロフティにて)

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⑫2019/11/28
7B_Limeグループ(クリーランドにて)

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⑬2019/11/29
8A_Blueグループ(宇宙探査シミュレーション)

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⑭2019/11/29
8A_Blueグループ(宇宙探査学習の様子)

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⑮2019/11/29
8B_Cherryグループ(感謝の手紙の作成)

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⑯2019/11/29
歓迎 立命館

AA研修報告 8日目 2019.11.28  

 初夏の爽やかな日差しが続くアデレードです。今日も爽やかな晴天の1日となりました。特に今日,マウントロフティ展望台やクリーランド・ワイルドライフパークに行ったグループは,眼下に見下ろすアデレードの町やその先の大海原までの雄大な景色にきっと満足してくれたことと思います。
 本部として各グループを訪問していると,「(生活や食事などに)最初は戸惑いましたが,ずいぶん慣れました」という生徒が多く,頼もしく思います。すっかりアデレードに溶け込んでいる生徒もおり,中には「もう,アデレードが気に入ってしまって,正直言うとずっとここにいたいです!」と話しかけてきた生徒もいました。
 今日,本部が訪問した学校では,アデレード大学から先生が来られて,立命館の生徒とホスト校の生徒と一緒に「世界の食糧廃棄問題」のレクチャーとワークショップを行っていただいているところでした。かなり本格的な内容で高校生でも難しいかな,と思い生徒たちに聞いてみると,「言っていることはだいたい分かるが,自分の意見を文字に書くところが難しくてうまくいかない」,「思ったことを英語でどう表現したらいいのか」とインプットよりアウトプットで苦戦している様子がうかがえました。それでも身近で現実的なテーマでもあり,ホスト校の生徒やTAで来ていただいたアデレード大学の学生さんたちとコミュニケーションを取り,内容を理解していこうと頑張っていました。
 別の学校では美術の時間を使って「ホストファミリーへのお礼状」をつくっていました。お礼状に色をつけていくときに,大きな紙にいろいろな色の絵の具を落とし,そこに球形をしたロボットを置くと,そのロボットが自分で転がりながら紙の上に色とりどりの軌跡を幾何学模様のように描いていくという,不思議な手法が用いられていました。まさにテクノロジーとアートの融合のような取り組みで,私たち教員も初めて目にしたものでした。
 別のグループは水上スポーツ(カヌー)に挑戦していました。最初は陸上でパドルの扱いなど安全確認と基本的な動作を教えていただき,その後,1名1艘のカヌーでこぎ出していきます。生徒たちにとっても開放感あふれる時間の一つで,とても楽しんでいたようです。水上スポーツ(カヌー)はアデレードの人々にとっても非常に人気が高いとのことで,本校が使わせていただく日以外は地元の子どもたちの団体予約でいっぱいだとか。楽しそうな生徒たちの表情を見ていると,それも大いに頷ける感じがします。
 さて,アデレードでの研修中にESL(英語授業),クリーランドでの動物学習,水上スポーツ(カヌー)などと並び,オーストラリアの先住民であるアボリジニに関しての学習をする機会があります。アデレードのシティにある南オーストラリア博物館には世界最多といわれるアボリジニに関する様々な展示物があり,たいへん勉強になります。この博物館に行く機会のあった生徒は,各校で学んだアボリジニに関する知識をより深めることができたことでしょう。私たちは単純に「オーストラリアの先住民=アボリジニ」としてしまいがちですが,実際はオーストラリア全体で約250の異なった民族グループがあり,それらの集合体をアボリジニと呼んでいます。このようなアボリジニの学習を深め,アボリジニの芸術の特徴である点描画でのデザインなどでブーメランペインティングをしたグループもありました。まるでアボリジニの魂と日本の文化が融合したような(?),素晴らしい作品がたくさん生まれました。わずか1時間でのこの完成度にはアデレードの先生方も感嘆されていましたし,私たち引率教員も生徒たちの瑞々しいセンスにあらためて驚かされました。
 明日(金曜日)を過ぎると,いよいよアデレードでの最後の週末を迎えます。そして週が明けると帰国の準備となっていきます。生徒たちの様子を見ていると,アデレードでの楽しい思い出や,ホストとの会話,異文化の体験,いくつかの「がまん」,そして長い時間をかけて自分自身と向き合ったことなど,それぞれの生徒たちにとって,10年先,20年先にも繋がるような,ほんとうに貴重な経験をさせてもらっているな,とつくづく感じます。

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①2019/11/28
1A_Pinkグループ(校庭にて)

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②2019/11/28
1B_Marineグループ(ウエストレイクスにて)

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③2019/11/28
1B_Marineグループ(水上スポーツ)

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④2019/11/28
2A_Yellowグループ(グループ揃って)

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⑤2019/11/28
2B_Silverグループ(調理実習の一コマ)

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⑥2019/11/28
2B_Silverグループ(ブーメラン・ペインティング)

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⑦2019/11/28
2B_Silverグループ(グループ集合写真)

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⑧2019/11/28
3A_Purpleグループ(広い校庭にてオージーフットボール体験)

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⑨2019/11/28
4A_Skyグループ(メンバー揃って)

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⑩2019/11/28
4B_Brownグループ(浮力実験の様子)

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⑪2019/11/28
8A_Blueグループ(アデレード大学の先生によるワークショップ)

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⑫2019/11/28
8A_Blueグループ(ようこそ立命館)

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⑬2019/11/28
アデレードの町並み(ランドルモール)