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【SSH】海外の理数教育重点校との国際共同課題研究始動

2020.06.23

海外の理数教育重点校との国際共同課題研究始動

 立命館高校は今年度Super Science High School事業の第5期先導的改革型に指定されました。様々な科学教育の中でも、国際科学教育に特に力を入れており、その中心となっている活動の一つが海外の理数教育重点校との国際共同課題研究です。2020年度はSSGクラス2年生から13名が参加し、タイ、シンガポール、韓国の3カ国4校と以下の5つの分野で共同研究を開始しました。
  • タイ     Chitralada School         数学分野
  • 韓国     Korea Science Academy of KAIST    天文分野
  • タイ     Mahidol Wittayanusorn School     生科学分野
  • シンガポール National Junior College        生物分野
  • シンガポール National Junior College        地球物理(地球温暖化・環境)分野

 それぞれの研究では海外生徒3名、本校生徒3名の計6名での研究になります。今年度はお互いの国に行き来しての共同実験や研修が難しいと考えています。オンラインでの交流が主になると思いますが、オンラインでの授業や交流が身近になってきた今だからこそ深め合える関係が築けることもあると確信しています。まずはzoomで自己紹介を行った後は、話し合って研究テーマを決定し、関連の文献を調べ、読み込み、実験方法等について共有した後、実際にそれぞれの国で実験を行い、データをまとめ、比較し、11月には発表できるように一定の成果をまとめる予定になっています。

 Zoomでのミーティングを進めている生徒たちは、次のような感想を述べており、この活動を通して将来につながる様々な力をつけてくれることを期待しています。

  • テーマ決めのために各自で研究したいトピックについていくつか考えてからこのMTGに参加しました。お互いでチャットを使いながらお互いの意見を交流しました。そのあとにトピックについて意見を出し合いました。天文の研究は学校で詳しく学習する範囲にはないので、まず日本語で勉強した上で英語でも学ぶ必要があり、まだまだ勉強不足です。KSAの生徒たちから出てくる単語も意味もわからず不安になりました。でも、頑張って理解をしようとKSAの生徒たちと話せたので前向きに頑張れました。これから3人でたくさん協力して勉強を進めて、話ができるようにしていきたいです!
  • 一週間学んできて発見したことや証明の仕方を紹介し合いました。まだテーマは確定していませんが、今は私達が提案したテーマで話が進んでいます。相手の生徒達はすごく熱心で、私達が送った資料の他にも別の資料を進んで勉強していたり、すでに新しいことを発見していました。その姿勢に刺激を受けたし、自分達も負けていられないと思いました! これらの反省を生かして次はより良いミーティングが出来るように頑張りたいです。
  • コロナ期間中で私たちが少しずつ研究を進めていた内容についてのプレゼンをしました。しかし、自分たちが研究した内容なのに、あまり伝えられなかったことについて悔しいと感じました。なので、もっと英語の勉強をしないといけないと思いました。タイの生徒は自分の思ったことをすぐ英語で伝えられていて、さすがだなと感じたのと、自分たちも負けてられないなと感じました。こういう高めあいがもっとできたらいいと思います。