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【SSH】本校生徒の科学研究がサイエンスキャッスル研究費フォーカスシステムズ賞を受賞

2020.07.09


高校3年SSGクラス生徒の科学研究がサイエンスキャッスル研究費フォーカスシステムズ賞を受賞

 本校高校3年生SSGクラスの中浦唯羽さん、中島紗惟さんの「ソラレンの抗菌作用について」の研究が株式会社フォーカスシステムズと株式会社リバネスがともに主催されている、サイエンスキャッスル研究費フォーカスシステムズ賞に採択されました。

 中浦さん、中島さんの二人は一年前からソラレンの抗菌作用についての研究を行っています。ソラレンを多く含む柑橘類やセリ科などの食べ物を摂取すると、紫外線をより吸収しやすくなる影響があるということを知りソラレンについて興味を持った二人は、ソラレンに抗菌作用があれば、通常廃棄する食品の皮からソラレンを抽出することで、廃棄食品の有効活用や人体に害の少ない抗菌シートの作成ができるのではと考えました。具体的な研究としては、ソラレンが本当に抗菌作用を持つのかを調べるために、大腸菌や酵母、カビなどをソラレンと共培養させたサンプルと、それをDMSOと共培養させたものを用い、どちらにも共通して紫外線を一定時間照射させ、一定期間放置し比較実験を行っています。この実験から、サンプルに対するソラレンの働きを観察し、抗菌作用を持つかどうかを現在調べています。

 今回は52組の申請の中からの受賞でした。この採択により、二人は今後研究費100,000円と研究アドバイザーによるメンタリングを受けながら研究活動を進めていき、12月に東京で成果発表を行うことになります。
 大きなチャンスをいただいたことに感謝しながら、一層意欲的に研究に取り組んでくれるものと期待しています。

 サイエンスキャッスル研究費フォーカスシステムズ賞の採択者情報HP
  https://lne.st/2020/07/07/fs-2/