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【SSH】特別科学講演を実施「謎解きiPS細胞〜細胞を見分けよう!〜」

2021.08.26

 7月20日(火)、高2SSGクラス生徒39名を対象に、夏の特別科学講演会を実施しました。
 高校2年1学期に英語の授業でiPS細胞についての英文での学習を行いました。英語で得た知識をさらに深いものにするために、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)国際広報室の和田濵裕之先生の先生をお迎えして、「謎解きiPS細胞〜細胞を見分けよう!〜」をタイトルとしたご講義を実施していただきました。
 生徒たちはiPS細胞に関する講義を受けた後、iPS細胞からできた様々な種類の細胞の顕微鏡写真を見て、どういう細胞なのかを見分ける謎解きにグループで取り組みました。また、iPS細胞が全能性の細胞であることを証明するためには、どのような事が言えれば良いのかという、まだ正解がない問いに関してもグループで考えました。
 英語の授業でiPS細胞についての基礎的な知識を得ていたため、生徒たちにとって、さらに広く深い知識を得る貴重な時間となりました。また「正解がない問い」に取り組み、一つのことをじっくりと考え、他者と話し合う時間を持つことで、深い思考を得ることにもつながったと思います。
 英語授業×サイエンスのコラボ企画として実施させていただいた今回の講演会でしたが、このような機会を通して、学習したことを多角的に見て深めることで、世界を広げていってほしいと考えています。

<生徒の感想(抜粋)>
  • 今回の講演会を聞いてiPS細胞についてより詳しく知ることができたと思います。答えのない難しい問題ばかりでとても悩まされました。どのような答えになっても私たちにとって最善の手があればと思います。
  • 医療の最先端とも言えるiPS細胞研究の最前線で活躍されている方からお話を伺う機会はなかなかないのでとても貴重な体験ができたと思います。iPS細胞があるなら今後はもう安泰だと思っていたけど、現在の人類の技術をもってしてもiPS細胞にはまだまだ未開な部分があると知って驚きました。私は将来国際的な場面で活躍するのが夢なので、今回日本の誇りともいえるiPS細胞について知識を深めたことを活かしていきたいです。
  • iPSについて英語の授業で勉強してから、疑問が多かったり、自分の中でもっと知りたいと思っていて、講演会のおかげでより深く知れたし、より関心が高まりました。とくに、iPSがどんなものにもなり得る、ことを証明するためにという議論で、普段の生物の授業の知識を利用して発展的に考えられてよかったです。
  • 私は生物の授業は取ってないのですが、今日の講座は英語の授業で1学期に習っていたことでもあり、とても楽しい授業でした。またペアワークでもクラスメイトと試行錯誤考えながら、答えだけではなく、なぜそう思ったのかも考えながら取り組むことができたのでとても有意義な時間となりました。今後も何かの答えを導く時、なぜそうなるのかを明確にアウトプットしていける力を磨こうと思いました。
  • iPS細胞については英語の授業で少し習いましたが、今日の先生のお話を聞いて、その知識を深めることが出来ました。神経細胞や心臓の細胞に変化したときの見た目や特徴が特に興味深かったです。人間の体って面白いなーと思いました。
  • iPS細胞は人を救うとても良いものだと思います。でもそれを使うこと、証明することはとても難しいことだとわかりました。研究する上で、倫理面についても考えなければならず、その点も難しいことだと思いました。