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【SSH】卒業生による出張授業「NASA、JAXAの月探査から考える地球、月」を実施しました

2022.06.20

 5月12日(木)、本校SSGクラス出身の于賢洋さん(東大大学院総合文化研究科)が、主催するアウトリーチ活動を行っている団体「SOBY」の取り組みとして、荒木亮太郎さん(大阪大学院理学研究科)とともに、本校SSGクラス2年生を対象に「NASA、JAXAの月探査から考える地球、月」をテーマとする出張授業が行われました。
 まず、于さんが「月内部の数値シミュレーション ―探査との関係―」について講義を行い、その後、荒木さんが「21世紀の月探査 ―我々はなぜ月を目指すのか―」について説明されました。2つの講義の後に、「月の資源はだれのものか」「民間企業による宇宙開発を規制すべきか」といった質問が生徒たちに投げかけられました。生徒たちはグループに分かれて活発な議論を行い、「最初の何年間かは各国の研究目的のみ月の資源の使用を認めるべき」「営利目的での使用は国同士の争いの原因になるため規制すべき」などの意見が出されました。
 教科書には載っていない時事ニュースを題材に、大学院での最前線の研究成果を聞かせていただき、生徒たちにとって月への関心を深める有意義な時間になりました。


【参加生徒の感想】
  • 月はとても身近な存在だがあまり詳しく知る機会はなかったため、今回のこの講演で詳しく知ることができてよかった。また、地球と月では環境が異なることから水の価値が全く違うことにとても驚いた。

  • 長く研究が進められている月でも、まだ謎が多くあることが分かった。月と人類の関わり方がこれからの鍵となっていて、一歩間違えると、国家や企業間の争いや月の環境破壊につながってしまうと思った。一方、探索を進めることのメリットがあるため、その両立が必要不可欠になってくると感じた。

  • 月に関して知らないことが多かったのですがこの講義を聞いて理解が深まってよかったと思い、今回で月に関心を持ったので自分でももっと調べて見ようと思います。

  • 最新の情報や月の研究成果だけではなく、今、月を巡って起きている社会問題なども教えていただき非常に勉強になりました。

  • 月は近いようで遠く、数千年後くらいに住むとかだろうと他人事のように考えていましたが、今回のお話を聞いて、とても興味が湧いてきました。

  • お二人がとても楽しそうに研究内容をお話しされていてとても楽しかったです。自分も研究することが好きなのでお二人のようになれたらいいなと思いました。

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