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【SSH】立命館大学理工学部と本校、タイMWIT校、インドネシアBMD校とのオンライン共同Workshopを実施

2022.08.22

 6月3日(金)、17日(金)、6月24日(金)の3週にわたって、第4期R-GIRO「こころの距離メータ拠点」プロジェクトの一環として、タイにある本校との教育提携校Mahidol Wittayanusorn School(MWIT)と、インドネシアにあるBudi Mulia Dua High Schoolと本校の3校が共同で「Can technology that allows robots to understand human feelings make us happy? (ロボットが人間の気持ちを理解する技術は、私たちを幸せにしてくれるのでしょうか?)」をトピックとするオンラインWorkshopを実施しました。「褒める」をキーワードに、人の心の動きを見ることができる技術を使ったロボットで、人を喜ばせる方法を生徒たちが議論しました。
 このWorkshopは、2050年の社会像として「サイバー空間の次世代コミュニケーションインフラ構築によるウルトラダイバーシティ社会の実現」を提案し、web環境における人の反応や場の空気感・雰囲気といった情報を可視化し、サイバー空間における円滑なコミュニケーションの支援について必要な技術、環境の調査を行っているMoonshot(Research and Developmental Program)のウルトラダイバーシティ社会実現チームの活動の一環として実施されました。昨年度はタイMWITと本校の2校間で実施しましたが、今年度は立命館高校からは高3SSGクラスの生徒36名、MWITから24名、BMDから18名、3校から計78名が参加しました。
 一週目の6月3日には開会式が行われ、立命館大学情報理工学部の西原陽子先生のご講義がありました。その後、プロジェクトリーダーの岡田先生や西原先生らが開発された2つのMind-Read Technologyを体験させていただきました。1つは心拍数を測定し、心の状態を可視化する装置「しんぱくん」です。たとえば、ウソをついて緊張しているときや、好きな人のことを考えているときは、心拍数が上がり、LEDランプが赤やオレンジに点滅します。一方、退屈しているときや落ち着いているときは、心拍数が減少したり変動が小さくなり、LEDは緑色に点滅します。もう一つは、友人関係を可視化したチャットシステムです。このシステムでは、2人のユーザー間の双方向の友好関係を可視化します。友好度スコアは、チャットでの返信によって変化します。しんぱくんを身に付けている立命館生が驚いたときや嬉しいと感じるとアクセサリーの色が変わり、それを画面を通して海外生に見てもらいました。自分や相手の反応や感情が可視化されることに対して、お互いに楽しみながらMind-Read Technologyを体感することができました。
 二週目の6月17日には、前週の2つのこころの距離メータに関連する最新技術の学習や体験を経て、高校生の視点から社会問題を解決するための技術として考察する機会を持ちました。” Who can use the technologies (and how) to improve people's well-being? (誰が、どのように、その技術を使い、人々の幸福度を向上させることができるのか?)” というトピックに対し、3カ国の高校生が12の小グループに分かれて60分間の議論を行い、また次週のプレゼンテーションの準備を行いました。
 三週目の6月24日には各グループがディスカッションを経てまとめた意見をオンライン発表し、その表彰や講評が行われました。犯罪防止、医療向上、まだ言葉を話せない赤ちゃんとのコミュニケーション等に使用できるのではといった提案、またMind-Read Technologyが私たちの生活にもたらすメリットと現実的な問題点等、高校生らしい生き生きとした意見、国際グループならではの多様な意見が発表され、発表者も聴衆も充実した時間を持つことができました。
 今回多くの方々のサポートにより、充実した国際Workshopを実施することができました。参加生徒にとって、未来の技術開発について国際的な視野を持って考える貴重な機会と経験になりました。

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<参加生徒感想(抜粋)>
  • 私が好きな分野についてのプロジェクトだったのでとても充実した時間でした。しかし興味はあってもそれを英語で意見を言うのはとても難しいことを改めて学びました。そしてたくさんチームのみんなで練習し連絡を取り合ったことが結果に繋がったので言語の壁があっても過程の大切さを実感することができました。
  • 今回の主題であった、人を幸福にするマインドテクの使い方や誰のために使うかといったことは、将来技術が発達した時に本当に考える必要がありそうな事だったので、とてもおもしろく、ためになるものでした。またこのような考える機会があれば良いと思います。
  • 今回のプログラムでは、科学を通じてグループのみんなと議論をする事が出来ました。様々な困難はあったのですが、他国の生徒と、意見を交換できたのは新しい考え方を学んだり、自分にとっても考える際の観点が増えたと思います。また、オンラインでも話がスムーズに進み、プログラム後も連絡を取れる関係になった友達ができた事がすごく嬉しいです。
  • このようなプロジェクトでは今まで蓄えてきた英語のスキルを最大限使える上に、英語にかかわらないたくさんの知識をもらえるし、それに対する色んな人の意見が聞けてとても良かった。単語がわからなくても自分なりに説明すると伝わることを実感した。
  • 議論をしたり講義を聞いたりするだけではなく、実際にMind-Read Technologyを使った上で、ディスカッションをすることで、色々と気づくことが出来たので、より良い議論が出来たと思います。