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長岡京キャンパスでの学校生活がスタート!

2014.09.01

2014年9月1日、立命館中学校・高等学校の長岡京新キャンパスでの学校生活がスタートしました。

始業式では、校長挨拶やクラブ等での生徒の活躍の表彰に続き、特に高等学校では、生徒会が中心になり、新キャンパスでの決意を語る企画が開催されました。長岡京市からも、北開田響太鼓の方々やガラシャ祭に関わって「おたまちゃん」をはじめとする関係者の方々が来てくださり、長岡京キャンパスの初日を大いに盛り上げてくださいました。

まだまだ慣れないことも多く、登下校時にご迷惑をかけてしまったり、深草キャンパスとの違いに戸惑いを隠せない部分もありますが、「長岡京を愛し、長岡京から愛される」学校づくりを心がけていきます。

どうかよろしくお願いいたします。


  


以下、生徒たちの決意を紹介します。

 深草での26年の歴史に幕を閉じ、長岡京キャンパスという新たな地での歴史が始まる節目の今日、立命館高校生として未来に向けて宣言をいたします。
 長岡京キャンパスでの歴史は広小路から北大路、深草、そして長岡京へと109年間続く立命館の軌跡や想いも込めて私たちが作り上げていくことになります。だからこそ、この新キャンパスで学校生活を送る私たち生徒にとって1つでも多くの思い出が残るような学校を築き上げていきます。新しい環境で過ごしていくのは少し不安もあり、慣れないために苦労することも多いと思いますが、それを理由に歩みを止めるのではなく、深草で学んできたことをうまく活かして長岡京でも努力を惜しまず過ごしていきます。
 私達は日本や世界で活躍する人材になることを目指しています。世界で活躍する人材とは確かな学力や教養を身につけているだけでなく、コミュニケーション能力やお互いを理解し合える力、信頼される力をそなえている人です。私達はそれらの力を身につけるために今を過ごしています。
 本校は今、次のステップへ進んでいます。その進化の最たる移転という機会に立ち会えたことを、私たちはとても幸運に思っています。なぜなら立命館がより注目され他の方々との繋がりや出逢いが増える中、客観的に見た「立命館」という学校の姿に気付くことが出来たからです。「立命館」という名前は「学問を通じて、自らの人生を切り拓く修養の場」を意味します。より一層自覚と誇りをもって素晴らしい学校生活を送ります。
 今年度は移転がなければ経験出来なかった行事も多く、その1つに人文字作成がありました。深草学舎最後の終業式の7月14日に私達は深草への感謝の気持ちを込めて全校生徒1734名で「FKC2014」という人文字を作成しました。この企画を行ったことで学年やコースに関係なく、全校生徒がひとつになり、今までにない大きな作品を作ることができ、互いに協力することの大切さを学びました。近年、日本では東日本大震災などの大きな震災や、福知山・広島で起きた集中豪雨などの多くの自然災害が起きています。常にどこかで地震があったり、毎年夏になれば台風がきて大きな被害をもたらしたりなど、日本では自然災害を避けることができません。本校では今まで支援活動を精力的に行ってきました。自然災害に対する思いや考えを他人ごとにせず、これからも立命館高校生として自らが主体となり行動していくことでこれからも日本を支えていきます。
 このキャンパスは最先端の設備が整っており、学習やクラブ活動、そして行事を行うのに適した最幸の環境になっています。清和会メモリアルホールをはじめとして、フォーラムやアトリウム・メディアセンターなど自分のアイディアや意見を発信できる場所が多くあります。将来、社会で私たちが羽ばたいていくためには周囲の声も聴くことが重要です。このような場で自分だけでなく周囲とお互いに意見を交換することで、相手を理解し尊重し合えるような関係を築き上げていきます。
 最後に、深草には今まで多くの先輩方が築き上げてくださった歴史がありました。全ての皆さんの想いをこの長岡京キャンパスで繋いでいきます。この校舎はのべ14万1,939人もの方が122万4,862時間かけて建設されました。この全作業を1日8時間として1人で行うと419年かかるそうです。これは、1594年、豊臣秀吉の時代から作り始めれば完成する計算になります。
 先生方の想い、設計された方の想い、工事に関わってくださった方の想い、地域の方の想い、また、多くの先輩方の想い、そして、これから学校を創っていく私たち生徒の想い。多くの人たちの想いを胸にこのキャンパスは歩みだします。そして、私たちが長岡京でより素晴らしい立命館の歴史を創っていきます。
                          2014年9月1日
                          生徒代表 第110代生徒会会長 美淋幹都