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SGH 東北研修を実施

2015.03.28

Super Global High School (SGH)
SGH 東北研修報告


SGH東北復興防災研修を実施しました

 

 320日(金)~323日(月)の4日間、2年生5名と3年生5名の10人が東北復興防災研修に参加しました。そのうち3日間は生徒会の生徒5名と活動を共にしました。

 研修に先だって4日間の事前研修・学習会を行いました。そのうちの1回は、前日のWarm Heartの取り組みの日にあわせて、チーム福島の半田さんからお話を聞く活動を行いました。


20日、午前に現地に移動し、午後から学校交流を実施しました。福島県立安達高校で本校生徒と40名ほどの生徒で活動を発表しあい、その後5つのグループに分かれ、意見を交流し合いました。その日の夜は、宿舎でNPO法人「チーム福島」の吉成さんから、震災当時の炊き出しボランティアの様子やその後の福島の状況を、原発の風評被害と合わせて、生活の様子をうかがうことができ、貴重な機会となりました。

21日には、午前中に福島市内フィールドワークをおこない、公園に立つ放射能注意喚起の看板や除染土置き場、そして放射線量測定器などを見た後、曽根田駅で「ひまわりの種」贈呈式に参加しました。続いて「チームふくしま」の理事である鈴木厚志さんから、なぜ自分がこのような復興のための取り組みを始めたのかということや、人と人との結びつきと企業の使命についての話をうかがいました。午後には、ラジオ福島においてアナウンサー大和田新さんから、3年間の取材を通じて出会った具体的な人々の思いについて話を聞かせていただくことができました。そして、その後、陸前高田に移動しました。

 22日午前は、丸吉水産代表の佐々木洋一さんから、津波で家を流されお父さんを失ったご自身のお話や、牡蠣の養殖の復興の話をお聞きし、出荷作業を見学させていただきました。その後、佐藤一男さんから、ここまで津波が来たことを後世に残すために「桜ライン」という取り組みをされている様子を聞かせていただきました。午後には、気仙沼面瀬中学のグランドに作られた仮設住宅で、自治会長さんから話を聞き、仮設住宅を見学。そのご南三陸へ移動し、仮設商店街等を見学しました。夜には、宿舎で3日間経験したことから受け止めたことや、今後の活動について議論をし、まとめる作業をおこないました。 

最終日、23日の午前は、南三陸の地域の集会所で、南三陸町産業振興課の太齋彰浩さん、地域の復興組織の代表である工藤真弓さんを交え、意見の交流をおこない、実り多き研修を終えました。


4日間を通して生徒たちは、①「事実を深く知ること」単に報道されたす現象や示された数字だけではなく、そこで起こった一人一人の物語まで深く入って知ろうとしなければならないこと。②それを単に聞いてきたこととしてそのまま伝えるのではなく、自分がうけとめたことを自分の言葉として伝えなければならないこと。③自分のできる小さな行動から始めなければならないこと。④これからも被災地とつながっていくこと。などを学び、決意したようでした。