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SSH Ritsumeikan Science Workshop in BKC 「振動の伝搬から地層の構造を読み解く」

2015.08.05

Super Science High School (SSH)
Ritsumeikan Science Workshop i
報告

  

Ritsumeikan Science Workshop in BKC「振動の伝搬から地層の構造を読み解く」を実施

 

 さくらサイエンスプランで来日中のタイMahidol Wittayanusorn Schoolの生徒と立命館附属高校の生徒が、725()28()にかけて、BKCでワークショップを実施しました。タイ生徒10名と立命館高校、立命館宇治高校、立命館慶祥高校から生徒11名、合計21名の生徒が参加しました。

 725()には、立命館大学理工学部物理科学科の川方裕則教授のご指導のもと、振動の伝搬から地層の構造を読み解くことに挑戦しました。午前中に、振動の伝搬が地層によってどのように変化するのかについて講義を受け、その後、川方先生が自ら製作いただいたプラスチック箱の中に作った模擬地層を調べることに取り組みました。もちろん側面は布で覆われており、表面のみで内部の様子は分かりません。ハンマーで叩いた振動がどのように伝わるかのデータを5班に分かれて、班毎に6ポイントずつ計測しました。

 午後は、班毎にデータの解析です。表面から深さ何cmのところに地層の境目があるかを講義で習った計算式を使って予測します。そして各班の発表。短時間で準備した発表でしたが、どの班も立派に発表を行ってくれました。最後にプラスチック箱を覆っている布を取り除き、川方先生から正解を発表。残念ながらどの班の予想も実際よりは短い値となりましたが、川方先生からそれらのデータ解析に関する講評として、先生自身が測定されたデータ、解析内容と比べながら、各班の取り組みをおおいに賞賛いただきました。

 地表を叩くだけで中の様子を推測できることはたいへん興味深く、また普段の授業ではあまりできないような、丸1日をかけて一つのことに集中する経験やタイの生徒とともに英語でワークショップに取り組んだこと等、たいへん有意義な経験となりました。この経験を今後の学習に活かしてほしいと願っています。

 参加した生徒の感想から、紹介をします。

「とても難しく、すべて理解できたかは分かりませんが、Mahidolの生徒と協力して発表まで持っていけて良かったです」
「この経験をこれからの自分に活かして世界に貢献したいです」