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SSH 立命館大学SRセンター実習を実施

2016.07.30


2016年度 SRセンター高校生実習を開催


720日~22日の3日間、立命館大学びわこ・くさつキャンパス(BKC)でSRセンター高校生実習が行われました。この高校生実習は、BKCにあるシンクロトロン放射光を利用した研究施設「SRセンター」で高校生が大学の先生の指導を受けながら、様々なテーマについて研究し、各校間の交流も深めていくものです。 今年は、立命館高校から4名、初芝立命館高校から3名、育英西高校から1名の参加でした。8名の生徒は、「Liイオン電池電極の充電による化学状態変化を観てみよう」、「軟X線顕微鏡を用いて微少物を観察しよう」、「赤外顕微鏡を用いてタマネギの皮を観てみよう」の3つのテーマに分かれて実習を行いました。

20日は、SRセンターの超伝導磁石を使った世界最小の電子蓄積リング「オーロラ」とその周辺機器、「オーロラ」に電子を供給する「電子加速器」の見学を行った後、放射光についての事前学習を行いました。

21日は、午前に3つの実習テーマの基本となる講義「シンクロトロン放射光とは」をSRセンター長の太田先生にしていただき、大学の先生方による実習前説明を聞きました。午後からは、いよいよ放射光を使った実習です。オーロラの大きな稼働音の中で、生徒たちは真剣な面持ちで実験装置に向かい、モニター画面を観ながら、先生方の説明を一言も聞き漏らすまいと集中していました。その後、実習の成果を発表するためのまとめとパワーポイント作りを行いました。理解したことを他の生徒に伝え、内容を確認しながら、グループでスライドを作る作業は大変手間がかかりますが、少しの時間も無駄にすることなく生徒は作業を続けていました。

22日は、実習内容の発表です。大学の先生からの厳しい質問を受ける場面もありましたが、生徒は教えられたこと、理解したことを伝えようと一生懸命でした。

3日間の実習は高校の学習レベルを超えた難しいものでしたが、生徒は果敢に挑戦しました。