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SGH 第2回 NFLJ 英語ディベート全国大会に出場

2016.08.08

Super Global High School (SGH)
2・高3 GLコース 英語取り組み報告

SGH 高校2、3年GLコース 

第2回NFLJ英語ディベート全国大会に出場しました


7月30日~31日の2日間、東京の大妻中野中学校・高等学校にて第2回NFLJ英語ディベート大会が開催され、本校3年生GLコースの鈴木あみさん、古野未久さん、阪口史穏君、松本浩太郎君、そして2年生GLコースの星山沙羅さん、山本愛実さん、田代麻純さん、矢野珠萌さんが出場しました。

 今ディベート大会のトピックは“On balance, genetic services are beneficial to public health.”で、遺伝子治療、遺伝子検査について賛成側あるいは反対側に立ってその是非をディベートするというものでした。大会出場が決まってから、まずは遺伝子治療に関する基礎知識を身につけ、大量のリサーチ、ディベートで使用する英語表現の学習をし、そして実際に実践練習を行って準備しました。昨年度本大会に参加したOBOGによるアドバイスも受けてさらに練習をし、大会に臨みました。

 NFLJは米国最大のスピーチ・ディベート競技会NFLの日本版の大会で、日本全国よりグローバル分野においてトップレベルの高校や、中国・韓国のディベーターも参戦したハイレベルなディベート大会でした。今回は日本、海外のチームを合わせて73チーム、146名の参加者のうち、16チームが決勝ラウンドに進出しました。本校生徒は残念ながら予選敗退ではありましたが、全身全霊を込めて臨んだ大会の後には得られるものが大きくありました。ディベートを通して英語での表現力を向上させることができただけでなく、「遺伝子治療」というトピックにより、単なるディベートトピックとしてだけではなく、現代の世界の動きや近い将来における世界についても考えるきっかけになりました。また、国境や地域を越えたステージで自分をきちんと表現し、コミュニケーションを図ることの大切さをも実感することができました。参加した本校生徒達から異口同音に「もっと英語力やディベート力を上げたい」「また次のディベート大会にも挑戦したい」と頼もしい言葉が溢れています。彼らの頼もしい挑戦は、確実に将来のグローバルリーダーへの一歩に繋がっています。

  

  


 以下は、生徒の感想です。

 「私は今回が2度目のディベート大会参加となりました。前回はそもそもディベートとはどんなものなのかをほとんど理解していないまま大会に臨んだため、対戦相手とまともに戦うことができませんでした。今回は参加するにあたって調べ学習や原稿の作成はもちろんですが、ディベートのルールやコツを学ぶこと、そしてPRO/CONそれぞれのスタンスで自分たちのチームが一番伝えたいことは何なのかを考えることを徹底的に行いました。上のラウンドに進むことはできなかったけれど、積極的に発言し、最後まで諦めずにディベートすることができたと思います。それに前よりも自分が確実に成長したと実感できたことが何よりも嬉しかったです。ディベートを通して新たな知識を得ることができ、また今後の自分の学習への意欲を更に高めることができました。この気持ちを一時的なものにしてしまうのではなく、常に心の中に持ち続けられるようにしたいと思います。」

「自分自身が文系だということもあり、このディベートをするまで遺伝子について話をすることはほとんどありませんでした。ですが、これを通して遺伝子医学について深く学ぶことができ、またそれが私たちにもたらすメリット・デメリットをかなり学ぶことができたと思います。そして、これで終わりなのではなく、何よりこのディベートをしたからこそこのトピックについて関心を持つようになりました。これは一時的なものではなく、これからもずっと、何気ない会話や、ニュースや本などで見かけたときにも「あ!」ってなるのだと思うと、物事の関心を持つきっかけは何でもあり得るのだなと思います。このディベートをしていなかったら、この"遺伝子"というワードを聞いても、もしかしたら「ふーん」とあまり気に留めていなかったかもしれません。ディベートに参加することで、このようなきっかけ、チャンスを自ら掴めたのだと思うと、とても嬉しいです。たくさん得られるものがあって、本当にこのディベートに参加できてよかったです。この機会にとても感謝します。ありがとうございました。」

「今回が僕にとって初めてのディベート大会参加であった。そこでは僕が期待していた以上の学びと鋭い目を自分自身に向けるきっかけを得た。73チームが参加したうち、大半が英語を日常で使う外国人、または帰国子女で構成されており、休憩時間での流暢な英語の会話から、僕は自分の英語への執着心の薄さを痛感した。僕たちGLは、彼らインターナショナル学校の生徒のように毎日英語で友達と会話したり討論したりする時間が少なすぎた。ディベート部門のファイナルを見ていても、彼らの堂々とスピーチし、相手の発言の弱みを瞬時に探して、いかに自分の論が優勢かをジャッジにアピールする姿は、僕たちをはるかに超える存在であると感じ、また目指すべき存在であった。加えて、僕たちと同じ付属校の生徒がIBコースではあるものの、4チーム全てがベスト16に進んだ事実にはとても驚かされたと同時に、立命館本校はまだまだ上を目指せることを知った。」

「初めてディベートの大会に参加した。毎年異なるトピックの知識を得ることはかなり苦労が必要、またすべてを英語で行うのだから、並大抵の努力では何もできないという印象だった。前年度の大会では惜しくも一番のチームで31敗という結果に終わってしまっている。初参加ながらも今年は上位に入るという意気込みで臨んだ。4回の試合は自分で思っていたより早く終了した。練習のときとは異なり、実際にやってみると時間の不足が目立ったと思う。また、質疑応答の時間には想定もしていなかった質問が飛び交った。焦りを見せないように、素早く対応することを心掛けたが、そう上手くはいかないことも多かった。奥が深いというか、本当に自分の力が試されていると感じた。結果として、勝敗は最高なものではなかったが、いろいろなものを得たのではないだろうか。自分の英語力、知識もさらに向上させたいと意欲が湧いてくる。2年生の様子を見た感じだが、この学校が上位のファイナリストに入れる時は次第に近づいていると思えた。来年度も参加者の方には尽力してほしい。」

NFLJディベート 2016全国大会、悔いの残らないディベートではありませんでした。もっと準備できたであろうこと、もっとディベートの場で攻められたであろうこと、3月の関西大会の時と引き続きたくさんの反省点を見つけました。でも、この前感じた圧倒的な英語力の差はまだまだ埋まっていませんでしたが確実に単語量などの英語力は上がっていたと思います。 次回の3月の関西大会には研修と期間が重なっているため出場はできないのですが7月の全国大会では今日見た人たちの英語力に追いつきたいと思います。 このような大会に出るたびに自分は井の中の蛙だと気付かされます。 帰国子女たちに英語力では勝てなくてもそれを十分に補うぐらいの知識量や専門性を極めて行こうと思います。このディベートに参加して本当に良かったです。」

「今回のディベート大会は私にとって今年3月に続く2回目の参加になりました。ディベートでは英語力はもちろんのこと、自分の主張とそれを支える根拠の両方が必要不可欠であり、根拠も信憑性のあるものでかつ多角的であるほうがより説得力があると改めて学びました。また今回は前回にはなかった決勝戦を拝見する機会があり、自分たちのディベートとはレベルが全く違う試合に衝撃を受けました。帰国子女というアドバンテージがあるとはいえ、それに勝る筋の通った言い分や根拠、cross fire時の質問や返答の仕方に私は感動させられ、モチベーションも上がりました。この2日間はとても刺激的でこの経験を活かして日々今以上に努力して成長して、またディベートに参加したいです。」

「今回初めてディベート大会に参加しました。4度試合をさせてもらい、次の試合はこうしよう、前の試合はここが悪かった、という反省と改善を自分の中ですることができました。また、海外の生徒と対戦する機会があり、私には真似できないような表現の仕方、たくさんリサーチをして、万全な体制でディベートに臨んでいる姿にはとても圧倒されました。準備をしておくことはもちろん、とっさに対抗できるような臨機応変さ、そして何よりも英語力。これらのことがディベートをするにあたって、求められているのだということを実感しました。"英語力"はこのディベート大会の中で必須であり、それに加えてどれだけ内容を深く理解して臨めるか、相手の弱点をつけるか、などディベートで勝つことに求められるスキルをたくさん学ぶことができました。上位の人達のディベートを見て、自分のレベルの低さを痛感しました。けれども今回ディベート大会に参加して、様々なチームから刺激を受けることができ、良い機会になったので参加して良かったと思えました。今まで参加した研修などと比べても、今回のディベート大会は一味違い、自分の英語力の向上、最後まで諦めずにペアで勝ちたいと思え、他では経験できないようなことがたくさんありました。始めは全然ディベートが上手くいかず、本番を迎えることが怖くて仕方なかったです。しかし、実際ディベートを何度も重ねるごとに自分の納得いく試合ができるようになり、最後は審査の方に自分のスピーチや、相手の弱点をつけていることを褒めてもらえたのでとても達成感がありました。今回の反省を活かし、更に英語力を伸ばした上で、次回また機会があれば必ずディベート大会に参加したいと思います。高校2年生の夏にこのような経験ができて、とても光栄でした。また、これらの経験を学校生活にも活かしていきたいと思います。」

「私は、ディベート大会に参加するのが初めてで何もかも分かっていない状況から始まりました。テーマが遺伝子治療で難しかったということもあり、リサーチから手こずりました。最初のディベートの練習時、本当に何も言えなくて初めのconstructive speechも内容は薄く、crossfireでは相手の質問に反論できない上に、自分から質問すらできなくて沈黙してしまっていました。summaryも何を言っていいのか分かりませんでした。 周りに置いて行かれる気がしてどうしていいか分からず、自分なんかが出てもいいのかな?とも思いました。しかし、その失敗を活かし、次の練習時には質問をあらかじめ考えておいたり、summaryの文も用意したりしました。Crossfireは前より答えたり質問したりできたけれども、summaryが読むだけになってしまい相手にアタック出来てなく、読むだけではダメで相手の言っていることに反論したり弱点を突いたりすることが必要なのだと気づかされました。本番は1回戦でsummary1分間読んで残りを相手への反論をしましたが、まだまだ弱いと言われ、次からはほとんどの文をその場で考えて行いました。最後の方はconstructive speechsummaryも制限時間までロスタイムなく使えていたので、私なりに成長できたかなと思います。また、2回戦の相手が韓国の方でとても戸惑ったのですが、デリバリーの仕方や強弱があり、どこが大事かが伝わり分かりやすいスピーチで、とても参考、勉強になり、一緒にディベートできて良かったです。 今回はなかなか勝つ事ができませんでしたが、自分達の失敗や相手の良かった点で学んだところを活かして次に繋げていきたいです。」