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SGH HSFW事前特別講義② を実施しました

2016.09.16

Super Global High School (SGH)
GLコース課題研究特別プログラム報告

SGH HSFW事前特別講義② を実施しました

 9月13日(火)、GL3年・2年対象特別講義として「Human Security Field Work in Kamagasaki事前レクチャー」を実施しました。講師に立命館大学OIC総合研究機構稲盛経営哲学研究センター・都市文化研究所客員教授 金井文宏様、大阪市ひとり親家庭等就業・自立支援センター就業促進員 藤井恭枝様、大阪市コミュニティ協会研究員 堀久仁子様をお迎えし、お話をしていただきました。



 前日の成山治彦校長先生の事前特別講義に引き続き、2日連続での実施となりました。
本校ではSGH企画としてHuman Security Field Work in Kamagasaki(HSFW)を9月下旬に実施します。これは、立命館大学OIC総合研究機構稲盛経営哲学研究センター・都市文化研究所との共同開催で、これまで様々なご助言をいただきながら本研修内容を検討してきました。「ただ行ってきました」だけでは終わらないような様々な工夫を凝らし、生徒たちの気づきや深い学び、内省、そして意識の変容を促すような内容にすることを追求してきました。今回の事前レクチャーについても、大阪の歴史的な地域性はもとより、大阪市の人口動態統計から西成あいりん地区の高齢者問題を含めた人口問題という視点や、同地域の諸問題解決にむけた行政・企業・NPOの取り組みの実際についてお話いただきました。2年前まで西成区の貧困問題対策に行政の立場から従事されていた藤井様には、生活保護の実態や第二のセーフティネットといわれている新たな生活困窮者自立支援制度についてのお話などを含め、諸外国と比較しても同問題に対する公共政策面では日本は手厚く充実していることが紹介されました。また、堀様からはNPOの取り組み例を数多く紹介していただき、フィールドワークではそれらに関わっておられる方々との交流の予定です。金井先生からは、問題対策の新たなプラットフォームづくりが急務であることや、行政・企業・市民の三者の支援活動を統合するグランドデザインの欠如についてなど、課題点についても提起していただき、より具体的に学ぶことができました。
これらの事前学習を経て、いよいよフィールドワーク本番です。