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SSH タイMWITS生を迎えて「東京グローバル研修」を実施

2016.09.20

Super Science High School (SSH)
さくらサイエンスプランによる研修報告

 

さくらサイエンスプラン  タイMWITS生を迎えて「東京グローバル研修」を実施

 

さくらサイエンスプランの支援でタイのMahidol Wittayanusorn School(以下MWITS)から9人の生徒と2人の先生を迎え、本校のバディ生徒6人とともに、731日から82日まで「東京グローバル研修」が、以下のように行われました。MWITSの生徒にとっては、それまでの4日間の関西グローバル研修に続いて、場所を東京に移動しての取り組みです。

 731() 新幹線で東京へ移動し、午後、日本科学未来館を訪れ、5人ずつのMWITS・立命館混合チームで見学・研修を行いました。後半は、翌日の発表会のためのテーマを決めての見学としました。

  

 

 81()は、午前、東京大学柏キャンパスを訪れ、小川雄一教授による特別講義「プラズマと核融合」を受け、続いて、量子科学技術研究開発機構のITER推進グループリーダー松本太郎先生(立命館高等学校卒業生)による特別講義「ITERについて」を受けました。太陽エネルギーが核融合によるものであること、核融合が起こるための状態がプラズマであること、夢のエネルギー実現のための大型核融合実験炉ITERが国際協力の下フランスで建設が進んでいることなどを学びました。その後、プラズマに関する2つの研究室を見学しました。

  

 

   午後は東京に戻り、前日の日本科学未来館での研修の発表会を行い、その後、日本の大学で学ぶMWITS卒業生の講話と座談会が行われました。これには東京工業大学で学ぶ7名のMWITS卒業生が参加してくれ、それぞれ日本での生活についての発表があり、その後の座談会は大変盛り上がりました。MWITSの生徒たちは日本で学ぶ先輩の話に触れ、日本への興味は大いに高まったようでした。本校の生徒たちはMWITSから多くの学生が日本に留学して学んでいること、その動機にこのような「さくらサイエンスプラン」による交流があることをあらためて知りました。

  

 

 82日は、午前中、上野の国立科学博物館にて見学・研修しました。科学を中心としたすばらしい研修を通して育んだ友情を胸に、その日の午後、MWITS一行は成田空港からタイへ帰国の途に、本校生は京都へ帰りました。

 

 以下は参加した本校生徒の感想です。

  本当に参加することができてよかったと思えました。友好関係を築けたということだけでなく、MWITS生や、未来館、博物館、そして東京大学で聞いた講義など、吸収すべきことは本当にたくさんありました。それらを、これからの自分の勉強に繋げていくことが一番大切なことだと思うので、しっかり繋げていきたいと思います。

  実際に科学館に足を運んだり、講義を聞かせていただくことで改めて日本の科学技術が発展していることがわかったし、私たちがこれからはこの技術開発を支えていかなければならないのだという自覚をより強く持つことができました。特に核融合の話は、ITERのプロジェクトの事などはじめて知れることもたくさんあったのでこの分野に興味もわきました。私たちのこれからの活躍、引き継ぎ方が重要になってくると感じましたし、これからの日本を支えていく立場としての自覚も持つことができました。

  MWITS生と同様、僕たちも国を将来支えなければならないという強い気持ちを持って今後生活していきたいと感じました。

  この研修を通して見つかった自分の課題はもっと英語で自ら他の人をリードしたり、発信していかなければならないということです。自ら積極的に話すことで相手も議論などしてくれます。その課題を克服すれば、必ず将来に生きてくると思います。

 

研修内容からも、MWITS生徒との交流からも、大いに刺激を受けたことが分かります。

 

最後になりましたが、この研修の実施に関わって多くの方々にお世話になりました。感謝申し上げます。