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GL3年生徒のTHINK→ACTIONの取り組み

2016.10.17

Super Global High School (SGH)
GLコース 生徒の活躍報告

SGH 
 GL3年生徒のTHINK→ACTIONの取り組み
~世界中のこどもたちを笑顔にしたい~

 本校SGHプログラムの主対象であるGLコース3年生の小林華子(こばやし かこ)さんの活動が、京都新聞(8月29日版)と毎日新聞(10月5日版)に取り上げられました。
 彼女は、世界の児童労働の現状や子どもたちが抱えている様々な問題を解決するため、学校の異なる京都と大阪の女子生徒計4名で「Blue Bird」というグループをつくり、その代表としてクラウドファンディングで資金を集め、「布チョッキン」という支援事業や、西京極の川勝寺保育園などで園児と共にカンボジアの子どもたちや女性に贈るボールの材料をつくる作業など、自分たちにできる児童労働問題に真正面から向き合い、実際に行動を起こしています。(詳細は、2016/8/29京都新聞夕刊「京の女子高生 途上国支える」、2016/10/5毎日新聞「京の人 今日の人」記事参照)
 カナダ留学から帰国後、3年生よりGLコースに進路選択をした彼女にとって、同コースでの学びは大変刺激的なものであるといいます。「私がこれまで個人として関心をもっていた分野の問題を、GLコースでは授業自体で取り上げてみんなで学び、議論していた。模擬国連の活動や、大阪釜ヶ崎地域でのフィールドワーク、参加予定のフィリピン貧困防災研修、そして、世界の高校生が集う国際フォーラムであるRSGF。自分が積極的にアクションを起こそうと思えばその環境が整っているし、GLコースでは自分がどう行動するのかという主体性や意思決定力が試されていると思う。GLコースはすばらしいコースだし、このコースで学ぶことができてよかったと思っています」。
 そう快活に話す彼女に聞いてみました。世界の諸問題について多くのことを学び考えるが(=THINK)、それが自分たちの問題でもあると意識して問題解決のために具体的な行動を起こす(=ACTION)までにはなかなか結びつかない現状がある。つまり、当事者性をもつにはどうすればいいのか、と。
彼女の応えは明快でした。「知識を得ることは大切だが、それだけではなくフィールドワークや様々な体験をし、自分の眼で見て感じること。そのことに尽きると思う」。
 SGHの学びはある特定のコースのみ取り組みではなく、学校全体に広がっていくこと、そして全世界へと広がっていくことこそに、その本質的な意味があります。このような彼女の考えや行動は、GLコースひいては全校生徒の刺激や勇気になるに違いないでしょう。私たちにもできることがある、ということの。