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インドAmity International Model United Nations(模擬国連)に参加

2016.11.30



1117日~19日までの3日間、インド・デリーにあるアミティー大学を会場として、模擬国連が行われ、本校から4名の高校生が参加しました。

12日にインドに入り、アグラ(タージマハール・アグラ要塞・ファーティプールシクリ)、ジャーイプール(アンベール城)と巡り、インドに慣れたところで、14日の夕方、交流校のアミティー・インターナショナルスクール・ノイダ校に到着しました。この日から最終日まで生徒はインドでのホームステイを体験することができました。

15日と16日の2日間、昼間は学校でインドの文化体験(ヨガ・ヒンズー教・インド絵画)をしたり、アミティーの生徒との意見交換会では日本とインドの文化や思考法の違いなどを議論し合いました。2時過ぎに授業が終わった後は、生徒はそれぞれのホストと市内観光に行った後、ホスト生徒も模擬国連に参加する生徒だったので、それぞれの家庭で模擬国連のノウハウを伝授してもらったり、協力して資料作成を行ったりと慌ただしく日々を過ごしました。

17日からの模擬国連本番には、平松日本国在インド大使が激励に来てくださり私たちの大いなる刺激となりました。日本・フランス・オランダ・デンマーク・スロバキア・インドネシア・モルジブからの海外校と30校あまりのインド国内校から数百人規模(正確な人数は不明)の生徒が参加して、それぞれ8つの部会に分かれてさまざまな国際問題についての議論が戦わされました。本校はルーマニアの代表として、UNGAWHOUNODCEU4つの会議に参加しました。当初は、会場のほとんどがインド人というアウェイな状況と、かつ、アクの強いインド英語と自己主張の強いインド人に翻弄され、呆然と過ごす時間が多かった生徒たちも、時間の経過と共に、雰囲気や議論の進捗になれて、次第に打ち解けてゆき、特に国同士の議論の時間などの少人数での意見の摺り合わせの時には積極的な発言も見られるようになりました。確かに、ハードルの高いインドでの模擬国連ではありましたが、多様な文化・環境・言語の中での議論は生徒たちにとって素晴らしい学びとなりました。

今回のインド訪問を通して、まだまだ発展途上にあるインドという国で、階層社会が厳然として存在し一見無秩序に思える環境の中の秩序ある社会を体験しながら、他民族・多言語・他宗教という複雑な文化環境の中でさまざまな思考形態に直面し、自分自身の視野や考え方が広がったと生徒たちは感じています。そして、そのことこそが今回のアミティー模擬国連参加の成果ではないだろうかと考えます。学ぶことの多い研修でした。

 
     現地でのインタビューの様子       インド大使館の平松大使が激励に来てくださいました