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SGH  One Day Field Work SGHコース(JICA関西、人と防災未来センター訪問)を実施

2017.06.20

Super Global High School (SGH) 
高校1年生の国内研修報告

SGH  One Day Field Work SGHコース 
(JICA関西、人と防災未来センター訪問)を実施しました 

 6月20日(火)高1GJクラス生対象に、One Day Field Workを実施しました。SGHコースとSSHコースに分かれて実施しましたが、SGHコースでは36名の生徒が兵庫県神戸市にあるJICA関西および人と防災未来センターを訪問しました。
 フィールドワークに先立ち、事前学習として6月16日に本校教員による講義を受けました。事前学習では、世界における近年の大地震はどこでどれくらいの頻度でどれくらいの被害があったのか等を統計や映像と共に学び、また「大きな災害が起こったときに、生きるために必要なものは何か」「人が生きていくために必要なものは何か」についてグループ毎に意見交換をしました。さらに、東日本大震災の時にどれくらいの国から日本は支援を受けたのかを学び、日本が世界と如何に繋がっているのかを感じ、政府やJICA等の活動の大切さを学びました。
フィールドワーク当日、「JICA関西」では、JICAやJICAの活動についてのお話を聞いたり、青年海外協力隊として活躍された中野元太氏による講演を参加生徒全員が真剣に聴き入りました。JICAの活動を詳しく知ることができ、また中野氏の講演では特にスリランカ、ネパール、インドネシアなどでの防災教育について、具体的にどのような活動をされているのかをお聞きできたことは、生徒たちにとって大きな学びとなりました。また、グループごとに貧困とは何か?ということについて意見交換をするなど、貧困や幸福について深く考えるきっかけとなりました。その後、世界には食糧不足で困っている人々がいることを考えながら、日本人にとって食する機会があまりないウガンダ料理を、一人一人が感謝しながら食べました。
 次に、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承し、防災・減災の実現のために必要な情報を発信する施設である「人と防災未来センター」では、東日本大震災ドキュメンタリー映像を観たり、展示資料や震災体験者のお話などを自分事のように聴き入る姿が見られました。また、一人一人が災害に対する正しい知識を身につけると共に、防災教育の重要性を実感しました。
 6月23日は事後学習として、SSHコースのフィールドワークに参加した生徒と共に、お互いの学びを共有するプレゼンテーションを行いました。どの生徒も自分の目と耳で見聞したこと事柄を丁寧に発表し、また自分なりの感想や見解を述べることができました。
今回のフィールドワークを通して、高1GJクラスの生徒たちは世界の貧困問題、災害復興、防災について真正面から考えることができたと同時に、現在ある世界の諸問題についても常に世界の一市民として考えることの大切さを学ぶことができた取り組みとなりました。