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SSH 立命館大学でのSRセンター実習に参加

2017.08.07

Super Science High School (SSH)
立命館大学SRセンターでの実習

  

SSH SRセンター高校生実習を実施しました

 

 719日〜21日、立命館大学びわこ・くさつキャンパス内にあるシンクロトロン放射光を用いた研究施設であるSRセンターにて、高校生による実習が23日の合宿で行われました。立命館高校から4名の生徒が参加し、他にも立命館宇治高校、立命館慶祥高校、初芝立命館高校、育英西高校の生徒が参加しました。

 

実験・実習は次の4つのチームに分かれ、それぞれに指導いただく先生方や院生の方にお世話になりながら行われました。高校では扱われない高度な内容であるため、生徒達はかなり苦戦しましたが、熱心に取り組みました。

 「炭素の同素体はX線吸収スペクトルでどのように見分けられるのだろう (X線吸収分光)」

 「金属の状態と構造をX線で調べてみよう(X線吸収分光)」

 「物質の中の電子の動きを見よう(光電子分光)」

 「赤外顕微鏡を用いて玉ねぎの皮を観てみよう(赤外顕微鏡)」

 

 19日は、夕方に集まり、SRセンターを見学させていただき、その後、立命館守山高校の倉本龍先生から事前学習を行っていただきました。

 20日は、午前中にSRセンター長の太田俊明先生から「シンクロトロン放射光とは」というテーマで講義をいただき、その後、グループ毎に指導いただく先生から実験に関しての事前講義や説明を受けました。午後には、いよいよSRセンターでの実験です。大きな実験施設の中で、緊張しながら実験が行われました。実験後には教室へ戻り、グループ毎に結果を分析し、疑問や質問を先生へぶつけます。夕方まで先生方にお世話になり、その後は自分達で夜中まで発表準備を行いました。

 21日、昨日の実験・実習をまとめて発表です。難しい内容を一生懸命に理解して、丁寧に説明できるよう頑張りました。高校生からの質問、先生方からの質問、そして、指導いただいた先生からコメントをいただきました。

 最後に、SRセンター長の太田先生から「高校生はまだ量子力学も習っていない中で、どうやって分かってもらうか、たいへん難しい内容でした。しかし、これから皆さんが大学で勉強される中では、分からないことにいっぱい挑戦することになります。どうやって解決していけるのか?ここでの経験を糧にしてさらに挑戦してほしいと思います」という言葉をいただきました。

 

[参加した本校生徒の感想から]

・いろいろな知識を得ることができた。大学でもしっかり学びたい。
・いっぱい質問に答えていただいて、自分で考える作業が楽しかった。大学でも分からないことに打ちのめされずに頑張りたい。
・去年恥ずかしい思いをしたので、再び来ました。リベンジできたと思います。
・テーマを見たときに訳が分からず不安でしたが、丁寧に教えてもらって、すごく楽しかったです。この経験が活かされると思います。