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SGH GLコース3年特別授業「企業活動と利他の哲学」を実施

2017.08.07

Super Global High School (SGH)
特別授業 ECCE HOMO 実施報告

 

SGH 「ECCE HOMO(この人を見よ)④」
GLコース3年特別授業「企業活動と利他の哲学」を実施しました

 

720日(木)34限、GLコース3年生対象に立命館大学稲盛経営哲学研究センター客員教授金井文宏先生によるGL特別授業「企業活動と利他の哲学〜お茶のペットボトルの商品開発から考える〜」を実施しました。 

今回は“利他の哲学”シリーズの第2弾で、5月に同コース2年生対象に実施した第1弾とは内容や視点を変え、高校生がコンビニ等でよく目にする5本のお茶のペットボトルのマーケティング戦略から入り、資本主義的発想としての商品開発とNPOの非営利的発想とのそれの比較から、グローバル社会での社会的活動について考える特別授業でした。

「あなたたちが海外支援NGOのメンバーだとして、マーケットにフェアトレードのお茶の商品を開発販売するとしたら、どのようなストーリーで、どのような販売層にアピール(PR)していきますか?」との問いかけに、生徒たちは互いに相談しあいながらアイデアを出し合い、それらを共有しました。大人が見落としがちな観点からの考察や、より具体的な販路開拓のための方法論など、驚くような発想が次々と飛び出しました。「人間はモチベーションで考え方が変わってくる」。企業の競争戦略をベースに考えている時と、“どうすれば現地の人たちを笑顔にすることができるのか、幸せにすることができるのか”と利他の精神で考える時では、商品開発の考え方・やり方が大きく変わってしまうということを生徒自ら体感できたと思われます。

現在、グローバル社会における企業のあり方は、それの営利/非営利の枠を越えるかたちで様々な展開を見せています。企業における社会貢献活動とNPO等によるそれが有機的にコラボレートすることが世界的な社会課題を解決する一つの方法だと言われています。

今回は、生徒たちの多くが、将来何らかの組織の一員として上記問題を主体的に解決していくためのマインドセットの一助になった貴重な体験でした。