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SGH 2016年度東北復興防災研修の模様がTV放映されました

2017.11.04

Super Global High School (SGH)
SGH取り組み報告

SGH  2016年度東北復興防災研修の模様がTV放映されました

本校SGHで取り組んだ「2016年度東北復興防災研修」の大川小学校訪問後のワークショップの様子が、2017年11月4日(土)23:00-24:00「ETV特集 こいのぼりとしゃぼん玉〜悲しみでつながる遺族たち〜」の番組中で一部放映されました。宮城県の閖上地区で被災された方のお話で、佐藤敏郎先生のパート中、生徒たちのワークショップの様子が話し合いや発言を中心に紹介されました。改めまして、お世話になりました佐藤敏郎先生、NPOカタリバ様、NHKのご担当の方に感謝申し上げます。


「…その後、NPOカタリバ様の『3.11を学びに変える旅』という研修に参加しました。大川小学校を訪問し、佐藤敏郎先生にお話を伺いました。佐藤敏郎先生は大川小学校のご遺族であり、震災当時女川の中学校の教員をされていました。ご遺族、教員の両方の気持ちを理解されており、現在学校は離れ、防災教育にご尽力されておられます。
…その後、近くの公民館に移動し、ワークショップを行いました。「子どもたちや教員は避難するまでの50分間に何を考えていたか」「どうして逃げられなかったのか」をみんなで考え、グループで話し合い、発表しました。生徒たちの発言に対し、佐藤先生からも質問やコメントをいただきながら、みんなで考えを深めていきました。「大川小学校まで津波が来ると想定できたと思う人は手を挙げて」との問いに、手を挙げた生徒はいませんでした。「ちょうどこの部屋には13人の生徒がいるよね。当時の先生の数は11人。こういう状況だったんじゃないかな」というお話からは、当日の校庭の様子が再現されたようで、恐れすら感じました。では、どうすれば1人でも多くの人の命を救えるのか、どんどん話し合いが深まっていきました。最後に、本研修でリーダーをしていた高3生徒が「私たちはこうやって学んだことを京都に持って帰って、伝えなければいけない」と泣きながら語っていたのが印象的でした。また、ある生徒が発表の際に、本校の避難訓練について「しているが、生徒の危機感が十分ではない」との思いから、本校のそれをさらに良いものに変えていくためにはどうすればいいのかということについて話し合いました。学んだことがACTIONにつながっていく。そんな希望が見えた時間。非常に意義深く、貴重な学びをし、深く考えた素晴らしい研修になっていることを実感できる時間。NPOカタリバ様、佐藤敏郎先生、本当にありがとうございました。
後日、研修をしてくださったNPOカタリバ様が以下のブログ記事を書いてくださいました。

【レポート】「3.11を学びに変える旅」〜立命館高等学校の場合〜

(「平成26年度指定スーパーグローバルハイスクール研究報告書 第3年次」中の「SGH 東北復興防災研修」より一部抜粋)

本校では、平和な社会の実現に貢献できる人材の育成を目指す研究開発課題のもと、グローバル人材の輩出に寄与できる教育システムを構築しています。今後も、研究開発課題の具体的構想テーマである「貧困の撲滅と災害の防止・対策~世界平和の実現のために~」を真正面から見つめ、自分たちにできることとは何かを考えていきたいと思います。