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SGH  第3回高校生国際シンポジウムで課題研究発表

2018.02.02

Super Global High School (SGH)
SGH取組報告

SGH  第3回高校生国際シンポジウムで課題研究発表をおこないました

1月31日(水)~2月1日(木)の2日間、第3回高校生国際シンポジウム(主催 高校生国際シンポジウム実行委員会、一般社団法人Glocal Academy、鹿児島県立甲南高等学校)が鹿児島で開催され、全国から28校250人名を越える高校生が集い、本校からはGLコース生徒が参加し課題研究の発表を行いました。
「21世紀を生きる我々は、より良い未来を実現するために何をすべきか」をテーマに各方面において第一線で活躍する方々の基調講演やパネルディスカッションや、参加生徒が日本および世界が抱える課題について新たに学ぶことのできる機会として、また、研究成果をポスター発表やスライドにまとめ生徒が自らの考えをまとめ発表するとともに生徒間の交流を深めながら今後の課題研究の指針を得る機会として、今回初めて参加しました。
本校からは代表して1名の生徒がスライド発表の部に参加しましたが、本校の特徴的な取り組みであるRSGF(Rits Super Global Forum)2017において結実する課題研究のテーマとして貧困問題を教育という視点から考えるという内容で発表に臨みました。What Is Needed to Provide Education to Victims of Child Laborのタイトルで、児童労働問題を中心に扱うものでしたが、CSRについて研究を深めそれをパワーポイントスライドに落とし込みました。

 

何を、誰に伝えたいかが明確になっているか。テイクホームメッセージは何か。見やすいスライドになっているか。論理の展開は明確に示せているか。色使いは大丈夫か。大きな声で全体を見渡しながら話せているか。プレゼン自身を楽しめているか。抑揚を意識して話せているか。質疑応答ではどのような問いが想定され、それにどう答えるか。一つひとつ留意すべき点を何度も確認・修正し、プレゼンテーションの練習も繰り返し本番に臨みました。質疑応答を含め22分間と長丁場の発表。プレゼンテーションでの振る舞いや英語での受け答えも高い完成度でやり遂げることができました。
しかしながら、課題研究という研究目的とその内容について審査いただいた先生方からは率直なご指摘をいただきました。「よく調べているし情熱を感じるので良いが、提言が普通すぎてオリジナリティーも低い」「もっともっと自分だからこその新しいアイデアを考えるべき」。発表自体のクオリティーについては一様にすばらしいとの評価をいただきつつも、新しくてかつ重要なバリューを生み出すことができていたのか、「井戸を深く掘る能力」と「自分が掘った井戸が全体のなかでどこに位置しているのかを説明できる力」の両方を持ち得ていたのか、どこまで具体的に提示できていたのか、専門知をどれだけ高められていたのか。これらの課題をいただいたことは、本校の教育活動にとって貴重な財産となりました。本校では、今後も課題研究活動を今次の新しい学力観のもとでの教育改革の中心的課題として位置付け、取り組んでいきたいと思います。