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SSH シンガポールNUS High School Mathematics and Science、香港GT Collegeの生徒達と「SSワークショップ」を開催

2018.06.12

Super Science High School (SSH)
海外生徒との共同ワークショップ報告

 

SSH シンガポールNUS High School Mathematics and Science
   香港GT Collegeの生徒達と、SSワークショップを開催

 

531日〜61日、高校3SSGクラスの生徒達が、来校中のシンガポールNUS High School Mathematics and ScienceNUSHS)、香港GT CollegeGTC)の生徒達とともにワークショップを行いました。

31日午後に大阪大学大学院生命機能研究科の方々のお世話になり、それぞれ最先端の研究について、講義と研究室見学を行っていただきました。生徒達は5グループに分かれて、次の5つの研究室でお世話になりました。

 ・プロトニックナノマシン研究室〈難波啓一 特任教授〉
・生殖生物学研究室〈甲斐歳恵 教授〉
・ミトコンドリア動態学研究室〈岡本浩二 准教授〉
・染色体生物学研究室〈深川竜郎 教授〉
・認知脳科学研究室〈藤田一郎教授〉

お忙しい中を素晴らしい取り組みを行っていただきました先生方、企画を準備いただきました企画室の方々へ心より御礼申し上げます。

その日の夜は本校の体験学習棟に宿泊し、数名毎の班に分かれて各研究室で学んだことのまとめの作業を行いました。翌61日には、それぞれが学んだことを8分間のプレゼンテーションにまとめ、3会場に分かれて、5つの研究室での研修内容の報告をお互いに共有しました。発表の後には生徒同士での質疑も行い、有意義な取り組みとなりました。生徒たちにとって、大学での優れた研究内容に触れ、将来の研究活動への興味を感じる取り組みとなりました。

大阪大学での取り組みは大阪大学大学院生命機能研究科のHPでも紹介していただいています。

http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/jpn/seminar/other/event-20180531/


以下は、参加した生徒の感想の一部です。

  ミトコンドリアについては生物の授業で細胞の構造を学んだ時に簡単に存在やATPを作るという働きを習っただけだったので、とても驚くことが多かったです。例えばROSの話やミトコンドリアがアポトーシスに関係していることは昨日初めて知ってとても興味深かったです。実験室では、デモを見せていただくことができ、機器の見学などだけではわからない実際どのように使うか知ることができてわくわくしました。

・ 今回の研修で、生物の授業で習ったショウジョウバエの発生や卵が分化していく様々な様子などが蛍光たんぱく質を使ってみることができとても興味深かったです。また、ショウジョウバエの遺伝子組み換えによって野生型と大きく特徴が変わっていることが理解できたので良かったです。

・ 細胞分裂の過程を3Dで見ることができたりして楽しかった。顕微鏡のほかにも浮世絵風の科学雑誌の表紙や、4℃に設定された研究室など、さまざまなものや施設を見学させてもらって、すごく面白かったし遺伝子分野にとても興味のわく研究室見学だった。

・ イラストや動画を見ながら自分で見たことを覆され、驚くことがたくさんありました。映像からヒトの脳が発したデータをとって、それを再現するところを英語で理解するのはとても難しかったですがわかりやすく説明していただき理解できました。施設も素晴らしく、MEGMRIを守るため、事故を防ぐためにいくつもの工夫がなされているんだと感じました。

・ 今回実験室などを見せていただき、難しく理解が追い付かないところもたくさんありましたが得たものが多かったです。電子顕微鏡の解説をしていただいていたところで最先端の技術を見せていただいていたのとともに、「わかっていないことも多い」とおっしゃっていたのが、逆にわくわくさせられたというか、自分の研究へのモティベーションも上がったと感じました。

・ 今回の研修では専門的なことからいろいろ教えていただき楽しかったです。詳しいミトコンドリアの構造や呼吸の仕組みは英語であったことも加えて少し難しかったです。しかし、私は生物に興味があって大学になっても生物関連の学習を続けていきたいので今回の研究室見学は自分の将来にとってもよい経験ができたと思います。これからもサイエンスの考えだけでなくそれをいろいろな人に伝えられるように英語もきちんと使えるように頑張ります。