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SGH Towards Sustainable Week 2018~立命館から世界へ~に参加

2018.06.28

Super Global High School (SGH)
2GLコース Towards Sustainable Week 2018の取り組み

 

SGH  2GLコース 

Towards Sustainable Week 2018 ~立命館から世界へ~ に参加しました

 

616日(土)~17日(日)の2日間、立命館大学びわこ・くさつキャンパスにて開催された「Towards Sustainable Week 2018 ~立命館から世界へ~」(Sustainable Weekプレ企画2)に本校GLコースの高校2年生5名が参加しました。この企画は、立命館大学Sustainable Week実行委員会と大学、行政、企業が連携した産学連携プロジェクトであり、5月に開催した「立命館地球市民会議」に続いて大学生とのコラボ企画第2弾となりました。この企画では、高校生・大学生・企業(花王株式会社)・行政(草津市職員)から成る各グループがSDGsの実現に向けての提案内容を考え、プレゼンテーションし、コンペティション形式で最優秀のアイディアを決めます。そして、そのアイディアは花王株式会社様の協賛により、10月のSustainable Week 2018にて実際に取り組まれます。

本企画の1日目は、ABD読書法を用いて、SDGs関連の内容についてコ・サマライズ、リレープレゼン、ディスカッションを行い、それぞれの立場から意見交換を行いました。午後からは、花王様が取り組んでおられるCSR、サステナビリティ活動についてお話をお聞きし、その活動がSDGsとどのように関連しているのか、また企業やその活動がどのように人と地球の未来と繋がっているのか、について理解や考えを深めることができました。その後、2日目のコンペティションに向けて、SDGsとの関連性、独自性、実現可能性、広報効果等の観点から提案内容を考えるグループワークを開始しました。このグループワークでは、様々な立場、角度からの意見が積極的に交わされ、まさに課題に対して協働して取り組むパートナーシップ(SDGs目標17)の原型がここにあるように感じられました。その後、SDGsカレーの試食をしました。SDGsカレーとは、Sustainable Week実行委員会の学生がSDGs体験イベントにて「食」とSDGsを組み合わせたテーマで、宗教ごとに異なる食事のタブーに着目し「誰一人取り残さないSDGsカレー」として開発したものです。そして、これは大学 SDGs ACTION AWARDSでグランプリを受賞した企画でもあります。

 

2日目は、大学生や社会人と多くの意見交換と吟味を重ねた提案内容をコンペティション形式でプレゼンテーションしました。大学生や、花王様、草津市職員様から多くのことを学びつつ、高校生ながらに臆することなく意見を交わし、プレゼンにおいても活躍することができました。どのグループもSDGsについてもっと認知してもらうべく知恵を出し合った大変ユニークな企画ばかりでしたが、最終的には東侑希さん所属グループの「ONE PEACE project」がグランプリを、深谷梨加さん所属グループの「問題解決はSDGsを理解したあとで」が草津市賞とオーディエンス賞を、そして市橋さらさん所属グループの「動いて変える。世界を。自分を。~SDGs Dishwasher~」が花王賞を受賞しました。生徒の意見も反映された企画が、実際に10月のSustainable Weekに採用されるものもあり、喜びと達成感はひとしおでした。

 

ある生徒が呟いた、「この企画に参加して、いろいろな人の考えや取り組みを聞き、SDGsと自分たちができるActionをどう関連付ければ良いのかわかった」「いろいろな人の意見を聞いて、考え方が広がり感動した」という言葉に、今後RSGFの準備を進めていく上での大きなヒントを得、さらにモチベーションが高まったと同時に、考えの広がり・行動の広がり・人との繋がりを実感できたのではないかと思います。運営をされたSustainable Weekの皆様からも「(今回の企画では)高校生の目線や社会人の目線など幅広い人々の意見が集約され、新たな価値観や考え方を取り入れることができた」との総括をいただきました。まさに、様々なステークホルダーと共に社会的課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献するための一歩となりました。11月開催のRSGF、そして生徒たちの成長に、ますます期待が高まります。

 最後に、この取り組みを企画・準備され、高校生にこのような機会を与えてくださった立命館大学Sustainable Week実行委員会の皆様、また幅広い知識と多面的な考え方の示唆やご助言を下さりご協賛頂いた花王株式会社様、草津市役所様には、改めて感謝いたします。

 

以下、生徒の感想文を紹介します。

SDGsをどうしたら様々な世代に身近に感じてもらえるのか、ずっと考えた二日間でした。自分の班で考えられた企画は、実現性や広報の部分で認められ、見事グランプリをいただくことができましたが、地産地消の食べ物を使ったり、容器を生分解性にしたりと考えていたことをもっと押し出せれば良かったなとも思いました。一方で、やはり大人ってすごいと感じた二日間でした。大学生が出すアイディアは合理性があり、SDGsにあった企画がどんどん楽しいものに生まれ変わるのを目の当たりにして、驚きとともに見習わなければならぬ部分であると感じました。まだまだ未熟であった自分を自覚し、周囲から良い影響を吸収しようといっぱいいっぱいで、時間が足りないような気もしましたし、RSGFに活かせる部分はないかと必死に探しました。これから参加した4人と一緒にRSGFのどこに学んだところが活かせるか考えていきたいです。」

「この企画を通して、私はとても大きな刺激を受けることができました。具体的には3つあります。1つ目は、私が持っていない視点を大学生や市職員の方が持っておられて、様々な角度からたくさんの意見を聞くことができたことです。話し合いを進める中で、「そんな見方もあるのか」と驚かされたことがたくさんあったと同時に、私自身の視野も大きく広げることができたと感じています。2つ目は大学生の行動力です。私たち高校生は、何かを話し合うにしてもそこでとどまってしまい、その後実行するというところまでたどり着けていないのが現状です。しかし大学生は、自分たちの力で、作った企画を実際に運営するところまで行っておられます。その行動力に大きな刺激を受けました。最後に、このSustainable Weekを立命館高校でもぜひ行いたいと強く思いました。そのために、今回の経験を生かして、参加した高校生5人で力を合わせながら、これから高校での新しい企画作りを進めていくと同時に、RSGFへもたくさん貢献していきたいと考えています。」

「大学生の方々は、自分の興味を突き詰めていらっしゃいました。そして、様々な知識を使ってご意見をくださいました。今回、最も考えさせられたことはSDGsをどのようにして広めるかということです。企画を考える際にも、楽しい体験形式の良さだけでなく、企画の本質や私たちが本当に伝えたいことに繋がっているのかを考える必要がありました。この経験は今後RSGFや、他の場面にも活かしていきたいです。」

「正直なところ初日はすごく緊張しました。大学生、大人の中に1人… しかしグループの先輩方に仲良くしていただき、濃密な2日を過ごすことができました。また先輩方の知識や知恵の豊富さに驚く2日間でもありました。先ほど来た先輩からのラインに、君の課題研究のテーマである移民の問題提起から企画が進んだんだよとありました。自分の中では先輩方からの質問に答えたという思いでしたが、つぼみが花になるように、広がっていき、想像をはるかに超える達成感を感じています。ただ自分の意見をなかなか伝えられなかったことが心残りです。いろんな考え方を身につけないと、という思いを痛感しました。何よりも良かったことは自分の中の主観的なSDGsの捉え方から先輩方の様々な意見を取り入れることでもっと深くなり、自分達の中でSDGsを考えることが出来たと思います。そしてこの事はRSGFなどに絶対役立てられるのではないかと思います。みんな一人一人がSDGsについて考えることで、1人から学校へ、学校から地域へ、地域から世界へ広がっていくと思います。それはこのSustainable Weekが証明しています。」

「今回、Sustainable Week (SW)のプレ企画に参加して、他の参加者の方々と一緒にSDGs17個の目標を元に企画を提案する事が非常に良い経験となりました。ABD読書法で共有したそれぞれの意見や疑問を汲み上げ、それを基礎として一から新しい企画を作ることは本当に大変でした。私の居た班では何回も企画内容を変えたり、趣旨を見直すことがあったのですが、どうしてもそれぞれが譲れない点があったりして企画を1つにまとめられずにいました。その中で『SWを一過性のものにしたくない』という共通の思いを見つけられ、『SDGsを身近に感じられる取り組みにしよう』『じゃあポスターを作って目につくようにするのはどうだろうか』という風に上手く案をまとめられました。ただ、やはり他の班はSW期間中に行うイベント企画の案ばかりだったので私はプレゼンの時に趣旨を間違えてしまっただろうかと凄く不安になりましたが、最終的には賞をいただくことができてとても嬉しかったです。私は今回参加して、もっとこのSustainable Weekの取り組みが立命館高校でも連携できたらいいのに、と思いました。今回のプレ企画はテーマや学習内容の共通点が多くてRSGFや普段の授業に活かせると思ったことも多く、これからのグローバル社会を生きる私達に必要なことを考える為の素晴らしい場にもなりました。他の参加者のみんなも同じことを言っていたので、ぜひ自分たちが積極的にこの経験を発信できたらいいなと思います。」