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SSH 高校2年生理系生徒全員によるSS Challengeを実施

2018.06.30

Super Science High School (SSH)
高校2年生理系生徒SS Challenge報告


高校2年生 理系(SSコース) SSチャレンジを実施しました


621()、高校2年のSSSSGコースの生徒121名が、4つのコースに分かれて国内の研究所を訪れて、最先端科学について研究者の方々から学ぶSS Challengeを実施しました。

この取り組みは、第4期SSH研究開発に関する取り組みの一つで、生徒達が最先端科学を学ぶことで課題研究に向けてのきっかけをつかむことを主な目的としています。

当日は、早朝より京都から各研究所へ移動して研修を行いました。どの研究所も高校生のために有意義な研修を準備してくださり、生徒たちも真剣な表情で取り組んでいました。

ご協力頂きました各研究所の方々には改めてお礼申し上げます。


Aコース 核融合科学研究所>

AコースにはSSGクラス40名の2年生が参加しました。「核融合」は安全な新しいエネルギー源として注目されている技術で、核融合科学研究所では核融合発電を実現することを目指して、幅広い科学技術について研究が行われています。午前中は、エネルギー問題の現状や核融合についての講義を受けました。生徒達は熱心に講義を受け、多くの質疑応答が行われました。午後には、施設内の見学と3つのグループ(プラズマと電磁波・プラズマ閉じ込め模擬実験・コンピュータシミュレーション)に分かれた実験と実習を行いました。実験実習後は、それぞれの内容の報告会を行い、意見の交流が活発に行われました。まだ学習していない高度な内容でしたが、生徒達は興味深く取り組んでいました。今回の研修により、生徒のエネルギー問題に対する意識が変わり、日常の学習に影響を与えてくれるものとなりました。


<Bコース 京都大学霊長類研究所>

京都大学霊長類研究所では、研究者の方から講義を受け、まず心とはそもそも何か、我々はどのように他人の顔を認識しているのか、言語(音声)と空間認識はどの程度関連しているのかといった認知科学に関する学習を行いました。その中で、人とチンパンジーを比較研究することでより人に対する理解がより深まっていくということを学びました。その後、霊長類研究所の施設の中を見学させていただき、実際にチンパンジーの学習の様子を観察したり、膨大な量の猿やチンパンジーの骨格標本を見せていただいたり、実際にチンパンジーが取り組んでいる学習課題に取り組んだりと、参加した生徒たちからは活発な質問が多く出され、実り多い学習機会となりました。

 

<Cコース SPring-8>

 SSチャレンジCコースは理化学研究所のSPring8SACLAの見学に行きました。

午前は、世界最大で最高性能を持つSPring8SACLAの原理についての講義の後、SPring8の見学に行きました。自転車で研究者が行き来するような直径約500mの円形施設の大きさに圧倒されながら、放射光の原理の説明と研究成果を聞きました。昼食の後に、施設で働いている研究者の方から研究者としての働き方や心構えについての講演を聞きました。その後、SACLAの研究棟の見学に行きました。SACLAは長さ700mの長さを持つ直線の施設で、日本独自の様々な最先端の技術がぎっしりと詰まっています。それらを理解しようと盛んに質問をしていました。講義や説明には、まだ学習してない物理の内容がたくさんあり、たった1日の研修では時間が足りなかったようですが、生徒は真剣な眼差しでメモをとり熱心に説明に聞きいっていました。

 

<Dコース 奈良先端科学技術大学院大学>

奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)では、3つの領域について研修しました。まず、「バイオサイエンス領域」ではガンの治療薬として注目されている「オプジーボ」の開発の基礎になる研究についてわかりやすくお話を伺いました。免疫機能のシステムを活用した研究で、生徒からも積極的な質問がありました。「情報科学領域」では、NAISTを支える情報システムについて説明を受けました。研究結果を保存・管理するために20ペタバイトという膨大なストレージ使っていることやサーバー管理のシステムなどに興味が集まりました。最後に「物質創成科学領域」からは蛍光体の研究について説明を受けた後、実際に蛍光体を作る装置を見せていただきました。生徒たちは研究者からの熱意あるお話に刺激を受け、今後のキャリア形成の幅が広がったようでした。