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SGH 高1GJクラス対象 One-Day Fieldwork SGHコース報告

2018.08.01

Super Global High School (SGH)
GJクラスONE-DAY FIELDWORK報告

SGH  GJ ONEDAY FIELDWORKを実施しました

 6月19日(火)、高1GJクラス対象にGJ ONE DAY FIELD WORKが行われました。SGHコースとSSHコースに分かれて実施しましたが、SGHコースを希望した約50名の生徒が、神戸市にあるJICA関西と人と防災未来センターを訪問しました。
 JICA関西では、JICAの概要や活動紹介のご説明をしていただきました。また、この日は主に、発展途上国の国々の貧困問題・食糧問題・難民問題などについて様々な角度から考えることになりました。世界には1日200円以下で生活している人々がおよそ9億人存在し、6700万人の子供たちが学校へ通うことができないという厳しい現状についてのお話は、高校1年生にとって、実際に援助活動などを体験されている方々から伺う初めての国際問題となる、貴重な機会となりました。
 海外青年協力隊でエルサルバドルに派遣されていた岸本くるみ様から、協力隊でのご経験や思いを伺いました。小学校時代に阪神淡路大震災を経験されたお話をはじめ、現地での文化の違いから生まれる心理的な変化など、多岐にわたる内容をお話いただきました。
 昼食は食堂でセネガル料理をいただき、国連の持続可能な開発目標のゴールの一つである「飢餓をなくそう(#2Zero Hunger)」についてお話を聞きました。生徒たちは、食べることや着るものなど、身の回りの物事も世界と密接につながっていることを感じたようです。
 午後からは人と防災未来センターに移動し、阪神淡路大震災について学びました。前日に大阪北部を中心とする大きな地震が起きましたが、それよりも何倍も大きな地震が阪神淡路地域に起きた事実を、生徒たちは深く受け止めていました。展示物や語り部の方のお話を聞き、防災・減災の大切さを一人一人が改めて考えました。
 今回のフィールドワークという機会をきっかけに、今後日々の学習活動とリンクさせながら様々な角度から本校SGH課題研究テーマでもある貧困や災害の問題について考察していきたいと思います。
 今回お世話になりました皆様方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 以下、生徒の感想文を紹介します。(一部抜粋)
「今回JICAと人と防災未来センターに研修に行って、初めて途上国について考える機会が持てました。また、日本ももともとは途上国だったということや、東日本大震災のときに最貧国を含む174ヶ国から1640億円もの援助や食べ物などを送ってもらったということを知って、自分も募金などできることから行動していきたいと思いました。実際に海外青年協力隊へ行った方のお話も聞けて、日本も世界にたくさん貢献しているんだなと思いました。人と防災未来センターでは東日本大震災と阪神淡路大震災を比較したパネルなどをみて、東日本は溺死で亡くなった方が多いけれど、阪神淡路では圧死や窒息で亡くなった人がほとんどなので、地震で津波が起こるときと起こらないときでは死者の数も、死因も全然違うんだなと思いました。防災や減災などについても知ることができたし、今後地震など震災の時には日本が一つになって助け合い、一人一人が減災のために準備することが大切だと思いました。初めて知ったり、聞いたりしたことがとても多かったので、学んだことを活かしていきたいです。そして自分が今できることから積極的に取り組んでいきたいと思いました」
「この研修を終えて、貧困や災害について以前より興味を持つようになりました。JICAでは世界中の9億人の人が一日200円で生活をしていると聞きました。そんな中でも私たちは毎日学校に通うことができて、裕福な生活ができているんだと改めて実感しました。そこで私たちに何ができるのか世界のためにできることは何かをしっかりと考えるべきだと思いました。きっかけはなんでもいいし、できることでよいから私も毎日小さいことから初めてみたいなと思いました」