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本校高校1年生(2018年3月受賞当時中学3年生)が第5回日経 星新一賞 ジュニア部門 グランプリを受賞

2018.08.02

本校高校1年生(2018年3月受賞当時中学3年生)が
第5回日経 星新一賞 ジュニア部門 グランプリを受賞!!

 ご報告が遅くなりましたが、本校高校1年生(2018年3月受賞当時中学3年生)の岡村 環(おかむら たまき)さんが、「シズク」という作品で第5回日経 星新一賞 ジュニア部門 グランプリを受賞されました。この賞は、日本経済新聞社が主催し、ショートショートの神様と称された星新一(注1)の名を冠した公募文学賞で、理系的な発想で編まれた短編小説などをその対象としています。以下、岡村さんのコメント・受賞作品紹介・星新一さんのプロフィールです。

< 岡村 環さんのコメント >
 受賞でき大変嬉しいです。今後も書き続けたいですが、表現として歌や発声も興味があり時間がいっぱい欲しいです。初めて書いたので、PCならすぐ直せると思っていたのが甘い考えだと知り苦労しました。星氏の様な洞察力とユーモアに憧れます。近頃の世の中は、本来私達の世代にとってキラキラしたものである恋愛や結婚を味気ないものとして差し出してくれちゃって何なの?というのが書きたい事の根底にあり、今後も持ち続けると思います。
(日経第5回星新一賞 審査結果より引用)

<受賞作品紹介>
 教育システムの帰り道、シズクは彼の風月からある決心を聞く。それは彼が妊娠と出産を引き受ける体を選ぶというもの。この時代、生殖は様々な事情からルーレット形式を取っており、男女どちらに割り当てられるかわからなかった。加えて別の選択肢も出てきた自分たちは、どうしたいのか。なぜそんな流れになったのかを振り返りながらシズクも自分なりの答えを出す。
(2018年3月22日付 日本経済新聞より引用)


(星新一賞 グランプリトロフィー)
(注1)星新一(1926年 - 1997年)プロフィール
 星製薬株式会社取締役社長、副社長を経て、1957(昭和32)年、同人誌「宇宙塵」2号6月号に発表した「セキストラ」が江戸川乱歩編集「宝石」11月号に転載され、商業誌デビュー。宇宙開発時代の到来と重なり、日本SF文学の旗手として脚光を浴びる。400字詰め原稿用紙にして10数枚程度のショートショートと呼ばれる小説形式を得意とし、当用漢字しか用いない平易な文章、時事風俗や固有名詞、性や殺人を描かない透明感のあるその作風は、年齢性別国籍を問わず広い読者層、とくに小中学生の子供たちに支持され、「ショートショートの神様」と呼ばれた。作品には、『ボッコちゃん』『ようこそ地球さん』『きまぐれロボット』などのショートショート集他多数。
(星新一公式サイト【http://www.hoshishinichi.com/profile/】より一部引用)