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SSH 韓国KSAとの共同課題研究

2018.10.05

Super Science High School (SSH)
海外校との共同課題研究の推進


Korea Science Academy of KAISTとの国際共同課題研究報告


 本校と強い連携を行なっている提携校であり、世界屈指の科学高校である韓国のKorea Science Academy of KAIST(KSA)との国際共同課題研究のため、相互派遣を行いました。

KSAから立命館への派遣:7月21日~25日の5日間
KSAより3名の生徒が参加
本校から1年生2名、2年生1名、3年生1名の計4名の生徒が参加
立命館からKSAへの派遣:8月6日~10日の5日間
KSAより3名の生徒が参加
本校から2年生1名、3年生1名の計2名の生徒が参加

 この国際共同課題研究は「天文」をテーマに行っており、今年度で3年目を迎えます。毎年生徒たちがディスカッションでテーマを決めていますが、今年度は太陽から地球に届く光のスペクトルが時間によってどう変わっているのかを調べることにより、大気の層の厚さが太陽スペクトルにどのように影響しているのかを研究しました。様々な観測やモデル実験を行いましたが、その1つとして月のスペクトルの観測を行いました。月のスペクトルのうち太陽の光の構成元素の等価幅は時間による変化はありませんでした。一方で酸素の等価幅は高度があがる、つまり大気の層が薄くなるにつれ低下していました。これは酸素の光の吸収量が低下していることを意味します。
 本チームは11月に行われるJapan Super Science Fairにて研究発表する予定をしており、発表に向けて現在も観測やディスカッションを活発に進めています。