ニュース

2018年度 中3 Australia Adelaide(AA)研修報告①

2018.12.03

※こちらのページでは、「中3 Australia Adelaide研修」終了日まで、現地から届いた報告と写真を、随時更新してまいります。なお、研修報告は月曜日~金曜日、現地より1日遅れでの更新となります。ご了承ください。

AA研修報告 7日目 2018.11.29

 「まさにこれこそアデレード!」思わずそう叫びたくなるような,初夏の爽やかな日差しに包まれた最高の天気の1日となりました。特に今日,マウントロフティ展望台やクリーランド・ワイルドライフパークに行ったグループは,眼下に見下ろすアデレードの町やその先の大海原までの雄大な景色にきっと満足してくれたことと思います。
 本部として各グループを訪問していると,「(生活や食事などにも)ずいぶん慣れました」という生徒が多く,頼もしく思います。すっかりアデレードに溶け込んでいる生徒もおり,中には「もう,アデレードが気に入ってしまって,ずっとここにいたいです!」と話しかけてきた生徒もいました。
 今日,本部が訪問した学校では,ちょうど音楽の時間が始まったところでした。ピアノだけではなく,ドラム,ウクレレ,エレキギターなどが次々と登場し,それらに初めて触ったという生徒たちもいっしょに楽しめるよう,楽しく練習する時間を割いて頂きました。「ワンチング・マチルダ」などオーストラリアでなじみのある歌も教えていただき,あっという間の1時間でした。聞くところでは,その学校の在校生の中には,町のホールで有料のコンサートも開くほどの音楽技能の高い生徒もいる(しかもチケットはインターネット販売)とのことで,音楽教育の施設の充実ぶりは目を見張るものがありました。
 別のグループは水上スポーツ(カヌー)に挑戦していました。最初は陸上でパドルの扱いなど安全確認と基本的な動作を教えていただき,その後,1名1艘のカヌーでこぎ出していきます。生徒たちにとっても開放感あふれる時間の一つで,とても楽しんでいたようです。水上スポーツ(カヌー)はアデレードの人々にとっても非常に人気が高いとのことで,本校が使わせていただく日以外は地元の子どもたちの団体予約でいっぱいだとか。楽しそうな生徒たちの表情を見ていると,それも大いに頷ける感じがします。
 さて,アデレードでの研修中にESL(英語授業),クリーランドでの動物学習,水上スポーツ(カヌー)などと並び,オーストラリアの先住民であるアボリジニに関しての学習する機会があります。アデレードのシティにある南オーストラリア博物館には世界最多といわれるアボリジニに関する様々な展示物があり,たいへん勉強になります。この博物館に行く機会のあった生徒は,各校で学んだアボリジニに関する知識をより深めることができたことでしょう。私たちは単純に「オーストラリアの先住民=アボリジニ」とひとまとめにしがちですが,実際はオーストラリア全体で200を越える異なった言語グループがあり,それらの集合体をアボリジニと呼んでいます。このようなアボリジニの学習を深め,アボリジニの芸術の特徴である点描画でのデザインなどでブーメランペインティングをしたグループもありました。まるでアボリジニの魂と日本の文化が融合したような,素晴らしい作品がたくさん生まれました。わずか1時間でのこの完成度にはアデレードの先生方も感嘆されていましたし,私たち引率教員も生徒たちの瑞々しいセンスにあらためて驚かされました。
 明日(金曜日)を過ぎると,いよいよアデレードでの最後の週末を迎えます。そして週が明けると帰国の準備となります。思い出せば,昨年のAA研修のフェアウェルパーティの席で,受け入れてくださったホストファミリーの多くの方々から「立命館の生徒はアデレードにスマホをもってきていない。これは素晴らしいルールで,そのルールのおかげで,私たちホストファミリーは立命館の生徒とたくさん話し,家族みんなで仲良くなることができた。以前,日本の別の学校の生徒を受け入れたときは,その子はスマホを触ってばかりで全然話そうとしてくれなかった。立命館のこのルールが本当に素晴らしいということを,私たちは直接伝えたかった。」とおっしゃっていただいたことを思い出しました。
 生徒たちの様子を見ていると,アデレードでの楽しい思い出や,ホストとの会話,いろいろな「がまん」,そして長い時間をかけて自分自身と向き合ったことなど,それぞれの生徒たちにとって,10年先,20年先にも繋がるような,ほんとうに貴重な経験をさせてもらっているなとつくづく感じます。
 今日のようなアデレードらしい天気がしばらく続くよう,心から祈っています。

news_aa_181129_01
①2018/11/29
1組 Pink group 水上スポーツにて

news_aa_181129_02
②2018/11/29
1組 Pink group 水上スポーツにて

news_aa_181129_03
③2018/11/29
1組 Pink group 水上スポーツにて

news_aa_181129_04
④2018/11/29
2組 Silver group 南オーストラリア博物館にて

news_aa_181129_05
⑤2018/11/29
2組 Silver group シティ観光にて

news_aa_181129_06
⑥2018/11/29
6組 Orange&Grape group マウントロフティにて

news_aa_181129_07
⑦2018/11/29
6組 Grape group クリーランド・ワイルドライフパークにて

news_aa_181129_08
⑧2018/11/29
7組 Red group 集合写真(クリスマスカードとともに)

news_aa_181129_09
⑨2018/11/29
7組 Red group 作ったクリスマスカード

news_aa_181129_10
⑩2018/11/29
7組 Red group 作ったブーメランペインティングのクオリティ

news_aa_181129_11
⑪2018/11/29
7組 Lime group 水上スポーツにて

news_aa_181129_12
⑫2018/11/29
7組 Lime group 水上スポーツにて

news_aa_181129_13
⑬2018/11/29
8組 Blue group 音楽の授業にて

news_aa_181129_14
⑭2018/11/29
8組 Cherry group 英語ESLの授業にて


AA研修報告 6日目 2018.11.28

 こちらアデレードの学校では,昼休みとは別に,リセスと呼ばれる少し長めの休憩時間が午前中にあります。このリセスには、昼食とは別に軽食をとる習慣があります(たいていはランチボックスに入れて持ってきた果物やスナックなどの軽食を食べます)。本校の生徒たちも,このオーストラリアでのリセスの習慣にすっかり慣れてきたようです。アデレードの学校では,リセスを取り入れてから、午前中の生徒の集中力が保たれるようになったそうです。本部が訪問したときも,ちょうどリセスの時間だったということもありました。AA研修から帰国した生徒たちから,「立命館でもリセスを!」という声が上がるかもしれませんね。
 今日,本部が訪問した学校では,家庭科の授業でミートパイづくりに挑戦していました。相手校のバディの生徒といっしょに力をあわせて作業に励み,なかなかの出来映えでした。別の学校ではアンザックビスケット作りをしていたところもありました。オーストラリアではアンザックということばをよく耳にするのですが、これは第1次世界大戦でのオーストラリア・ニュージーランド軍団 (Australian and New Zealand Army Corps)を意味することばで、両国では4月25日が戦争追悼日になっているそうです。このアンザック・ビスケットは戦地に赴いた兵士のために「できるだけ日持ちして栄養価の高いものを」と,その兵士の母親たちが我が子のために考案して作ったものが由来とされています。今ではオーストラリアを代表するお菓子の一つになっています。生徒たちもただビスケットを作るだけではなく,その由来や歴史も学んでほしいものです。お菓子作りの得意な生徒は,アデレードを思い出しながら,ぜひ帰国後も自分で作って,家族にふるまってほしいと思います。
 次に訪問した学校ではダンスの授業に参加していました。選択科目でダンスをとっている女子生徒のグループに,ちょうど2週間前に発表したばかりというダンス作品を見せていただいた後,本校生徒も加わって基本となるステップの練習を一緒にさせていただきました。センス良くダンスのリズムについて行っている生徒から,足が絡まって四苦八苦している生徒までいろいろでしたが,そこはやはり中学生。体を動かすこと自体をみんなで明るく楽しんでいました。
 アデレードで各学校を訪問していると,殆どの学校でSTEMという文字を目にします。これは、"Science, Technology, Engineering and Mathematics" すなわち科学・技術・工学・数学の教育分野をまとめて表す言葉で,USAで教育の柱の一つとして提唱されたのをきっかけに香港,オーストラリア,カナダなどでも普及している理数系教育のスローガンです。本校がお世話になっているアデレードのホスト校の中にも,南オーストラリア州政府から数億円単位の資金が投入されてSTEM教育用に建物を改修しているところや3Dプリンターが多く導入された学校など,STEM教育施設の充実が競い合うように進んでいます。日本の教育のあり方を考える上でもたいへん参考になります。
 ある学校では,本校生徒たちがそのSTEM施設を用いて電気化学の授業を受けていました。内容がエネルギー保存の法則というやや難解な内容を,しかも英語で学んでいたため,生徒たちも理解のギリギリのところだったようです。それでも静電気のしくみや液体窒素を使ったさまざまな演示実験もみせていただき,思わず引き込まれるサイエンスショーのようでもありました。
 研修もいよいよ折り返し点を過ぎ,後半に入ります。学校によっては(会場の関係なのでしょうが)早くもフェアウェルパーティが行われたところもありました。ホスト校での生活にも慣れてきている生徒たちですが,慣れがけじめのなさにつながらないよう,気持ちを引き締めさせるとともに,お世話になっている周囲の方々に感謝の気持ちを持ちつつ,1日1日の研修を積み重ねていけるよう,生徒たちを見守っていきたいと思います。

news_aa_181128_01
①2018/11/28
2組 Silver group ミートパイ作りに挑戦

news_aa_181128_02
②2018/11/28
2組 Silver group 完成したミートパイと

news_aa_181128_03
③2018/11/28
4組 Sky group ダンスの授業で悪戦苦闘

news_aa_181128_04
④2018/11/28
4組 Brown group シティでの集合写真

news_aa_181128_05
⑤2018/11/28
4組 Brown group 校庭での集合写真

news_aa_181128_06
⑥2018/11/28
6組 Orange group 電気化学の授業

news_aa_181128_07
⑦2018/11/28
6組 Grape group ガラス工芸に挑戦

news_aa_181128_08
⑧2018/11/28
6組 Grape group ガラス工芸に挑戦

news_aa_181128_09
⑨2018/11/28
7組 Red group フェアウェルにて

news_aa_181128_10
⑩2018/11/28
7組 Red group フェアウェルにて

news_aa_181128_11
⑪2018/11/28
7組 Lime group クリーランド・ワイルドライフパークにて

news_aa_181128_12
⑫2018/11/28
7組 Red&Lime group マウントロフティでの集合写真

news_aa_181128_13
⑬2018/11/28
8組 Cherry group クリーランド・ワイルドライフパークにて

news_aa_181128_14
⑭2018/11/28
STEM教育には各校が非常に力を入れています


AA研修報告 5日目 2018.11.27

 AA研修も早いもので,ちょうど折り返し点となりました。今年のアデレードは初夏とは思えないほど涼しい日が続いています。アデレードの在住の方に伺っても「この時期のこの涼しさは今まで経験ないね」とか,「みんながくる直前は35℃くらいだったのに,今は涼しくて上着がいるね」,「まったく異常気象だね」という反応が返ってきました。今日も場所によっては朝から冷たい雨が降ったりやんだりすることもある,「アデレードらしくない」天気でした。
 今日は午前中から4つのグループ(Yellow, Silver, Sky, Brown)が,アデレードの中心部から車で30分ほどのところ,東部の山あいにある「クリーランド・ワイルドライフパーク」に出かけました。ここは約130種以上の動物がいる広々とした動物自然公園です。カンガルー,ワラビー,エミュー,ウォンバットをはじめ様々なオーストラリア固有動物に出逢うことができ,動物によっては触れあいや餌付けもできます。コアラとの写真撮影もできるアデレード屈指の人気スポットでもあります。動物の見学と合わせて,ここではクリーランド・ワイルドライフパークの職員の方から動物に関するレクチャーを英語で行って頂きました。ぬいぐるみや写真を用いるのではなく,実物の動物が次々と登場するわかりやすい説明でした。このクリーランド・ワイルドライフパークでの活動はクラス単位となるため,半学級のグループに分かれていた生徒たちも久しぶりに同じクラスの友達と会うことができ,お互いに手を振ったり歓声があがったりしていました。
 ここでの昼食はみんな一緒に数種類のサンドイッチとポテト,フルーツジュース。ポテトに人気があるのはどの国でも同じようです。また,この活動の前後には眼下にアデレードの市街地から海まで見渡せるマウント・ロフティ展望台でクラスごとに記念写真を撮影しました。
 一方,この日に本部が訪問したある学校では,ちょうど相手校の生徒たちと一緒に「クリスマスクッキー」を作っているところでした。生地をこねたり型を抜いたり,焼いたりとやっていることは日本とそれほど変わりませんが,オーストラリアの生徒たちと一緒に実に楽しそうに取り組んでいました。また,別の学校では英語ESLの授業で,英文のディクテーションのチームごとの競争が行われていました。シンプルなルールでしたが,生徒たちもどんどん熱が入り,懸命に取り組んでいました。
 ここまでの研修前半で,生徒たちの中には多少疲れが出ていたり,やや寝不足気味の生徒もいますが,今のところ体調を崩して病院に行ったり,登校できずにホスト宅で休ませてもらったりという生徒は出ていません。また,ホストとのコミュニケーションが十分に取りきれずに困っている生徒も「これは自分の英語力の問題なので,ちょっと自分で頑張ってみます!」と前向きに対処しようとする生徒が多く見られます。各校のコーディネーターの先生方からも「明るくていい生徒たちですね」とおっしゃっていただくことが特に今年は多いような気がします。これからの研修後半も,生徒たちの力を引き出していけるよう,みんなで力をあわせて見守っていきたいと思います。

news_aa_181127_01
①2018/11/27
1組 Marine group 美術の時間にて

news_aa_181127_02
②2018/11/27
2組 Yellow&Silver マウント・ロフティ展望台にて

news_aa_181127_03
③2018/11/27
2組 Yellow group クリーランドワイルドライフパークにて

news_aa_181127_04
④2018/11/27
2組 Silver group クリーランドワイルドライフパークにて

news_aa_181127_05
⑤2018/11/27
4組 Sky group 水上スポーツにて

news_aa_181127_06
⑥2018/11/27
4組 Brown group クリーランドワイルドライフパークにて

news_aa_181127_07
⑦2018/11/27
5組 Green group ビスケット作りのあとの集合写真

news_aa_181127_08
⑧2018/11/27
5組 White group 英語ESLの授業のようす

news_aa_181127_09
⑨2018/11/27
6組 Orange group 水上スポーツ

news_aa_181127_10
⑩2018/11/27
6組 Orange group 水上スポーツ(乗る前の練習中)

news_aa_181127_11
⑪2018/11/27
6組 Grape group シティ観光にて

news_aa_181127_12
⑫2018/11/27
7組 Red group 体育の授業のはじまり

news_aa_181127_13
⑬2018/11/27
7組 Lime group シティ観光の一コマ

news_aa_181127_14
⑭2018/11/27
8組 Blue group アンザックビスケット作り

news_aa_181127_15
⑮2018/11/27
8組 Blue group 水上スポーツ

news_aa_181127_16
⑯2018/11/27
8組 Cherry group ブーメランペインティング

news_aa_181127_17
⑰2018/11/27
4組 Sky&Brown マウント・ロフティ展望台にて


AA研修報告 4日目 2018.11.26

 鮮やかな紫色のジャカランダが咲き誇る,こちら初夏のオーストラリア・アデレードでは,本校のAA研修は2週目に入りました。はじめての週末をホストファミリーと過ごした生徒たちの様子が気になる月曜日です。
 週明けの様子を見ていると,「ホストファミリーと一緒に家族や友人へのお土産を買いに出かけて楽しかった」という生徒や,「こちらの友達とスポーツをした」という生徒,また中には日本食を食べさせてもらって落ち着いたという生徒や,BBQに参加させてもらった生徒もいたようです。英語でのコミュニケーションに悪戦苦闘しつつも,それぞれ自分のことを分かっていただいたり,ホストファミリーのことを理解したりと,お互いの距離が少しずつ近づいてきているようです。中にはぽつりと「やっぱり家族と食べる鍋が一番いい」とつぶやいていた生徒もおり,日本の家族のことが懐かしく思える場面もあったようです。
 このAA研修では,生徒たちは毎日,学校から帰宅するとジャーナルと呼んでいる小冊子にその日の出来事や感想,体調,ホストファミリーとのコミュニケーション,使ったお金などを記録します。翌日の朝,各生徒がグループ担当の本校の引率教員に渡し,グループ担当の引率教員は生徒のようすを見ながらそのジャーナルすべてに目を通し,体調のすぐれない生徒やコミュニケーションで困っている生徒がいないか目を配っています。またジャーナルに「~で困っている」という記述がある場合も,多少のトラブルであれば自力で解決させるよう,最低限の助言を行って生徒が自らの手で解決に向かうようすを見守っています。
 今日,本部が巡回した学校では,近くの立命館の生徒たちが近くの小学校を訪れ,その建物の2階,窓の外にはまっすぐな水平線が見えるオーシャンビューの図書館で,小学校の4・5年生に対して日本文化(書道,かるた,折り紙,あやとりなど)を紹介していました。小学生の子どもたちも興味を持ってくれて,楽しく盛り上がっていました。
 別の学校では日本とオーストラリアの文化や風習,食べ物の違いなど気づいた点をそれぞれグループで出し合い,時間内にポスターにまとめる英語でのワークに取り組んでいました。すでに知っていた知識に加えて,こちらに来てから感じたり知ったりした違い(家庭の電気代は日本の2倍以上!することなど)もありました。
 また,今週からは学校外でのアクティビティも本格化します。本日は水上スポーツ(カヌー)体験をしたグループもありました。今日は快晴で最高のカヌー日和で,生徒たちも開放感いっぱいで楽しい体験だったようです。
 それにしても,アデレードでお世話になっている先生方,コーディネーターの方,ホストファミリーの方,ほんとうに親切で心優しい方が多く,「立命館の生徒たちのためになるのであれば」と様々なことに心を砕いてくださいます。これまで長年培ってきた伝統と相互の信頼感,そして人々のまこごろにほんとうに感謝する毎日です。
 今日のホームページの末尾には,生徒たちがお世話になっている,このアデレードの町の雰囲気が伝わるような写真も数枚,付け加えておきました。緑が多く,ゆったりとしつつも気品のある雰囲気が,みなさまに少しでも伝わればと思います。

news_aa_181126_01
①2018/11/26
1組 Pink group スポーツの時間にて

news_aa_181126_02
②2018/11/26
1組 Pink group 天然芝のグランドにて

news_aa_181126_03
③2018/11/26
1組 Pink group 英語の先生と一緒に

news_aa_181126_04
④2018/11/26
1組 Marine group グランドでの一コマ

news_aa_181126_05
⑤2018/11/26
1組 Marine group 近くの小学校にやってきました

news_aa_181126_06
⑥2018/11/26
1組 Marine group 小学生に日本文化を教えています

news_aa_181126_07
⑦2018/11/26
2組 Silver group オージー・フットボールに挑戦

news_aa_181126_08
⑧2018/11/26
3組 Purple group サンドイッチを片手に

news_aa_181126_09
⑨2018/11/26
3組 Purple group 美術の授業後に美術の先生たちと

news_aa_181126_10
⑩2018/11/26
3組 Gold group 英国風の中庭にて

news_aa_181126_11
⑪2018/11/26
5組 Green Group 水上スポーツ

news_aa_181126_12
⑫2018/11/26
5組 Green Group ポート・ノーランガにて

news_aa_181126_13
⑬2018/11/26
6組 Grape Group いただきま~す

news_aa_181126_14
⑭2018/11/26
6組 Grape Group いただいてま~す

news_aa_181126_15
⑮2018/11/26
生徒が毎日記録するジャーナル

news_aa_181126_16
⑯2018/11/26
アデレードの初夏を彩るジャカランダの花

news_aa_181126_17
⑰2018/11/26
アデレードの町並み

news_aa_181126_18
⑱2018/11/26
アデレードの町並み

news_aa_181126_19
⑲2018/11/26
アデレードの町並み

AA研修報告 3日目 2018.11.23 

 この日のアデレードは気温18℃ほどの爽やかな晴天の1日でした。このままあと数日は比較的涼しい気候が続くようです。3日目を迎えた第1団,2日目を迎えた第2団ともに各学校で順調にプログラムが進んでいます。
 生徒たちが過ごしているこのアデレードという町について,すでにご存じの方も多いかもしれませんが,簡単に紹介しておきます。アデレードは南オーストラリア州の州都であり,1836年にシドニーに次いでオーストラリアで2番目に入植された都市です。アデレードという名前は,当時の英国君主のウイリアム4世の妻であり,ドイツ人のアデレード王妃からつけられました(アデレードとはドイツ語で「貴婦人」を意味するそうです)。オーストラリアの他の都市の多くが流刑植民地としての起源をもつのに対して,アデレードは当初から計画都市としてスタートしました。したがって,アデレードの歴史はまだ200年足らず。その間,多くの国々から移住してきた人々で市民が構成されています。
 アデレードの中心部にあるシティは約2km四方ほどのエリアのことを指し,このエリアだけは京都のように碁盤目状に道路が東西南北に走っています。このシティエリアには行政,官公庁,警察,銀行,裁判所,各種オフィスビル,アデレード大学のほか様々なショッピングセンターなどがあります。シティにある博物館や植物園は入場無料で,路面電車がシティの中を南北に走り,この路面電車もシティ内の区間は無料で利用できます。シティの中にはランドルモールというショッピング街があり,ここは東西500mにわたる歩行者天国となっていて,いつも多くの人で賑わっています。ランドルモールでは大道芸人やミュージシャンも明るい雰囲気を醸し出しています。シティの中央には広い芝生と木陰が爽やかなビクトリア広場があり,その近くには食品から衣料品まで様々なお店が集まる有名なセントラルマーケット(中央市場)があります。シティを取り囲むようにその外側には,幅500mほどの緑地帯がドーナツ状に広がり,その緑地公園帯のさらに外側に一般市民の住宅地や学校などが存在しています。アデレードの地域全体で緑が多く,とても落ち着いた印象です。このアデレードにはこれまで5名のノーベル賞学者を輩出しているアデレード大学をはじめ,日本人宇宙飛行士の毛利衛さんが留学していたことでも知られるフリンダース大学,そしてマーケティングや経済・経営分野に特に強い南オーストラリア大学と,大きな公立大学が3つあり,各校を訪問していても,このアデレード地域全体で教育への意識関心がとても高いことが感じられます。生徒たちもアデレードで過ごしている間に,徐々にこの町の地理や雰囲気が感じ取れて来ていることでしょう。
 この日に本部が訪れたグループでは,朝,学校に集合した後,コーディネーターの先生と一緒に公共のバスに乗って市議会の建物に移動し,そこで出迎えていただいた市長さんから歓迎の挨拶をいただきました。本校の代表生徒もお礼のスピーチを(緊張しつつも)英語で行ってくれました。また,市長さんのはからいで実際の議場にも案内していただき,実際の市議会議員席にも座らせていただくなど,貴重な体験をさせていただきました。
 また,この日は多くの学校でESLをはじめとする様々な授業が行われました。学校によっては地理,体育,芸術,理科などを英語で学ぶ場面もありました。立命館中学校では日々「英語の」時間に「英語を」学んでいる生徒たちですが,アデレードではすべての教科を「英語で」学ぶことになります。午後に本部が訪問した学校では,ちょうど生徒たちが理科(物理)の実験に取り組んでいるところでした。立命館の生徒とバディの生徒がグループを組み,各グループに風車のキットが渡されて,グループごとに風車の羽の枚数や羽の角度などを替えながら,風車が風を受けたときの発電量をセンサーで測定し,最適条件を求めていく実験でした。当然ながらこちらの授業はすべて英語で行われ,聞き取りや発言など,一つひとつが英語の学習にもつながっています。様子を見ていると,私たちの予想以上に生徒たちが「どのような手順で何をすべきか」を英語でよく理解し,的確に動いてくれていることに驚きました。
 同じ時間帯,別の学校では「アボリジニ学習」として,美術教室でブーメランのペインティングに取り組んでいるグループもありました。アボリジニの人々が壁画やブーメランに描く模様の意味を英語で説明いただいてから,各自で気に入ったオリジナル模様をブーメランに描いていましたが,アボリジニが使っていたいろいろな模様が漢字の「象形文字」のイメージに近いと気づく生徒もおり,楽しく興味をもって取り組んでくれていたようです。
 また,5つのグループ(Pink, Marine, Green, Red, Lime)はそれぞれアデレードの中心部であるシティへのフィールドワークに出かけました。シティではバディ生徒たちとともに行動し,トラムに乗ったり博物館や美術館,州議会議事堂に行ったり,家族や友人へのお土産などを買ったりしていたようです。またセントラルマーケットやランドルモールで家族や友人へのお土産などを購入した生徒もいたようです。
 どの学校もコーディネーターの先生方が本当に親切に対応して下さっており,現地の生徒たちとも(もちろん生徒一人一人で差はありますが)日を追うごとに交流が進んでいるようです。日本とオーストラリアでは言語だけではなく様々な文化風習,生活習慣も異なっています。中には環境や習慣に戸惑うこともあるようですが,少しの勇気とたくさんの笑顔で,一つ一つ貴重な経験を積んで成長を積み重ねてほしいと期待しています。
 明日からはいよいよ初めての週末。Host Family と過ごす英語だけの2日間は生徒たちにとって楽しくもあり,一つの頑張りどころでもあるでしょう。

news_aa_181123_01
①2018/11/23
1組 Pink group シティにて集合写真

news_aa_181123_02
②2018/11/23
1組 Pink group ランドルモールにて集合写真

news_aa_181123_03
③2018/11/23
1組 Marine group Seaview High Schoolにて集合写真

news_aa_181123_04
④2018/11/23
2組 Yellow group 美術教室にて

news_aa_181123_05
⑤2018/11/23
2組 Yellow group ブーメラン・ペインティング作品いくつか

news_aa_181123_06
⑥2018/11/23
2組 Yellow group 完成したブーメランとともに

news_aa_181123_07
⑦2018/11/23
4組 Sky group 校庭にて集合写真

news_aa_181123_08
⑧2018/11/23
4組 Brown group 市議会場にて市長さんとともに

news_aa_181123_09
⑨2018/11/23
5組 White group 英語ESLの授業にて

news_aa_181123_10
⑩2018/11/23
6組 Orange group 授業の合間に

news_aa_181123_11
⑪2018/11/23
6組 Orange group お世話になっている方々と

news_aa_181123_12
⑫2018/11/23
7組 Red group シティ観光にて

news_aa_181123_13
⑬2018/11/23
7組 Red group シティ観光にて

news_aa_181123_14
⑭2018/11/23
7組 Lime group シティ観光にて

news_aa_181123_15
⑮2018/11/23
7組 Lime group シティ観光にて

news_aa_181123_16
⑯2018/11/23
8組 Blue group 学校近くの海岸にて

news_aa_181123_17
⑰2018/11/23
8組 Blue group 学校での一コマ

news_aa_181123_18
⑱2018/11/23
8組 Cherry group ウェルカムセレモニーにて



AA研修報告 2日目 2018.11.22

 11/21(水)朝,京都を出発した中学3年生Australia Adelaide(AA)研修第2団(2,4,6,8組)は,現地時間の11/22(木)9:00過ぎに無事,アデレード空港に到着しました。雨模様で肌寒かった昨日とはかわって,この日のアデレードは最高気温が約18℃くらいと上着のブレザーを着ていてちょうどよいくらい気温でした。郊外に出ると,吹く風にはハーブのようなユーカリの香りがかすかに漂う,爽やかな晴天となりました。
 空港では昨日同様に南オーストラリア州教育省の関係者や各ホストスクールのコーディネーターの先生方をはじめ,お世話になるみなさんと対面し,クラス別に4台のバスに分かれてお世話になる8校(Charles Campbell College,Modbury High School,Salisbury East High School,Banksia Park International High School,The Heights School,Golden Grove High School,Seaford Secondary College,Hamilton Secondary College)に向かいました。
 この日から研修がスタートした第2団で本部が最初に訪問した学校では,生徒たちは会議室に案内され,そこでコーディネーターの先生からこれからの研修に関する資料の入ったバッグをプレゼントされてガイダンスを受けました。コーディネーターの先生は生徒一人ずつを順番に指名し,名前だけはなく趣味や特技などを丁寧に聞かれます。「野球が好き」と答えた生徒には「ポジションは?」,「水泳が得意」と答えた生徒には「どの泳法が得意なの?」とさらに質問をそれぞれの生徒に優しく加えていきます。緊張しつつも「セカンドです!」「バタフライです!」と頑張って答える生徒たち。そこにまもなく各生徒のバディ生徒たちが登場。ここで私たちも気づかされました。さきほどのコーディネーターの先生から立命館の生徒たちへの質問の掛け合いは,「バディの生徒との最初の会話(のキャッチボール)はこのようにするといいのよ」と教えてくださっていたのだということを。自然かつ見事な伏線で,生徒たちもスムーズに会話のキャッチボールができていました。
 また,別の学校では,ガイダンスの後,コーディネーターの先生が立命館の生徒とバディの生徒をいっしょに学校に近接するショッピングモールとスーパーマーケットに連れて行ってくださいました。そこで両校の生徒がペアになって50分ほどの自由時間をいただいたのですが,アデレードでは何がいくらくらいで売られているのか? 立命館の生徒たちにとっては買い物の下見としてもとても楽しい時間になっていたようです。またバディの生徒とも自然と打ち解けて話せたようです。
 昨日到着した第1団の中には,今日は朝からアデレード市内観光に出かけたグループもありました。アボリジニの文化展示では世界有数の規模を誇る南オーストラリア博物館,歴史ある店舗が建ち並ぶセントラルマーケット,風格漂うアデレード大学など,アデレード市内中心部には魅力的なスポットがたくさんあります。
 この2日間の様子をみられて,毎年お世話になっている現地の方からは,「今年の生徒は特に明るくて素直ですね。自然と会話できる生徒が多くて素晴らしい!」とお褒めの言葉をいただきました。明日はいよいよ金曜日。1日学校で学んだ後は,Host Family と過ごす1回目の週末を迎えます。

news_aa_181122_01
①2018/11/22
1組 Pink group お世話になっている先生方と

news_aa_181122_02
②2018/11/22
1組 Pink group 英語の授業スタート

news_aa_181122_03
③2018/11/22
1組 Pink group これだけのソーセージを食べる?!

news_aa_181122_04
④2018/11/22
2組 Yellow&Silver group 空港からのバスの中でのクラスみんなで

news_aa_181122_05
⑤2018/11/22
2組 Silver group 学校に到着!

news_aa_181122_06 
⑥2018/11/22
2組 Silver group コーディネーターの先生からのガイダンス

news_aa_181122_07
⑦2018/11/22
5組 White group シティ観光で訪れたセントラルマーケットで

news_aa_181122_08
⑧2018/11/22
5組 White group シティ観光で訪れた博物館で

news_aa_181122_09
⑨2018/11/22
6組 Grape group ガイダンスの合間に

news_aa_181122_10
⑩2018/11/22
7組 Red group 英語の授業の一コマ

news_aa_181122_11
⑪2018/11/22
8組 Blue groupバディの生徒たちとともに


AA研修報告 1日目 2018.11.21

 11/20(火)朝6:45に西山天王山駅,JR長岡京駅をバスで出発した中学3年生Australia Adelaide(AA)研修第1団(1,3,5,7組)は,シンガポールのチャンギ国際空港での乗り継ぎを経て,現地時間の11/21(水)8:40頃に無事,アデレード空港に到着しました。
 前日までの30℃を越す暑さから一変,この日のアデレードは最高気温16℃と,制服のブレザーを着ても肌寒いくらいの天候となりました。しかし,1日の中で曇りから雨,そして快晴かと思えば曇りから雨と,めまぐるしく天候のかわる1日となりました。
 アデレード空港では一足早く空港に到着していた堀江代表校長と合流し,空港において4クラスまとまって,南オーストラリア州教育省の関係者の方,各ホストスクールのコーディネーターの先生方,看護師さんの紹介を行いました。その後,すぐにクラス別に4台のバスに分かれてお世話になる8校(Henley High School,Glenunga International High School,Reynella East College,Seaview High School,The Norwood Morialta High School,Marryatville High School,Mount Barker High School,Heathfield High School)に向かいました。AA研修中は各クラスが2つの小グループに分かれて学ぶため,同じクラスであっても別のグループのクラスメートとは,しばらくのお別れとなります。
 このAA研修は立命館中学校・南オーストラリア政府の教育省・アデレードの各校の3者が連携協力し,信頼関係のもとに10年以上にわたって作り上げてきたオーストラリアでも最大規模となる国際交流プログラムです。中学3年生が計16のグループに分かれ,16名の教員がそれぞれ1グループを担当して引率し,期間中は教頭および学年主任が本部として一日数校ずつ訪問して行きます。
 本日,本部が訪問した一つ目の学校では,コーディネーターの先生が生徒たちを笑顔で迎えて下さり,シアタールームにおいて,聞き取りやすい丁寧な英語で研修全体のガイダンスをしてくださいました。その説明の中では「この学校には,85の異なる文化的背景をもった多様な生徒が学んでいること」,「この学校にはお互いの文化を,そして先生や生徒どうしをrespectする文化があること」などを話していただき,その説明の中ではdiversityやrespectという言葉が特に印象に残りました。その後,ピザランチをいただき,校内見学へと移っていきました。
 別の学校では,コーディネーターの先生の司会のもと,Welcome Ceremonyが行われました。その学校はアデレードでも「音楽教育」に定評のあるコースを持つ学校で,セレモニーの冒頭,相手校の新入生の生徒が歓迎のピアノ演奏を披露してくれました。とても感情豊かな演奏に心が澄み渡る思いがしました。その後,受け入れ校の教頭先生の挨拶のあと,コーディネーターの先生から一人一人ネームタグを授与していただきました。
 また比較的標高の高い地域にある学校にお世話になるグループでは,おそろいのパーカーを全員にプレゼントしていただきました。これは,さっそく防寒着として重宝し,生徒たちも大喜びでした。
長旅のあとで疲れもある中,各校共にこの日のプログラムは軽めで終了し,午後2時~3時過ぎ頃には各生徒はそれぞれ向かえに来て頂いたホストファミリーとともに,初めてのお宅へ向かっていきました。早速笑顔でコミュニーションをとっている生徒,少し緊張気味の生徒など,一人一人様子は違いますが,初日にもかかわらず自分からどんどん英語で話しかけていこうとする生徒が多くみられ,立命館の生徒らしい積極性を感じる1日でした。
 「自立」,「異文化理解」,「英語コミュニケーション力の向上」というAA研修の3つの目的に向かって取り組む生徒たちの様子をレポートしていきたいと思います。

news_aa_181121_01
①2018/11/21
1,3,5,7組 アデレード空港にて

news_aa_181121_02
②2018/11/21
3組 Purple group & Gold group バス内での一コマ

news_aa_181121_03
③2018/11/21
3組 Purple group オリエンテーション

news_aa_181121_04
④2018/11/21
3組 Purple group キャンパスツアーの様子

news_aa_181121_05
⑤2018/11/21
3組 Gold group 初日の一コマ

news_aa_181121_06
⑥2018/11/21
5組 Green Group プレゼントしていただいたパーカーを着て

news_aa_181121_07
⑦2018/11/21
5組 Green Group Welcome Ceremonyにて

news_aa_181121_08
⑧2018/11/21
5組 Green Group 配られたWelcome Ceremonyの式次第

news_aa_181121_09
⑨2018/11/21
7組 Red Group キャンパスツアーの様子