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SGH 第12回全日本高校模擬国連大会に出場

2018.11.24

Super Global High School (SGH)
12回全日本高校模擬国連大会出場

 

SGH 第12回全日本高校模擬国連大会に出場しました

 

1117日~18日の2日間、国際連合大学にて第12回全日本高校模擬国連大会が開催され、本校2年生GLコースの市橋さらさんと辻田楓さんが出場しました。

今大会の議題は「武器移転」(Arms Transfer)で、本校生徒の2人はインドネシア大使として議論に参加しました。インドネシアは武器移転に対して中庸な立場を取っており、武器移転規制派か緩和派かどちらの国々のグループに参加して、賛同(コンセンサス)を狙うかを作戦の中心に起き、当日はインドネシアと同様な位置づけにある国々と意見をすりあわせ、その後規制派と合流し、大規模グループに意見を取り入れられやすいように工夫をして交渉に臨んでいた姿が印象的でした。これら交渉のストラテジーは、数々の模擬国連での経験の蓄積によって得られた彼女たちの力によるものでした。今回、最終的には賞には届きませんでしたが、2年連続でこの大会に出場することができ、模擬国連自体はもちろん、それを通して様々な潜在力が覚醒していっていることを自身や周囲も実感しており、今後の活躍がますます楽しみです。本校では今後も生徒の模擬国連活動をサポートし、推進していきたいと思っています。

 

以下、生徒の感想文を紹介します(一部抜粋)。

「‥大会当日、最初は私たちに合うグループがなく、話が合うのが一カ国だけという予想もしていなかった事態になり、とても弱い立場でした。しかしそこから徐々にグループが大きくなっていき、一つのグループとして周りからも認識してもらえるほどになりました。今まで模擬国連に参加してきた中でこのような経験は初めてで本当に戸惑いましたが、初めから引っ張ってくれる誰かについていくのではなく、自分達でゼロから作りあげていくということを経験し、今までとは違った模擬国連の新しい面白さを知ることができました。周りと比べれば小さなグループでしたが、その分一国大使の発言の影響力が大きくなったり、スポンサー国全員の意見を聞き合うことができたりと、大きなグループでは難しいことも小さいグループだからこそできました。‥この模擬国連を通して学んだことは大きく二つあります。一つは、日本語力が必要だということ、もう一つは、話し方の工夫です。前者はことばの通り、自国のこと、政策案などを伝えるにあたって、どれほど端的にわかりやすく伝えることができるかが交渉の一つのポイントです。今回の大会で、私にはそこが欠けているのだということに気づかされました。後者は主に中心となってくる大使に言えることですが、話し方がきつく、早口で笑顔がないような大使が仕切るグループでは、他の大使がわからないことがあっても質問しにくく、ピリピリした雰囲気になってしまいます。多くの大使が協力し合うことで良いDRができあがるのに、そんな雰囲気では意見もあまりでないし、良いものは出来上がりません。逆に常に周りの大使のことを気遣い、取り残されている国がないか確認しつつ、一つ一つ丁寧に対応してくれた大使の周りには多くの国が集まり、とても良い会議になっていたと思います。これらのことも踏まえて、これからもっと強くなれるようにもっと大会を経験していきたいです。」

「‥今回の大会では自分でも大きな成長を感じることができました。私は多くの人の前で話すことが得意ではなく、積極的に自分の思いを他人に伝えることもできません。また、他の大使から強く指摘されることや失敗を恐れていてなかなか自分の意見を言えませんでした。しかし今回、積極的に自分の意見を伝えたこと、疑問に思ったことを質問してわからないものをゼロにしたこと、交渉に回ったこと、DRを提案したこと。何をすればいいかわからずとりあえず時間が経つのを待っていたこれまでとは違って、最後の最後まで頭をフル回転させて、気がつけば一日五時間の会議があっという間に感じた今年。全力を出せば、私たちが目指していた『DRに自分たちの提案した政策が採用される』という大きな目標を達成することができたし、何より模擬国連を今まで以上に本気で楽しむことができました。さらに、今回の模擬国連を通して、自分の殻から抜け出し、発言力、行動力、協調性を新たに手に入れることができたと思います。去年の閉会式で『来年も絶対に出場する』と決めて今年の夏休みから切磋琢磨しながら全力で課題に取り組んできて思うことは、よきパートナーに恵まれたということでした。これからも応援してくれる周囲の期待に応えられるよう全力で頑張っていこうと思います。」

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