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SGH ゲストスピーカーによる東北復興防災研修 事前学習会を実施

2018.12.13

Super Global High School (SGH)
東北復興防災研修事前学習会

 SGH ゲストスピーカーによる東北復興防災研修 事前学習会を実施しました

 1210日(月)、SGH東北復興防災研修の第3回事前学習会が行われました。1221日から34日で福島を中心に訪問するにあたり、これまで事前学習会を行ってきましたが、今回はゲストスピーカーに本校元教員の東條さおり氏と昨年度同研修に参加し、現在は立命館大学の学生団体「そよ風届け隊」で活動されているOGで同大学国際関係学部一回生の髙木瑞穂さんをお迎えして実施しました。

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 東條先生は昨年度まで同研修の実施を中心的に担ってこられ、またその他東北地方で復興支援のボランティア活動をされてこられた方です。「遠い東北の話ではありません。ぜひ自分だったらどうするかということを考えてほしい」。これまでの様々な経験から、氏はこのように語りかけました。普段生活しているとつい遠い世界のことのように考えてしまいがちですが、地震大国である日本にいるからこそ知らなければならないこと、日本の高校生として考えなければならないことに気づくきっかけとなったのではないかと思います。また氏は、どのように行動するのが現地の人の気持ちに沿うのかを考えることが大切であると言われ、「失敗してもいいからぜひその中でいっぱい考えてみてほしい」とのメッセージをいただきました。

また髙木さんは、昨年度の同研修で「正直言って『福島』にある種のマイナスイメージを持つこともあったが、現地の方の前向きな姿を実際に見ると自分も頑張ろうと思えた」と話され、この経験から「そよ風届け隊」に入られた経緯をお話ししていただきました。その中で「いろんな立場から震災を学ぶことが大切であり、すべての面をつなげてこの震災をとらえてほしい」と、物事を多面的に捉える大切さを語っていただきました。本校生徒にとっては身近な先輩が実際に活動されていることに刺激を受けたようで、髙木さんのお話に真剣に耳を傾けていた姿が印象的でした。また、お二人のお話は普段聞くことのできない「生」の声であり、大変貴重な時間でした。

事前学習はこれからも続き、14日(土)には本校主催で継続的に実施している震災復興支援プロジェクト「Warm Heart」にも参加します。今年度で5度目となるSGH東北復興防災研修ですが、これまでの本校諸研修の知見等を活かし、より深く多面的に考察を深めることのできるものとしたいと思っています。


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