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SGH フィリピン貧困防災研修を実施

2019.02.12

Super Global High School (SGH)
SGHフィリピン貧困・防災研修2018報告

 

SGH 今回で5回目となる、フィリピン貧困・防災研修を実施


1日目 129()

 午前800分、18名が時間通りに集合し、PR407便で一路マニラへ。予定よりも早くニノイ・アキノ国際空港に無事に到着。入国審査も非常にスムーズに通り抜けたのですが、反対に、この5年間お世話になっているNPO法人アクセスさまの現地スタッフの方々と、フィリピン側は渋滞のため、こちらは予定より早かったため、なかなか会えず、少し待つことになりました。ただ、最高気温が6℃とかの冬の京都から最低気温が23℃というマニラで過ごすため、気温と湿度に慣れるにはちょうどよい機会だったかもしれません。

 以前とは違い、今回は中型バスで宿舎に移動。途中、渋滞もありましたが、それほどの渋滞ではなく、無事に宿舎に着きました。道すがら、生徒達も、大都会マニラのビルの多さと大きさにびっくりするとともに、その合間にあるバラックのような住宅の存在にも、驚いていました。

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2日目 130()

今日の研修は、ゴミの山で有名なマニラの北のケソン市パヤタスを訪問するという、ハードな内容の1日でした。宿舎からパヤタスまでの道のり、近づくにつれて、道路の左右にあるゴミから回収したものを売るジャンクショップやうず高く積まれたごみの集積所に注目しながら、ルパンパンガオに着きました。現地ではNGOのアクセス・フィリピンが運営される幼稚園の2階にある集会室に入るために階段をあがったところか、らゴミの山が見え、その大きさというか、スケールにびっくりしていました。

最初にアクセスのスタッフの方から、パヤタスの説明やなぜここに幼稚園が必要なのか(小学校は、一応、義務教育なのに、ある所定の教育課程を受けた証明がなければ、小学校に入れない。実は、7割程度しか小学校に行けていない)などの説明を受け、その後、狭い教室に、今回参加の18人が入り、園児が歌を歌ってくれたり、歌とダンスをしてくれたり、交流しました。本校の生徒に子ども達もけっこう打ち解けて、なついて、抱きついたり、膝に乗ったりして、遊んでいました。

その後、4つのグループにわかれて、コミュニティを見学して回りました。実際のゴミの山は間近見ることはできなくなっていましたが、そこで暮らす人々の生活を、臭いや店で売られている品々から、その11日の生活の苦しさを、感じ、学び、また、その環境にも関わらず明るい笑顔に逆に励まされ、つぶさに見てまわりました。さらに、4つのグループで、そのゴミの山の近くのバラックのような家に住んでいる方々(NGOが事前に約束をした協力者のご家庭)の家に実際に訪問し、そこに住む方に、インタビューを行いました。

日本では考えられない環境のなかで、日々の生活を送る人たちの話をお聞きして、そのような生活の中でも「私の将来の夢は、自分の3人の子どもたちを大学まで入れて学ばせてやることです」とお話しされる母親のお話をお聞きしたり、実際に今にも床の抜けそうなお家のなかを見学させていただいたり、さまざまに考えるきっかけとなる貴重な体験でした。

その後、アクセスの幼稚園の2階に戻り、Jollibeeのハンバーガー等を昼食としていただいた後、このルパンパンガオにある小学校に訪問し、児童との交流を持ちました。全校生徒が5,000名という大きな小学校ですが、午前中は偶数学年、午後は奇数学年が登校し、というような環境です。本校生徒は4つのグループに分かれて、教室に入って、交流を行いました。

1クラスに45人から50人の児童がひしめきあう教室でしたが、本校の生徒は日本語を紹介したり、折り紙の折り方を紹介したりして、日本のことに興味があるフィリピンの児童は、本校生徒について懸命に練習し、また本校生徒も懸命に応え、密度の濃い交流ができました。特に、日本語を教えようと本校生徒が黒板に板書をしたら、すぐにノートを出して写そうとするなど、勉強への貪欲さを見せつけられました。生活環境の苦しさを感じさせない、積極的な学習への姿勢と明るい笑顔に、また来たいと思える交流となりました。

その後、宿舎に戻り、フィリピンの貧困の現状とその背景にある経済的な問題についてアクセスのフィリピン人スタッフから講義を受け、その後、生徒から質問するなかで、フィリピンの経済状況や政治の状況について、学びを深めました。

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3日目 131()

昨日の貧困の現場から少し離れて、この日はフィリピンの国立博物館の見学とショッピングモールでの買い物がメインの一日でした。国立博物館見学の前に、Rizalパークを訪れ、フィリピンの独立の歴史を学ぶとともにゆったりとした時間の流れる日常に触れました。その後、フィリピン国立博物館の二つの建物の展示をそれぞれ約1時間かけて見学をしました。フィリピンの歴史を学ぶとともに、その自然と自然の猛威を知ることは、フィリピンの貧困につながる現状を知ることにもつながるという感想を持ちました。

午後は、SM Northというショッピングモールで、各自で昼食をとるとともに、各自お土産物などのショッピングを楽しみました。高校1年生の生徒も、屋内で衛生的ではありますが、現地の料理がメインの、多くの屋台のような店が並ぶ広いFood Courtで、昼食に挑戦していました。貧困地域を訪れた翌日に、このような大きなショッピングモールで思い思いに買い物をすることに少し抵抗感もありましたが、反対に、フィリピンという国が持つ「格差」という問題が強く心に残ったようでした。

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4日目 21()

この日は、午前中、スモーキーマウンテンで有名なトンド地区の4人の若者が来てくれて、彼らの生活について話をしてもらうとともに交流を行い、午後は、そのトンド地区を訪れ、研修と交流を行いました。

午前中のセッションでは、まず、トンドから来てくれた15歳から19歳の4人の生徒がトンドでの生活やその歴史、スモーキーマウンテンの成り立ちやなぜそこで生活をしているのか、今一番の問題になっている「強制立ち退き」について、また、自分たちの将来の夢や希望について、写真などを使ったプレゼンテーションをしながら、語ってくれました。それから、4つのグループに分かれて、それぞれで話を聞くとともにインタビューを行いました。一人の女子からは「自分は17歳だが、2歳の男の子がいる。妊娠と育児によって、学校での勉強を続けられなくなったことがいちばん辛かった。でも、今は、育児にも慣れて来たので、また学校に行きたい。勉強をして、将来は英語の先生になりたい。」という話がありました。また、近年では、政府による「立ち退き」「強制退去」の問題が厳しくなってきており、みんな、日々の生活も心配だが、立ち退きによって家族がバラバラになることが一番心配という話もしてくれました。本校の生徒達も、日々の食事や睡眠、それに勉強が当たり前になっていて、時にはそのような環境で反抗することはあっても感謝を忘れていたかもしれないと、ショックを受けながら、学ぶことの多い貴重な機会でした。4つのグループで、それぞれ1人ずつのトンドの生徒からの話を聞き、質疑応答も行い、その後、再び全体で集まって、各グループでお聞きした話を発表しあい、共有しました。本校の生徒達も、とてもつらい経験や生活を、恥ずかしいという思いを乗り越えて、なんとか変えるために現状を知ってもらおうと話す勇気を持つにいたった彼らの心情に感銘を受けるとともに、そのような厳しい環境でも笑顔を忘れず、将来の夢を語り、「一番幸せな時間は?」という問いに「友達と学校で勉強しているとき」と語る彼らの姿に、自分達を振り返り、自分達には何ができるのだろうと考える、真剣な姿がありました。

午後は、ゴミの山で有名なスモーキーマウンテンを見に行き、その後、トンド地区のAntonio J. Villegas Vocational High School (職業高校)を訪問し、交流を図りました。

スモーキーマウンテンⅠは、現在は閉鎖されていてゴミはもう運び込まれていませんが、そのゴミの山の上にいまだに100家庭近い人々が暮らしておられ、また、海沿いの埋め立て地に新しくできたスモーキーマウンテンⅡに近い沿道には、劣悪な環境の中でまだまだ多くの人々が暮らしておられます。スモーキーマウンテンⅠは、バスから見るだけでしたが、その道すがら、橋の下に住む人々や道路の中央分離帯にテントだけで暮らす人々もおられ、また、住宅といっても窓ガラスもなくところどころ屋根もない環境のなかで暮らす人々がおられました。途中、トンド地区のガソリンスタンドでバスをとめ、おりて、歩道橋からそのエリアを見渡しました。巨大な貧困地区の向こうには、新しい大きなビルが建設中で、そのコントラストのなかにフィリピンの現実を感じざるを得ませんでした。また、大きなゴミの山からペットボトルや缶を一日中分別する作業をしておられる方々を横目に、陽気に遊び我々に話しかけてくる小さな子どもたちや、その横を遠慮なく通っていく車の騒音と、さまざまな現実を目の当たりにした時間でした。

トンド地区にあるAntonio J. Villegas Vocational High School (職業高校)への訪問も、今回で5年目になります。毎回、熱烈な歓迎を受けますが、これもご理解のある校長先生はじめスタッフの先生方のおかげです。また、ここの生徒は「学ぶことができる」喜びにあふれていて、非常に刺激を受けます。授業は、実際の職業に役に立つような授業が多く、参観させていただいたG7(中1)のコンピュータ・テクノロジーの授業では、LANケーブルを自作する授業をしておられました。また、Cosmetologyの授業では、男女共修で、ヘア・メイクやネイル・アートの実技の授業が展開されていました。本校生徒も、それぞれ全員がモデルになって、男子もネイル・アートを体験し、お互いに写真を撮りあうなど、交流が盛り上がっていました。その後、Cookingの授業では、つくられたお菓子を試食させていただいたり、その後に簡単なパーティーを用意してくださったりと、申し訳ないくらいの歓迎をしてくださいました。校長先生から「若い世代の人達が、このような環境にいる生徒達のことを知ってくれて、わかってくれること、また、インターネットとかで知るだけでなく、実際に見に来て、理解してくれることが、うれしいのです。」というお言葉をいただき、また交流を深められたことに感謝しました。

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5日目 22()

今日は、マニラを離れて次の訪問地のレイテ島へ向かう、移動日です。

朝、全員で集まって、今回お世話になったNGO アクセス・フィリピンの方々に、お礼と、各自が一番印象に残ったことをお話しするスピーチを行いました。それぞれ、拙い英語でしたが、貴重な体験から学んだことと、このような機会を準備してくださったアクセスの方々に感謝の言葉を、述べました。

その後、マニラの渋滞のなかを空港に向かい、お昼ごろにニノイ・アキノ国際空港に到着。国内線のロビーに入りました。ただ、旧正月のためか、結局、予定のフライトが5時間遅れの出発となり、かなりの時間の待ち時間がありました。あまりに遅れたので、途中、航空会社からミール・クーポンが配布されたり、飲料水が配布されたりしました。生徒達は、待ちくたびれながらも、珍しい経験をそれなりに楽しんでいました。

ようやく夜の10時半過ぎにタクロバン空港にたどり着きましたが、そこでは、そんな時間にもかかわらずPhilippine Science High School Eastern Visayas Campus (PSHS EVC)の生徒達やスタッフ待ち構えてくれていて、歓迎をしてくれました。それから、PSHS EVCの学校に移動しましたが、そこには、夜の11時であったにもかかわらず、ホームステイ先のホストファミリーの方々が待ってくださっていて、それから歓迎のパーティーをしていただきました。各生徒とステイ先のファミリーの対面式があり、それぞれがホームステイ先に散っていったのは、もう真夜中の12時を過ぎていました。ほんとうに長い時間をお待たせしてしまって申し訳なかったのですが、まったく気にせず気さくに笑顔で迎えていただいたフィリピンの方々にはいくら感謝をしてもしきれないくらいでした。

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6日目 23()

この日は、各自がそれぞれのステイ先のホストファミリーの方々と過ごす日でした。生徒達は、それぞれ各ご家庭の方々と思い思いに過ごしたようです。なかには、ご家族のご職業のお話やフィリピンでの生活についてお聞きしたり、また、ホストブラザーからフィリピンの大統領についてどう思うとか聞かれたりと、日本での日常とは違う生活や若者の発想に触れ、よい意味での新鮮な驚きに満ちた1日だったようです。

 

7日目 24()

朝の7時過ぎから徐々に生徒はホスト先の生徒に連れられて登校してきました。

この日は、最初に全校集会で「歓迎レセプション」が行われました。この日、たまたまPSHS EVCの新しいDirectorであるEric John H. Marmol先生が赴任される日で、まずNew Directorのご紹介があり、その後、New Directorと我々Ritsumeikanからの一行を歓迎する会が全校生徒ともに行われました。

我々にとってのSGHフィリピン研修は、こちらではPhilippine – Japan Partnership Summitと名付けられ、この両校の生徒の関係が、フィリピンと日本をつなぎ、そして世界中をつなぐ友情に発展することを願って、前DirectorReynald Garnace氏と協力して始めて、今年が5回目となります。1年目に訪れた時には、台風の被害で、体育館は屋根はなく資材置き場になっていましたし、屋根の飛ばされた寮でも3階には暮らせないが2階と1階では暮らせるのでと、懸命に学ぶ現地生徒の姿がありましたが、今回訪れてみると、各教室や体育館も非常にきれいになっているだけでなく、新校舎が建てられ、3階はホール、1階は多目的オープンスペースになっており、また、さらに新しく建てられた実験室棟も完成していました。その新しい実験室棟には、企業との提携によるFabrication Laboratoryとして3Dプリンタやレーザーカッターなど最新の機器がそろえられており、隔世の感がありました。ただ、このPhilippine Science High School の生徒達の、自らをStudentではなくScholarと呼び、自分達のためではなく国のため地域の発展のために学ぶという姿勢は変わらず、また、どんな状況であっても我々日本からの訪問者をおもてなししてくれる態度も変わらず、本校の生徒達にとってもおおいに刺激となる経験でした。

PSHS EVCでの歓迎の後、本校生徒はBuddyの生徒とともに、前DirectorReynald Garnace氏がおられるLeyte Normal UniversityLNU)を訪問しました。このLNUは、幼稚園から小学校・中学校(G10まで)と大学を持つ学校で、あと高校が開設できれば、幼稚園からの大学までの一貫教育ができるのだとのことでした。我々が訪問したら、小学校の児童が日本とフィリピンの旗を振りながら出迎えをしてくれ、また、歓迎式典を行っていただきました。講堂では、小学校から中学校までのさまざまな学年の生徒が、民族舞踊や歌、伝統的なダンスなどを披露してくれ、大歓迎を受けました。その後、パーティー形式で軽食をいただき、また、生徒が「獅子舞」をして歓迎をしてくれました。今回の中学校3年生のRits Global Summitにも、PSHS EVCとともに、LNUの生徒達も来てくれていますが、これから新たな交流がまた始まりそうです。

午後は、PSHS EVCに戻り、昼食の後、Buddyの生徒とともにそれぞれの授業に入りました。そして、放課後の時間帯には、Buddyの生徒と本校生徒でゲームやダンスを行い、打ち解けた時間を過ごしました。

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8日目 25()

この日は、実は、旧正月の関係で学校の授業はない日でした。そんな日にもかかわらず、Buddyの生徒やスタッフの先生方は来てくださり、我々を市内研修に連れて行ってくださいました。

午前中は、まず日本のODAで建設されたSan Juanico Bridgeに行きました。台風の際にびくともしなかったと言われている橋で、日本との交流の象徴のようになっている橋です。今回、初めて、この橋の端から端まで歩いて渡りました。暑さに慣れない日本の生徒よりも、普段あまり歩かないフィリピンの生徒の方が、疲れたと言っていましたが、さらに交流が深まりました。

次に、タクロバン市内に戻り、Santo Niño Shrine and Heritage Museumを訪問しました。この日は、本来、休館日でしたが、PSHS EVCの方々が交渉してくれこの研修の趣旨を伝えると開館してくれました。Leyte島出身の元大統領夫人のイメルダ・マルコス氏の住宅で、宮殿のようなつくりなのですが、台風の被害に遭いずいぶんと痛んでいたところを徐々に修復され、復興のシンボルになっているようなところでした。

幹線道路や新しく建てられたホテルなどは美しくなっていましたが、その合間の住宅はまだ海面よりも低い位置に小屋のように建っていたり、仮設のままの住宅に住み続けている人達がいたりと、まだまだ復興の途上という感じでした。

午後には、Tanuan市に移動し、JICAが建設したProcessing Plant for Integrated Aquaculture and Processing Developmentを訪問しました。いわゆる水産物の加工場なのですが、2階建てになっており、高波の際には2階に避難できるように設計されているそうです。ここで、本校生徒は2人ずつに分かれて、フィリピン生徒Buddy1人がそれぞれについてくれ、現地の方たちのインタビューを行いました。本校生徒が英語で聞く質問を、フィリピン生徒が現地語に訳し、現地の方からのお答えをまたフィリピン生徒が英語に訳してくれるというインタビューです。9つのグループで、各自、日本に何を望まれるかなど、積極的に質問をしていました。あるグループでは、台風の時のことをお尋ねしたら、現地の方が泣き出し、泣きながらお答えいただいた内容に、とても驚くとともに、台風のすごさと恐ろしさを実感したようでした。でも、現地の方たちは、基本的に陽気で、集まってきた現地の子どもたちと遊ぼうとして走って逃げられた1年生もいましたが、フィリピンの郊外の村の生活や様子がよくわかる研修となりました。

次に、生徒達はBuddy生徒とMacArthur Landing Memorial Parkを訪れました。今の高校生には馴染みがない感じで、銅像の前で記念撮影をしたり、Buddyの生徒とアイスクリームを買って食べたりと、平和な光景でした。この場所はPSHS EVCに近いので、生徒達はBuddy生徒ともにフィリピンならではのTricycleに乗って学校まで戻りました。

その後、夕方1830分からは、Closingの式とFarewell Partyでした。3階のホールで行われたClosingでは、PSHS EVCの生徒から伝統舞踊や音楽の発表があった後、本校生徒が、日本文化紹介ということで、最近流行っていたUSAのダンスを披露しました。3年生の前垣くんが全員を引っ張り、また1年生の山田くんがフィリピン生徒にも呼びかけ、会場全体でのダンスとなり、盛り上がりました。また、その後の代表生徒の挨拶では、3年生の児玉くんと平田くんの二人のShotaが代表として挨拶をしてくれました。漫才のようなとても楽しい挨拶で、こちらも大いに盛り上がりました。その後、1階のオープンスペースでFarewell Dinnerがあり、各ホストファミリーの方と夕食と会話を楽しみ、最後に、2030分過ぎから、生徒達はMulti Media Centerで「カラオケ」大会でした。夜の10時過ぎまで騒いだ後、お別れを惜しみながら、それぞれのステイ先に帰っていきました。

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9日目 26()

フィリピン研修最終日。帰国のための一日でした。

朝、5時にタクロバン空港に集合。昨夜に遅くまでつきあってくださったホストファミリーの方々が空港まで送ってきてくださいました。タクロバン空港からマニラへの国内便は、今度は定刻よりも数分早く出発。朝の8時にはマニラに到着しました。マニラのニノイ・アキノ空港はターミナル間が離れていて少し移動が不便なので、バスで移動。それでもまだ国際線のチェックインには早いので、ここで、今回の研修のまとめを行いました。それぞれが、今回の研修で感じたこと、印象に残ったこと、今後やるべきこと等、全員が1分間程度の話をしました。「フィリピンでは、勉強できるということが当たり前ではなく、必死に勉強をする姿を見て、自分も当たり前と思っていてはいけないと思った」「フィリピンで、家族に感謝することを教えられた。日本に帰って、できるかわからないけれど、このような環境を与えてくれて、このような機会を与えてくれた両親に感謝を伝えたい」「あたり前と思っていたことが、実はあたり前ではなく、いろいろと考え直すきっかけをもらった。今後の糧にしたい」「フィリピンについて、インターネット等を通して知ることはできるが、実際に来てみて、ずいぶんイメージと違った。実際に来てみて、ほんとうに学ぶことが多かった。」といったことを話してくれました。

その後、国際線のフライトは予定通りで、日本時間の1915分ごろに帰国しました。

機内で急な腹痛を訴える生徒もいて、例年に比べて体調を崩す生徒は少なかったですが、今まで知らなかった重い現実を思い知らされる研修、気持ちの面でも体力の面でもハードだったと思います。それでも、生徒からは来年も行きたいですという言葉も聞かれ、成長の糧となる研修だったと思います。