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立命館第2中学校・昭和19年(1944年)入学生同窓会

ご案内&ご報告

 六年四ヶ月ぶりに開催した同窓会、第二次世界大戦末期の厳しい時期の入学、翌年の戦争終結、価値観の百八十度転換、目まぐるしい激変の渦中、学制改革により五年で中学を去った者、新制高校へ進学した者、互いに久しぶりの再会を喜び合った。しかし幾人かの訃報に接し、恩師、友のありし日を偲び、六十有余年前の思いに馳せた。

 あの簡素な木造校舎、運動場は戦中の軍事教練、戦後は各種スポーツの練習場として、特にテニス場は戦後第一回国民体育大会に府軟式テニス代表として出場した練習場として印象深い。学校周辺は赤松林が繁る神山を背負い、池あり田畑ありで実に自然に恵まれた地であった。

 立命二中の学校暦は短かい。だが、多感な生徒時代、学校の周辺を駆け巡った頃が無精に懐かしい。今は京都産業大学の校舎群にすっかり囲まれてしまって昔日の面影は見当たらない。僅かに昔の名残りをとどめているのは池かも知れない。この地に立てば当時の様子が走馬灯のようによみがえるのである。当日は恩師、友と共に前向きに生きて行き、再会を誓い合い、互いに握手し合って別れた。

待ちわびし 幾年ぶりの再会に
語らいの輪(りん) 尽きぬ思い出
(文責:山口 裕)