Reportレポート・参加者の声

熊本地震の災害救援ボランティア第3陣
APU、九州大の学生らと協同で農業支援

熊本地震の災害救援ボランティア第3陣 APU、九州大の学生らと協同で農業支援 平成28年熊本地震への災害救援ボランティア活動は、今回で3回目となりました。 2016年7月8日(金)夜出発し、11日(月)朝帰着のプログラム。
引き続き、名門大洋フェリー様、阿蘇ホテル様からの協力をいただき、西原村農業復興ボランティアセンターのコーディネートによる農業支援を行いました。
1日目は、立命館アジア太平洋大学の学生、教員のボランティアグループや、九州大学 など他大学の学生ボランティアとの協同作業でした。熊本市東区にある茗荷畑(西原村の農家所有)で、広大な農地に散乱する石を拾い、除去する作業です。収穫は9、10月頃とのこと。いい茗荷がたくさん取れることを願いながら作業を終えました。
2日目は、西原村で男女2班に分かれての作業となりました。 男性班は、地震によって倒れた椎茸の原木を並べる作業。大変な重労働に、椎茸農家さんのご苦労を身にしみて感じた参加者からは、「これから椎茸を食べるときには生産者の方に感謝しよう!」という声が漏れるほどでした。
女性班は、収穫前の鬼灯(ほおずき)の葉を取る作業。鬼灯は、お盆の仏花として多く用いられるため、その出荷に向けたホルモン剤散布の前準備として、葉落としをするのです。ビニールハウスの中での作業は、暑さが増して厳しいものでしたが、徐々に手際よく進められるようになりました。今年の8月のお盆には、これまでよりお供えの鬼灯が気になりそうです。
宿泊先の阿蘇ホテル2番館では、被災者の受け入れもされており、空き時間に話を聞いたりする参加者もありました。


茗荷畑1 茗荷畑にて。 茗荷畑2 太陽光パネルが日よけになっています。
お昼ご飯は交流の場 昼休みは交流の場。 鬼灯の葉落とし作業 鬼灯の葉落とし作業。
椎茸の原木起こし作業 倒れた椎茸の原木を起こす作業。 きれいに並びました! きれいに並びました!

参加者の声

熊本の現状を知ってほしいと思う。地震から約三ヶ月たったがメディアではほとんど取り上げなくなり、風化が進んでいると感じる。ボランテイアで実際に現地に来ないとわからないことも多いのでぜひ熊本に来てほしい。

第3回参加の学生


今回訪れたミョウガ畑の方、ホオズキ農家の方どちらも震災での被害を受けていらっしゃるのにもかかわらず、元気に前向きに農作業を頑張っておられる姿に驚きました。被災者の方々が前へ向かって歩き出している姿は震災からの復興という面で最も大切なことではないかと私は感じました。

第3回参加の学生


被災地に入ったことで何か一つの大きな衝撃があって心動かされるというよりも、現地で過ごす時間が経過するにつれて徐々に、被災地の悲しみや苦しみや、懸命に復興しよう、元の地元を取り戻そうとする姿が感じ取れるようになり、段々と熊本地震の爪痕の深さを感じるようになった。そして、復興したかしていないかは、よその者が見て決めることではなくて、被災された方々自身が感じていくものであって、だからこそ現地の人に寄り添う姿勢が大切であるということに気づいた。

第3回参加の学生