Reportレポート・参加者の声

吉田総長が熊本県・西原村を訪問

2016年8月26日、学校法人立命館の吉田美喜夫総長が熊本県庁と同県の西原村役場を訪ねました。

西原村では、日置和彦村長に5月、6月、7月と実施してきた学生・教職員による西原村の農業支援ボランティア活動について説明を行いました。ボランティア活動にあたっては、名門大洋フェリー様、阿蘇ホテル様から多大なご支援を頂いたことも紹介し、合わせて、大学教職員、各附属校、父母、卒業生から寄せられた義援金の目録をお渡ししました。

日置村長からは「学生さんの応援もあり、お陰様で今年は61haの植え付けができ、通常の66haと比べると5ha減りましたが、なんとか踏ん張ることができました。義援金も本当にありがとうございます。」と御礼の言葉がありました。続いて、西原村の布田川断層周辺における被害状況(地盤が約2メートル沈下)を詳しく教えて頂きました。(誤報のあった)集団移転の問題についても今後、丁寧に協議を進めていく方針であるとのことでした。

災害復興支援室の塩崎賢明副室長からは、東北での集団移転の事例を紹介し、移転した人が新しい環境でうまく暮らしていけるか、つまり人間関係が一番の問題点であり、津波による大きな被害があった東北でも、最初は8割ほどの方が高台に住みたいと言っていたが、1年ほどするとその割合は大きく減ってきた現状について説明しました。また、今回の地震の対策として農畜産業を営む方を対象に、内閣府が自宅敷地内に設ける「ユニットハウス」を仮設住宅として認める方針を出した話に触れながら、仮設住宅の在り方などについても意見を交換しました。

最後に吉田総長から、今後も学生たちの活動含め、お手伝いをしていきたいと考えていることを日置村長へお伝えして会談を終えました。



西原村の仮設住宅は分散せず1箇所に建てられています。これは、もともと西原村の総合体育館建設の計画地として村が所有していた土地であり、それを利用することができたためで、不幸中の幸いだったのだという話を、視察の際に担当者からお聞きしました。



総長の熊本県庁訪問の詳細な報告は、大学のホームページにも掲載されています。
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=369