教員紹介

早川 貴

Takashi HAYAKAWA 早川 貴 教授

  • 専門分野商学、マーケティング論、
    マーケティング・コミュニケーション
  • 所属学会日本広告学会、日本商業学会、
    国際戦略経営研究学会、日本情報経営学会、
    アジア経営学会

これまでの研究の概要

広告を中心としたマーケティング・コミュニケーションの社会的機能に関する研究を進めてきました。広告は、製品の買手にとって購買選択を助ける重要な情報源である一方、不誠実な売手にとっては、嘘の広告・紛らわしい広告などによって、不当に売上を伸ばすことを助ける格好の手段ともなりえます。従来の私の研究は、不誠実な広告や表示を市場から排除する目的をもって行ってきたもので、誠実な広告・表示のみが経済的に利益を生むような市場の条件や社会的制度(品質シグナリング広告機構とよばれます)に関する研究です。特に、品質評価に専門性を要する消費財の取引と、技術志向の中間財の取引を主要な対象として研究してきました。

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

引き続き、広告を中心としたマーケティング・コミュニケーションの研究を進めますが、食マネジメント学部では、シズル表現に関する研究を、特に深めたいと考えています。シズル表現は、その真偽を問えるものばかりではありませんが、シズル表現一般においても誠実であることが、長期的には売手の利益になると思われます。

主な研究業績

  • 「機能性表示食品」で役割を増す品質シグナルとしての広告, 日経広告研究所報, 50(2), pp 2-8, 2016
  • 水産特区政策下におけるマクロ・マーケティング課題, 戦略経営ジャーナル, 3(3), pp.3-16, 2016
  • 現代経済学の中の広告理解, 広告コミュニケーション研究ハンドブック, 早川 貴・水野 由多加・妹尾 俊之・伊吹 勇亮編著,有斐閣,pp.21-38, 2015