教員紹介

工藤 春代

Haruyo KUDO 工藤 春代 教授

  • 専門分野農業経済学、フードシステム論、食品リスク管理
  • 所属学会日本農業経済学会、日本フードシステム学会、
    地域農林経済学会、日本リスク学会、
    日本農業経営学会、日本フードサービス学会

これまでの研究の概要

これまで、食品の安全確保やリスク管理に関して、政策関係者・事業者などへのヒアリング調査を通じて、政策や、現場での問題点・課題を明らかにしてきました。日本の課題を考える上で、EU(欧州連合)およびドイツを参考としてきました。どのような制度や枠組みがあれば、事業者が必要とされる行動を取ることができるのかという視点で研究を進めてきました。
また、健康危害や根拠に関する科学的な情報不足が問題となっている健康食品を対象として、どのようなリスク・コミュニケーションが必要になるかに関する研究や、組み合わせパターンに注目した食生活の実態を把握する研究も共同研究で実施してきました。

食マネジメント学部における今後の研究の方向性

食の安全確保や、持続的なフードシステムの存続のためにはどのような社会的な制度や仕組みが必要となるのかという視点を重視しながら、これまでの研究を発展させていきたいと考えています。
さまざまな分野の研究者との議論を通じて、より現実的で、実効性のある政策の検討につながる研究を行いたいと考えています。

主な研究業績

  • 工藤春代(2007)『消費者政策の形成と評価―ドイツの食品分野―』日本経済評論社
  • 工藤春代(2020)「日本における食品安全規制および監視の現状と課題」『フードシステム研究』第26巻4号、pp.373-378
  • 清原昭子・工藤春代・高鳥毛敏雄・鬼頭弥生・新山陽子(2019)「地方自治体における食品安全行政専門職の現状と課題:─地方自治体へのアンケート調査─」『フードシステム研究』第26巻3号、pp.112-127