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准教授

Ph.D. in Sociology, Yale University

Email:
hrasit [at] fc.ritsumei.ac.jp ([at]を@に置き換えてください)
Office Location:
AC5308
Office Hours:
月曜日13:00-14:00 (メールにて事前予約)

学歴

  • Ph.D. in Sociology, Yale University
  • M.A. in Political Science, Sabanci University
  • B.Sc. in Computer Engineering, Bogazici University

2021年にイェール大学で社会学の博士号を取得しました。博士論文のタイトルは 「Contending Futures in the 21st-Century Middle East: Ideology and the Emergent Political Formations of ISIS, Kurdistan-Iraq and Kurdistan-Syria」です。イェール大学に博士入学する前は、Sabanci大学で政治学の修士号を取得し、Bogazici大学でコンピュータ工学の学士号を取得しました。また2020年から2021年にかけて、ハーバード大学ケネディスクール ベルファー・センターで、国際安全保障の研究員に任命されています。

学生のみなさんへ

21世紀を生きる私たちは様々な課題を抱えています。人類の発展にもかかわらず、互いに関連しあった複数の危機に直面しているのです。貧富の差が拡大するとともに、国内外で不平等が広がっており、依然として、世界中で内戦や、国境をまたぐ軍事紛争が起こっています。自己と異なる相手やマイノリティーに対する不寛容がはびこっています。また、気候危機はすぐそこまで迫っています。一連の課題に立ち向かうため、これまで以上に、包括的、批判的で勇敢な思考が必要とされています。GLAの学際的な環境の中で、世界の諸問題を常に意識しながら、多元的なカリキュラムを学び、まさに今、必要とされている思考力を身につけましょう。

研究領域

Revolutions and Revolutionary Movements, State-Building, Ideologies, Middle East Studies, Political Sociology, Comparative-Historical Social Science, Social Theory

革命プロセス、国家建設、イデオロギーが交わる分野が私の研究対象です。博士論文のテーマとして、21世紀初頭にシリア・イラクで起こった関連しあう政治危機の結果生じた3つの国家建国プロジェクト(クルディスタン・シリア、クルディスタン・イラク、ISIS)を研究しました。これら3つのプロジェクトは、その重要性が注目され始めた当初は、類似した状況下にあったものの、今や、全く異なるものを目指す政治プロジェクトへと変貌を遂げました。これら三者三様の変化を見ると、イデオロギーが明らかに重要な要因となっていることは、私の博士論文でも論じている点です。つまり、イデオロギーが、新しい制度や関係、慣習が作り出される際の青写真となり、新しい政治を形作っているのです。一方、私の次のプロジェクトでは、視点をイデオロギーが及ぼす影響から、イデオロギーの形成とその原因へシフトしています。具体的には、なぜ、ある種のイデオロギーが、極右であれ、極左であれ、保守であれ、革新であれ、ある特定の時代と場所においては支配的となるのかという点に着目しています。さらに、この2つの研究に加えて、イデオロギーの統合理論の構築、革命政治における様々な組織形態の理論化と理解、革命組織の反帝国主義的枠組みの検討など、複数の研究にも取り組んでいます。

指導領域

革命、社会運動、国家、イデオロギーに関する分野に関心がある方を歓迎します。

主な著書と出版物

  • Rasit, H. 2020. “Competing Revolutionaries: Legitimacy and Leadership in Revolutionary Situations” The British Journal of Sociology. https://doi.org/10.1111/1468-4446.12875
  • Rasit, H. and A. Kolokotronis. 2020. “Decentralist Vanguards: Women’s Autonomous Power and Left Convergence in Rojava.” Globalizations 17(5):869-883.https://doi.org/10.1080/14747731.2020.1722498
  • Rasit, H. 2020. “Imperialism, Revolution, and the Desire to Lecture the Kurds: How Should We (Not) Analyze U.S.-Kurdish Relations.” Pp. 225-41 in Kurdish Autonomy and U.S. Foreign Policy: Continuity and Change, edited by V. Eccarius-Kelly and M. M. Gunter. New York: Peter Lang.https://www.peterlang.com/view/9781433168048/html/ch21.xhtml