山下 範久のプロフィール写真

教授

M.A., University of Tokyo

Email:
norihisa [at] ir.ritsumei.ac.jp ([at]を@に置き換えてください)
Office Location:
AC5315
         

Office Hours:
木曜日10:00-11:00(メールにて事前予約)

学歴

  • The University of Tokyo (Graduate School of Arts and Sciences)

経歴

  • 2010-2019, Professor at the College of International Relations of Ritsumeikan University
  • 2007-2010, Associate Professor at the College of International Relations of Ritsumeikan University
  • 2001-2007, Associate Professor at the Faculty of Letters of Hokkaido University

学生のみなさんへ

私の狭い意味での専門である世界システム論は、国際関係論の諸問題を歴史社会学の枠組みで、歴史的かつ批判的に文脈化するものです。この世界システム論から出発して、私は自分の研究の前線を拡大させながら移動させ、いわば「(社会科学において制度化された)歴史を歴史化する」方向へと向かっています。その結果、私はますます領域横断的な研究に踏み出すことになりました。グローバル教養学部のカリキュラムの強みもまたその領域横断性にあります。このカリキュラムをどう生かすかは、皆さんがそれぞれに求める最高の知的冒険のために、この学部での学びをどう組み合わせるか、そのクリエイティビティにかかっています。私自身の領域横断的取り組みを皆さんと共有することで、特にCivilization Studiesの諸テーマに関心を持つ皆さんにとって、私の授業もお役に立つだろうと思います。

研究領域

Historical Sociology, Social Theory, Historiography

私の研究は、歴史社会学と社会理論をベースとして、長期的・巨視的な視野での社会構造の変容のなかで、現代の社会変動を理解する概念的枠組みを構築することを目指して進められてきました。主に(1)特定のモノの観点から人間と環境との関係の変化に注目するアプローチ、(2)社会を対象化する制度化された学知と現実の社会との間の相互の構築作用に注目するアプローチの二つのアプローチを軸として、既存のディシプリンの枠を横断する研究に取り組んでいます。また特に最近では歴史(特に「世界史」)の概念を中心に二つのアプローチを再び合流させる方法論的な研究に取り組み始めています。

立命館大学 研究者学術情報データベースもご参照ください。

指導領域

最近の学部論文指導は、社会理論のバックグラウンドを持っていることもあり、「サブポリティクスと儀式」、「司法と人権:ジョルジオ・アガンベンの『ホモ・サーサー』をめぐって」、「ジゼック/ラクラウ論争について」などがあります。歴史社会学のテーマに興味のある学生も歓迎します。

主な著書と出版物

  • 山下範久『世界システム論で読む日本』講談社(選書メチエ)、2003年 4月、260ページ
  • 山下範久『現代帝国論:人類史の中のグローバリゼーション』日本放送 出版協会(NHKブックス)、2008年11月、268ぺージ
  • 山下範久『ワインで考えるグローバリゼーション』NTT出版(選書リゾ ナント)、2009年10月、272ページ
  • 山下範久、安高啓朗、芝崎厚士(共編)『ウェストファリア史観を脱構 築する』ナカニシヤ出版、2016年7月、268ページ
  • 山下範久(編著)『教養としての世界史の学び方』東洋経済新報社、2019年3月、456ページ