HOME > 入試イベント > 大学院ウィーク> 大学院ウィーク開催報告

2020年度大学院ウィーク開催報告

本学では、2020年11月9日(月)~22日(日)まで「大学院ウィーク」を開催し、大学院進学に興味がある方、就職と迷っている方など多数の方にご参加いただきました。その中の企画をいくつかご紹介します。


2020大学院ウィーク報告ヒラクルOICリサーチオフィス企画 11月10日(火)
OICライスボールセミナー 「虹色ってどんな色?」

2020大学院ウィーク報告写真1 経営学研究科(博士課程前期課程2回生)に在籍するYan Yaguang(エン アコウ)さんより、「虹色ってどんな色?」というテーマで研究発表がありました。
 Yanさんは、ダイバーシティマネジメント、その中でもLGBTにフォーカスし、「ダイバーシティマネジメントに基づく日本企業におけるLGBTの施策と展望~SCAT分析を用いた日本企業の先進事例より~」という研究テーマで企業と経営学の観点から研究を進めています。LGBTに関する経営学の観点からの研究はまだ少なく、可能性を感じているようです。現在、LGBTの取組みについて日本企業にインタビューするなど、精力的に研究を進めてますが、今後は、当事者と非当事者の認識比較を行う予定で、これまで苦手意識のあった統計による量的調査に挑戦するとのお話がありました。
 また、大学院への進学理由や大学院をおすすめしたい人についてもお話がありました。Yanさんは高校から来日し、大学卒業後に就職していますが、その後、勉強をしたい・もっと中身のある人になりたいと考え、大学院進学を志したとのことで、熱い思いで話されている様子が印象的でした。大学院は「自分の能力を発揮する場所であり、自分の力量を知る場所でもある」と感じており、自分を充実させたい・人生を考えたいと思っている方にはぜひおすすめしたいということです。
 参加者からの感想や質問のチャットも多く、Yanさんの研究や大学院生活への関心の高さが伺えました。

2020大学院ウィーク報告ヒラクルBKCリサーチオフィス企画 11月13日(金)
現役理系女子大学院生・教員とのオンライン交流会

2020大学院ウィーク報告写真2 11月13日(金)のお昼休みに、現役理系女子大学院生・教員とのオンライン交流会を開催しました。
 14名の学部生から参加申し込みがありました。当日はキャリアセンターより学部生・大学院生の就職活動や就職率の違い等の紹介ののち、座談会形式にてファシリテーターの理工学部 荒木先生を中心に、理系女子大学院生の2名の方々の大学院進学の決め手や、大学院生活について、また就職先を決めたポイントなどについてお話頂きました。
 荒木先生からは、TAの人たちにたくさん話しかけて、自分の興味のあるゼミのことなど情報収集をすることの大切さや、大学院進学をすることで論理的思考がさらに身につくことのメリット、また学部生の間は時間にゆとりがあるので、アルバイトや旅行など自分のやりたいことをたくさんすることが大切だとアドバイスがありました。
 また2名の現役女子大学院生からは大学院進学することにより、学部生時代では見えなかった各企業の強みや技術力が分かるようになったことや、国際学会に参加することができ経験値が上がったこと、また今後の進路については、自分の考えを信じて進めば間違いはない、など様々なメッセージが参加者に送られました。

 *以下のWebサイトに現役理系女子大学院生のインタビューが掲載されていますので、ぜひご覧ください。
  Roots R, Route R 理系女子学生のこれまで/これから
立命館大学男女共同参画推進リサーチライフサポート室HP>

2020大学院ウィーク報告ヒラクル先端総合学術研究科企画 11月17日(火)
トークイベント「研究をデザインする-三人の方法」

2020大学院ウィーク報告写真3 先端総合学術研究科の千葉雅也先生、山本貴光先生、小川さやか先生によるオンライントークイベントが開催されました。
 まず千葉先生から先端研の紹介があり、その後3人それぞれの「文章を書き始めたきっかけ」を皮切りに話が展開し、研究を進める際のノートの作り方、発想の仕方などに話が及びました。
 小川先生がフィールドワークの際に、見聞きした事実を記す「フィールドノート」とその解釈やインデックスなどを記す「煩悩ノート」の2つを作成しているというお話から、本に自分の考えを書き込んでいく山本先生のスタイルと共通していること、千葉先生も高校時代に各科目のノートのほか「雑記ノート」を作っていたことがある、などそれぞれの共通点が見出されました。
 その後休憩をはさみ、日常の中からどのように研究のアイデアを生み出していくか、論文の構想はどのように出てくるかなど、それぞれの研究方法について経験を交えてお話しいただきました。
1時間半のイベントでしたが、先生方のお話が大変興味深く引き込まれるもので、あっという間に終了しました。チャットを介しての質疑応答も活発に行われ、参加者の関心の高さを伺うことができました。

先端総合学術研究科HP>

2020大学院ウィーク報告ヒラクル法学研究科企画 11月18日(水)
法研座談会 「専門性を活かして活躍するために大切なこと」

 企業法務やコーポレートガバナンスに携わっている法学研究科修了生、企業法務に内定した現役院生を招聘してのオンライン座談会が開催されました。これから進路を考える低回生を中心に20名の参加がありました。
 法学部教授より、「企業法務」の業務概要について紹介があり、修了生からは、企業の中にどのような業務があるのか、どのような資質が求められるのかについて具体的にお話がありました。現役院生からは、自身の就活体験が紹介されました。
 質疑応答では、参加者からの「弁護士資格の有無により、就職後の業務内容に違いは出るのか?」との質問に対し各企業での状況が語られました。また、法務研究科・法学研究科のどちらに進学すべきかについては、自身が修了後どのようになりたいかによって異なるため、今回のような場できちんと職種や求められる資質を理解したうえで、自身で進学理由を説明できる進路を選択することの必要性が語られました。修了生の、「大学院進学により、ものごとをつきつめて考えることができるようになる、それ自体が一つの専門性と言える」との言葉が印象的でした。
 企業法務の具体的な業務イメージや、求められる資質、大学院進学の考え方について理解が深まる機会となりました。

 *以下のWebサイトに座談会の詳細内容が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
  座談会 「専門性を活かして活躍するために大切なこと」
法学研究科HP>

2020大学院ウィーク報告ヒラクル社会学研究科企画 11月18日(水)
「現役院生による座談会」

 社会学研究科・飯田豊准教授ゼミの院生8名によるオンライン座談会が開催されました。飯田先生の司会で「研究テーマ」「大学院進学のきっかけ」「立命館の社会学研究科を選んだ決め手」について、各院生から話していただきました。
 社会学研究科では国籍、年齢など多様なバックグラウンドを持つ院生が幅広い領域で研究を行っていることが特徴の一つであるとのお話がありました。また、立命館を選んだ決め手として、教員数が多くバラエティに富んでおりサポート体制がしっかりしていること、学費や奨学金の面で支援が手厚いことなどが挙がっていました。ゼミの教員と院生が多く参加する座談会であったことから、普段のゼミの雰囲気が参加者の方にも感じられ、質疑応答もあり、満足度の高い会となりました。

社会学研究科HP>

2020大学院ウィーク報告ヒラクル経営管理研究科企画 11月20日(金)
教員による講演「MBAという人生の選択肢」

 経営管理研究科の鳥山正博教授より、主に学部生に向けて、MBAで学ぶ意義についてご説明がありました。 皆さんはMBAで学び、学位を取得することについて、どのようなイメージがあるでしょうか。将来、グローバルに活躍したい人や起業したいと考えている人が学ぶ分野というイメージでしょうか。あるいは、企業に就職した際、出世するために必要な要素の1つというイメージでしょうか。
 多くの人が「学んでみたい、学位を取得したい」と考えている分野であると思いますが、同時に「社会人としての経験を積みながら、必要になれば学びたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
 しかし今回、鳥山先生から学部生の今だからこそMBAに進学して学ぶメリットをご説明いただいたことで、世界で活躍できるリーダーとなるためのイメージを具体的に感じることができたのではないかと思います。
 参加者からは「将来起業するにあたり、今学ぶべきことは何か?」など、将来を見据えた積極的な質問がありました。

経営管理研究科HP>

2020大学院ウィーク報告ヒラクル大学院キャリアパス支援スタッフ企画 11月20日(金)
「大学院っておいしいん?」現役大学院生に質問しよう!!

2020大学院ウィーク報告写真4 「大学院っておいしいん? 現役大学院生に質問しよう!!」をテーマに、キャリアパス支援スタッフ(CPS)である現役大学院生が、大学院に興味を持つ学部生に対し、大学院のおいしいところ・おいしくないところ(良いところ、気になる点)の紹介や入試・大学院生活・就職活動をテーマとしたテーマトークをおこなった他、参加している学部生からの個別相談を受け付けるなど、交流を深めました。
 テーマトークでは、「学部での学びと異なる点は何ですか?」「大学院で専門を変える場合にどのような準備が必要ですか?」「就職活動と研究・勉強との両立はできますか?」「文系院生の就職活動は厳しいというイメージですが、実際のところはどうなのでしょうか?」などのリアルな質問に対し、学内進学者や他大学からの進学者、留学生など多様な立場の現役院生が経験談や意見を話しました。

大学院キャリアパス推進室HP>

2020大学院ウィーク報告ヒラクル食マネジメント研究科(2021年4月開設予定)企画 11月21日(土)
食マネジメント研究科講演会「大学院で変える自分とキャリア-未知の私に会うために-」

2020大学院ウィーク報告写真7 食マネジメント学部の田中浩子副学部長によるオンライン講演会(ウェビナー形式)が開催され、田中先生ご自身が大学院で学ばれたことや人生観などのお話がありました。
 田中先生は仕事を通じて感じたマーケティング力を高めたい・経営学をもっと体系的に学びたいという思いから、大学院(本学経営学研究科)へ進学されました。大学院ではマーケティングの考え方や企業分析などを学ぶとともに、多様な視点を持ったことにより、先生ご自身やキャリアに大きな影響を受けたというお話がありました。また、ドラッカーの言葉である「知識や技能を低利用のままにしておくのは、当人だけでなく社会までも貧しくすることになる」を知った際には雷に打たれたような衝撃を受け、そこから世界が広がったというお話もあり、大学院で学んだ知識や出会った言葉により、人生が変わったという経験談は大変興味深いものでした。
2020大学院ウィーク報告写真5 その経験談の中には食に関わる課題意識・研究についてのお話も散りばめられており、生活者の「食や健康について知りたい」というニーズと食の専門職である管理栄養士をどう結び付けるのかという課題意識、外食や中食、食の流通など、私たちにも身近に関わる様々なテーマがあることやマネジメントの重要性を知ることができました。
 未知の私に出会うための過ごし方についてもお話があり、「理想の私」を全て洗い出して今の自分とのギャップを埋めていくことや、理想の私の創り方として、挨拶や掃除、「縁と運と勘」を大事にすることなどぜひ実行してみたいとワクワクさせていただくような内容でした。
 食に興味を持つ方、それ以外にも自分を少し変えてみたいと思っている参加者にとってはとても有意義な講演会であったことと思います。ぜひ以下のWebページもご覧ください。

New Streams(学生のあなたに伝えたい”いま”と”これから”) 06田中 浩子 教授

食マネジメント研究科HP>

2020大学院ウィーク報告ヒラクル大学院進学説明会
11月3日(火・祝)、11月14日(土)、12月9日(水)

 11/3,11/14,12/9に、オンライン配信による大学院進学説明会を開催しました。日本全国・海外の大学より、低回生の方から社会人、留学生の方まで幅広い方にご参加いただき、参加者数は延べ600名を超えました。
 説明会では、研究指導体制、カリキュラム、入試等について研究科の教職員から説明を行ったほか、現役大学院生のお話を聞くことができる研究科もありました。また、あらかじめ申込された皆様から質問を募り、当日可能な限りその質問にお答えすることや当日直接質疑応答を受け付けるなど、皆さんの疑問になるべくお答えできるよう努めました。参加者からは「事前の質問に答えてくれてよかった」「知りたい情報をほとんど手に入れることができた」「大学院進学をしたいという気持ちが強くなった」などのお声をいただきました。

2020大学院ウィーク報告写真6

大学院ウィークにご参加いただき、ありがとうございました。
今後も立命館大学大学院の魅力や入試制度を知っていただく企画やHPの充実に努めてまいりますので、ぜひご参加・ご覧ください。
皆様と大学院でお会いできることを楽しみにしております。