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2015/05/03 本究科博士課程前期課程1回生田中大智さんの研究が「International Journal of Sports Medicine」に原著論文として掲載されました。


本学研究科博士課程前期課程1回生田中大智さんが同研究科教授伊坂忠夫先生、本学部助教菅唯志先生と共同で取り組まれた研究が、「International Journal of Sports Medicine」に原著論文として掲載されました。

これまでの先行研究(例えばKido et al. Physiol Rep, 2015) において、全身性の持久運動に先立って運動肢に短時間の虚血/再還流を複数回繰り返す虚血プレコンディショニング(IPC)を実施することで、骨格筋機能が高まることに関連して、運動持久力が増加することが示唆されていましたが、全身性の持久運動の場合は、IPCによる効果が心臓の適応を介して生じる可能性を除外できません。この研究論文では、局所運動においてもIPCを実施することで、骨格筋における酸素化動態が促進することに関連して、筋持久力が増加することを明らかにしました。したがって、IPCの効果機序は、骨格筋機能の増加を生理的基盤としている可能性が強く示唆されました。

 

Tanaka D, Suga T, Tanaka T, Kido K, Honjo T, Fujita S, Hamaoka T, Isaka T (2015). Ischemic preconditioning enhances muscle endurance during sustained isometric exercise. Int J Sports Med, Vol. 37: pp614-618.

 

https://www.thieme-connect.de/products/ejournals/abstract/10.1055/s-0035-1565141