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2017/09/06 総合科学技術研究機構専門研究員の塚本敏人先生の研究が「PLoS One」に原著論文として掲載されました。


 

総合科学技術研究機構専門研究員の塚本敏人先生が本学部教授 伊坂忠夫先生、同学部教授 橋本健志先生、同学部助教 菅唯志先生と共同で取り組まれた研究が、「PLoS One」に原著論文として掲載されました。

 有酸素性運動は、状況判断能力に関わる認知機能である実行機能(抑制能力)を高めることが知られています(Tsukamoto et al. Med Sci Sports Exerc. 2017)。一方で、レジスタンス運動が認知機能におよぼす効果に関する知見は少なく、とりわけ局所的なレジスタンス運動(つまり様々な筋群に対して複数種目のレジスタンス運動を、時間をかけて行うのではなく、1種目のみ実施する短時間のレジスタンス運動)だけをした時に、認知機能に有益な効果をもたらすかについて、これまで明らかにされていませんでした。この研究論文では、膝関節伸展運動のみを用いて局所的にレジスタンス運動を実施することで、実行機能を急性的に高められることを明らかにしました。さらに、この効果は、運動強度依存的に高まることも明らかにしました。

 

Tsukamoto H, Suga T, Takenaka S, Takeuchi T, Tanaka D, Hamaoka T, Hashimoto T, and Isaka T (2017). An acute bout of localized resistance exercise can rapidly improve inhibitory control. PLoS One, Vol.12(9): e0184075.

 

http://journals.plos.org/plosone/article/file?id=10.1371/journal.pone.0184075&type=printable