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2020/7/2 本学部卒業生の冨田大智さんの研究が「BMC Research Notes」に原著論文として掲載されました。


昨年度に本学部を卒業した冨田大智さんの本学部伊坂忠夫教授、長野明紀教授,寺田昌史講師,菅 唯志助教,大塚光雄助教と共同で取り組まれた研究が、「BMC Research Notes」に原著論文として掲載されました。

 これまで足趾長や膝関節モーメントアーム長が陸上短距離走選手における100m走のスプリントパフォーマンスにおいて、重要な形態的因子であることを明らかにしています(Tanaka et al. Scand J Med Sci Sports. 2017; Miayke et al. Eur J Appl Physiol. 2017)。また、これらの形態的因子は、400m走のスプリントパフォーマンスにおいても重要の役割を果たす可能性を明らかにしています(Tomita et al. BMC Res Notes. 2018; Tomita et al. Transl Sports Med. 2018)。一方、100m走あるいは400m走の高いスプリントパフォーマンスを達成するための特有の形態的因子は明らかにされておりませんでした。この研究論文では、400m走を専門としている短距離選手の大腿骨長と脛骨長の比(つまり、大腿骨長に対する脛骨長の比率が高い)が400m走のスプリントパフォーマンスに関連することを明らかにしました。これに対し、このような関係は、100m走を専門としている短距離選手では認められませんでした。この結果は、下肢骨長が400m走のスプリントパフォーマンスに関連する特有の形態的因子である可能性を示唆しています。この研究論文は、冨田大智さんの3編目の国際学術論文になります。

 

Tomita D, Suga T, Terada M, Tanaka T, Miyake Y, Ueno H, Otsuka M, Nagano A, Isaka T. A pilot study on a potential relationship between leg bone length and sprint performance in sprinters; are there any event-related differences in 100-m and 400-m sprints? BMC Res Notes 22;13(1):297, 2020.

doi: 10.1186/s13104-020-05140-z.

(ニュース)20200709-3