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スポーツ健康科学部・研究科の橋本健志教授が取り組まれた研究論文が、「Frontiers in Nutrition」に原著論文として掲載されました。


スポーツ健康科学部/研究科 橋本健志教授が、サントリーウエルネス株式会社 健康科学研究所、順天堂大学 先任准教授 宮本直和先生、国立健康・栄養研究所 特別研究員 山田陽介先生、八戸学院大学 講師 有光琢磨先生らと共同で取り組まれた研究論文「Effects of quercetin glycoside supplementation combined with low- intensity resistance training on muscle quantity and stiffness: a randomized controlled trial」が、「Frontiers in Nutrition」に原著論文として掲載されることが決定しました。

DOI: 10.3389/fnut.2022.912217

以下の配信も御覧ください。

立命館大学HPhttps://www.ritsumei.ac.jp/profile/pressrelease_detail/?id=684

NEWSCAST : https://newscast.jp/news/6688070

 

本研究チームは、中高齢者を対象としたランダム化二重盲検比較試験により、低強度レジスタンス運動と、タマネギやブロッコリーなどの食品に豊富に含まれるポリフェノールの一種であるケルセチンに糖を合わせたケルセチン配糖体との、筋肉の量や質に対する組合せ効果を検証しました。その結果、日々ケルセチン配糖体を摂取しながら、週3回のレジスタンス運動を組み合わせることにより、筋肉の「質」の一部である筋柔軟性が改善することが明らかになりました。

筋肉の「量」や「質」に対する運動と食品の組合せに関する介入研究は少なく、特に強度の低いレジスタンス運動と食品の組合せ効果に関する研究はほとんどありませんでした。本研究は低強度の運動と食品の組合せが、筋肉の「質」の一部である筋柔軟性を改善することを初めて明らかにしました。筋柔軟性の改善は、身体機能や足関節の可動域に影響することが知られていることから、サルコペニアや高齢者のQOLの改善に役立つ可能性があります。中高齢者が日常生活で実施しやすい低強度な運動と食品の組合せが、サルコペニアの有効な対策方法として今後活用されることが期待されます。

(ニュース)20220714-3