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04.15

PEOPLE

2016

将来はクライアントの「想い」を実現出来るような税理士になりたい

見島 絵里香さん

学科・回生経済学研究科 博士課程前期課程修了2014年度修了(税理・財務コース)

大学院に進学した理由を教えてください。

立命館大学では経営学部に在籍し、会計や経営について学んでいましたが、将来はクライアントの「想い」を実現出来るような税理士になりたいと考えるようになりました。そのためには、私自身がその想いを理解し、信頼される知識や能力を身に付けることが必要だと思い、税法の知識のだけでなく、プレゼン力や論理的思考能力等、将来に活かせるスキルを高めるため大学院への進学を決めました。

立命館大学の経済学研究科を選んだ理由を教えてください。

大学院に進学するからには、研究に専念でき、質の高い修士論文を完成させたいという思いがありました。 本校には、論文作成に必要な多くの参考文献や資料が充実していて、学生がデータベース等によって閲覧・利用できる為、研究の幅を広げることが可能であることを大学在学中から認識していました。
経済学研究科の税理・財務コースには、税法の基礎から高度な国際税務に関する研究を進められるカリキュラムと信頼できる教授の存在、学生を取り囲む環境に魅力を感じました。

経済学研究科では、どのようなテーマを研究されましたか。

「ハイブリッド金融商品を用いた税源浸食への対応」について研究をしました。
「ハイブリッド金融商品」と呼ばれるDebt(負債)とEquity(資本)の性質を併せ持つ金融商品から生ずる利子・配当が、一方の国で損金に算入され、他方の国で益金に算入されないという国際的二重非課税の問題の対処方法について、国際的な議論を下に、日本における現行法への影響と改正の必要性について具体的な検討を行いました。

研究を進めていく上で苦労したことはありましたか。また、それをどのように乗り越えていかれましたか。

修士論文を作成する上で最も重要な「テーマ設定」と、独創性が求められる修士論文のストーリー展開を決めるために必要な「資料収集」や、その「組立」には特に苦労しました。
 しかし、教授の論文指導を専門演習の時間だけでなく、個別にも受けることができたため、早期に問題点がクリアになり、説得力のあるストーリーを組み立てる事ができたと感じています。また、同じ様な悩みを持った研究室のメンバーとの情報共有や、意見交換によって、壁を乗り越えられたと感じています。今回、租税資料館奨励賞を受賞することが出来たのも、個人の取り組みが多い論文作成の一方で、研究を進める集団の一員としてレベルアップできたこと等が活かされたためだと思っています。

立命館大学経済学研究科に進学してよかったこと、身についたことは何ですか。

経済学を基礎とした税法中心のカリキュラムで学習・研究を進められたため、税法の基礎から高度な税務の知識まで幅広く得られたと感じています。また、大学院の授業やゼミは基本的に学生がレジュメを作成し、報告するスタイルで行われるため、法律や判例を読む力だけでなく、人前で説明する力やそのための資料をまとめる力が身についたとも感じています。 税理・財務コースは社会人入学者も多く、多様なバックグラウンドを持つ人と接することができたため、自身にとってとても刺激になりました。論文作成は大変でしたが、苦楽を共にした一生涯のメンバーに出会えたことも進学して良かった点だと思っています。

院生時代の研究が、今のお仕事にどのように活かされていますか。

修士論文の作成では、税法の基礎学習をベースにテーマ設定を行い、日本だけでなく、国際的な議論の検討を行うことができました。現在でも税務に関する専門家として独創的な発想でクライアントの「想い」に応えられるような税理士になることを目指して日々勉強の必要性を感じています。初めての業務や難しい税務に対しても基本に立ち返り、院生時代の研究やそこで得られたことを活かし、臆せず取り組んでいます。

経済学研究科への進学を目指す方へのメッセージをお願いします。

経済学研究科の研究室では日々多言語が飛び交い、グローバルな視点から様々な研究が行われています。税理・財務コースの高度な国際租税法の研究を進められる点は、このコースの特徴の一つでもあります。また、研究以外でも、学会や様々な分野の講演会、税理士法人へのインターンシップ等に参加する機会があり、自身の将来のビジョンを再認識できました。現在私は、在学中に培った経験を活かして多様な規模・業種の企業の業務に携わり、充実した日々を送っています。経済学研究科は専門的な研究はもちろんの事、自身の視野を広げ、スキルアップや将来の選択肢を増やせるような充実した環境が整っていると思います。

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