教員紹介

Hiroki INOUE

井上 裕樹

井上 裕樹
所属領域
臨床心理学領域(心理・教育相談センター)
職位
嘱託講師
専門
臨床心理学、教育心理学
主な担当科目
臨床心理面接特論Ⅰ、臨床心理学特論Ⅱ、臨床心理学実習、
臨床・実践演習(心理演習)(学部科目)
おすすめの書籍
生きたことば、動くこころ河合隼雄語録 河合隼雄 河合俊雄 岩波書店 2010年
心理療法と創造力織田尚生 誠信書房1998年
情緒発達の精神分析理論-自我の芽ばえと母なるもの岩崎学術出版 D.W.ウィニコット 著、牛島 定信翻訳1977年

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

私は今まで、20年近く現場での心理臨床活動を実践してきており、その経験を活かし、私はここ数年、心理療法における事例研究を中心に研究を重ねてきています。そして、今後も事例研究を通して、発達障害や児童虐待への心理療法への効用や有用性について明らかにしていき、それらのエッセンスを児童、生徒、学生が所属する学校や教育機関との連携、里親と里親支援専門相員、児童養護施設との連携などに生かして行ければと考えています。またこれらの研究と並行して、学生に主体性や対話性、そして、共感性に関する質問紙調査を行って、学生の現在の状況やあり様について、理解を深めていければと考えています。そして、その理解を深める過程で、教員からのどのような関わりが、学生の主体性を引き出していける可能性があるのかなどについても考察を加えていければと考えています。

研究の社会的意義について、教えてください。

私が今現在取り組んでいる発達障害や児童虐待への心理療法についての事例研究を通して、さまざまな観点を持って多層的に考察を加えていくことは、私の実践での関わりをさらに深め、心理臨床実践にさらなる工夫を生む作業につながっていくものだと考えています。また心理臨床実践の中で私の中に疑問が生じ、またその疑問がさらなる研究へと循環してくことだとも考えています。

私は、自身の実践的な研究を通して得たことを血肉にして、臨床心理士や公認心理師の実習指導に積極的に生かしていくことができないかと常に考えています。また学生の心のあり様に関する教育心理学、教育臨床心理学をベースにした研究や対話を通し、学生の現在の状況や在り様について理解を深めていくことで、上記で述べてた心理臨床実践と同じく、学生への関わりに工夫を加えていけるものだと考えています。そして、その理解を深める過程で、教員からのどのような関わりが、よりよい対話や学生の有する主体性をどのように引き出していくのかをしっかりと捉えていければと思っています。そして、その捉えたものを対話の中で、学生の皆さんに還元していくことを積み重ねていくことが、私の教育心理学、教育臨床心理学をベースにした研究および臨床心理学、心理臨床実践をベースにした研究にとって、とても有益な循環を生むものだと考えています。

この研究科でめざしたいこと、院生へメッセージをお願いします。

私は、授業の中で対話やグループワークを積極的に取り入れながら、院生の皆さんが自ら発言してもらう機会を多く設け、1人でも多くの方に自分で思考し、その思考したものと対話していくという体験や経験を日々積み重ねていってもらえればと思っています。そして、その対話から生まれてくる自身の考えや思いを言葉にして伝えていくことの大切さについて、院生の間に少しでも感じ取ってもらえればと考えています。加えて、私からも主体的な心理臨床実践に関する学びの方法や姿勢を自身の研究などを具体的に示すことやクライエントに対する多面的な理解や見方を積極的に示していくことで、院生の皆さんが新しい自分の心のあり様としてのアイデンティティの形成やアイデンティティの確立の方向に向かうことができるようなきっかけ作りをすることで、少しでもお役に立つことができればと考えています。

大学院での2年間はあっという間に過ぎてしまいますので、日々の喧噪に流されず、さまざまな経験や体験に対して主体的、積極的に取り組み、大学院での心理臨床実践や研究に関する研鑽を一日一日積み重ねていってもらえればと思います。

著書等

  • 心理学概論 こころの理解を社会へつなげる ナカニシヤ出版2018年

論文

経歴・業績について