教員紹介

MAEHARA Hiroko

前原 寛子

前原 寛子
職位
助教
専門
臨床心理学
おすすめの書籍
セラピスト最相葉月 新潮社 2014

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

これまで私は、公認心理師の主要5分野(①保健医療、②福祉、③教育、④司法・犯罪、⑤産業・労働)で臨床実践を重ねてきました。
現在日本人の2人に1人ががんで亡くなっています。医療技術の進歩により新たな治療法など患者さんの選択肢は増えてきているものの、身体的及び心理的苦痛を軽減するための緩和ケアの重要性はますます高まっている状況です。
チーム医療を通じて患者さんやご家族のQOL向上のために公認心理師に求められる機能は何か、今後の在り方を検討していきたいです。

研究の社会的意義について、教えてください。

近い将来死を免れない患者さんやご家族にとって、心のケアを担う公認心理師が果たす役割は大きいと考えています。また、国家資格化により、医療機関における公認心理師の採用は今後さらに加速していくことが予想されます。公認心理師がその専門的知識や技能をチーム医療の中でより効果的に発揮することにより、患者さんやご家族のQOL向上に資することができるでしょう。

この研究科でめざしたいこと、院生へメッセージをお願いします。

大学院における心理実践実習は、臨床家として生涯続く心理臨床の営みの根幹を支えるものです。現場に身を置き、相談者や関係者と出逢うこと。そこでの失敗や感動が、実習後の学びをより一層深めることでしょう。
地域社会での臨床実践の体験を通して一人一人が見たこと聴いたこと感じたこと考えたことは、その全てが宝物です。何を体験するか以上に、いかに体験するか。それらの貴重な体験がより意義深いものとなるよう、皆さんとともに「問い」を重ねていきたいです。

経歴・業績について