教員紹介

Yasuki YAGI

八木 保樹

八木 保樹
所属領域
心理学領域(博士前期・後期担当)
職位
教授
専門
社会心理学、人格心理学
主な担当科目
社会心理学特論、心理学演習、人間科学プロジェクト演習
おすすめの書籍
影響力の武器ロバート・B・チャルディーニ 誠信書房2014年 死の拒絶アーネスト ベッカー 平凡社1989年 利他性の人間学チャールズ・ダニエル バトソン 誠信書房2012年 春の嵐ヘッセ 新潮文庫1950年

現在の研究テーマ(または専門分野)について教えてください。

社会的適応の問題(例えば、援助行動)を、人間の自己に関する個人差(例えば、自尊心とか自己意識とか)を重視する立場から、実験を主たる手段、質問紙調査を補助的手段として、解明することを仕事としています。また、人間の感情についても興味があるのですが、特に、かなしみ(悲しみ、哀しみ)、さびしさ、もっと強い言葉でいえば不安や恐怖ということになるのですが、かなしみやさびしさという、繊細な心遣いを持っていなければ把握できない類の感情に関心があります。もっと個人的な感情としては、ノスタルジーが挙げられますし、もっと対人関係に関わる感情としてば、共感、同情などが挙げられます。自己に関する個人差やこれらの感情を感受できる者でありたいと思いますし、そのような私個人の特性を生かして、人間について把握し、大きくいえば、人間の歴史に寄与したいと思います。

研究の社会的意義について、教えてください。

心理学を専攻する人は多くなってきましたし、これからしばらくは増え続けるでしょう。新入生のみなさんが、心理学を専攻した理由として、友人などが心理的に苦しんでいたエピソードをきっかけにされる例が比較的多いようです。話を聞いてもらいたい人がいて、話を聞こうとする専門家がいるという社会的場面は、これからは増加し、やがて一定数に落ち着いて、その後は、そのレベルで必要とされ続けるでしょう。このような対人場面における援助の専門家の養成のために、心理学は社会的意義を持っているでしょう。しかし、研究を通しての私の望みは、このような類のものとはちがっているような気がします。私は、学生の皆さんが、心理学を学ぶことによって、もっと他者に優しく、表裏のない、いい人になってもらえる契機となる大学の専門課程として心理学が存在できるようになることに寄与したいと思います。ちょっと抽象的で、はなはだ申し訳ないのですが、コンピュータ・ネットワークに向かっての独り言としては、この程度で勘弁してください。

この研究科でめざしたいこと、院生へメッセージをお願いします。

推薦書籍の「影響力の武器」を読んで、実験社会心理学に関心をもった方で、対人援助とは少し異なる、上記のような使命に感じるところ・思うところのある優秀な院生の方がいらっしゃれば、おいでください。適切な指導方法によって(褒めて伸びる人には褒め上げ、タフな人にはシゴキ上げて)対応させていただきます。

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経歴・業績について