GSIA Style

Vol.02


映像研究を仕事につなげるために

映像研究科のCurriculum①~「映像研究キャリア演習」

映像研究科は、2010年の開設以降、映像関連分野の「多様化」を予見しつつ、その状況の変化にも主体的かつ柔軟に取り組む人間の育成を目指してきました。その予見は、映像がますます社会基盤としての機能を高め、広く深く日常生活に浸透していくにつれ、いっそう具現化されてきています。
こうした映像の多岐的な展開に対応できる主体性や柔軟性を育むためには、アクティブ・ラーニングおよびアクション・リサーチの観点からキャンパス内だけではなく、キャンパス外のコミュニティをも教育・研究の場として活用していくことが求められます。

また、このことは、院生のキャリアパスを支援するという点からも重要です。 映像研究科では、院生それぞれのキャリア志向や関心に合わせて、社会のさまざまなネットワークに参与しうる機会を大切にしています。

20190424_1社会連携プロデュースの授業風景

20190424_2松竹立命館スタジオ

この一つとして、2019年度より新しく設置した「映像研究キャリア演習」という科目があります。
これは、映像の研究に関わる能力の向上のためのアカデミック・スキルズを学ぶこと、またキャリア意識を高め、自らのキャリア・ビジョンを明確化することを目的としています。ディスカッションとプレゼンテーションを実践しながら、自らテーマを見出し、調査、分析、実験・実証、考察を経てリサーチ・ペーパーを構築する一連の家庭を通じて、リサーチとライティングのスキルを身につけるとともに、研究活動を自らマネジメントする姿勢を修得します。あわせて、キャリアに関わるコンサルテーションを実施し、自らの研究関心を社会的意識と結びつけつつ、これをキャリア・ビジョンとして具体化していく姿勢を修得することを目的としています。

第3回目の授業では、キャリアセンターから講師をお招きして、映像研究を仕事につなげるためのキャリア・リサーチについてお話していただきました。 これを受けて、今後、院生たちは、自らが関心のある業界や職種、企業等に関する調査を行い、プレゼンテーションをすることとなっています。

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院生にとって、修士課程で計画している研究の内容や方向性を踏まえ、その延長線上に想定される職務や業界について調査を行うことは、将来のキャリア・ビジョンについて具体化・明確化していく一助になることでしょう。また、それぞれのキャリア・ビジョンを明確化することで、自身の研究内容の具体化を図ることもこの授業の目的なのです。

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