GSIA Style

Vol.05


2019年度修士論文・修士制作 構想発表会を開催!-映像研究科での学びとは-

12月17日(火)、映像研究科1回生(M1)を対象として修士論文・修士制作構想発表会を開催しました。

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2019年度映像研究科は10名の新入生を迎え、入学から8か月間、それぞれが掲げるテーマに沿って、研究活動に邁進してきました。

映像研究科は、院生1名に対して教員2名以上からなる複数指導体制を確立しています。
構想発表会は、1年間の到達点として院生それぞれの研究内容を紹介し、指導チーム以外の教員や院生同士でディスカッションを行い、多方面から研究を深めることを目的としています。

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院生の研究テーマは、多種多様です。

「黒澤明『赤ひげ』論」の原作と映画の差異について研究をしている院生。
ゲームの難易度をテーマにゲームデザインを研究している院生。
植物をモチーフとしたヒト型クリーチャーを例にして、架空生物のリアルな生態に関するCG映像制作に励んでいる院生。
中国における「K-pop」の事業展開の事例を用いて、日本アイドルの海外進出に関する分析をしている院生、など。

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構想発表会では、自身の研究内容について紹介した後に、会場から質疑応答の時間が設けられます。

「先行研究として、どのようなものがあったのか」
「近年は、ゲームの難易度を検証しうる理論が数多く提起されている。可視化できる難易度、不可視化のそれと比べてプレイヤーはどう捉えているのか、整理して検証したほうがいい」。
「なぜ、植物をモチーフとしたヒト型を創るのか。ストーリーのリアリティも検討してはどうか」
「最終的な研究成果として、何を目指しているのか」

会場からは、様々な視点から意見やアドバイスがあがり、院生にとっては非常に有意義な時間となりました。
発表会終了後は、会場のあちらこちらで、研究指導チームごとに発表内容のフィードバックや今後の研究の方向性について、ディスカッションがされていました。

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大学院での研究活動は、常に物事に対して自分自身の問をたて、その解を導きだす方法論を見つけ、論じることが必要となります。

修士制作においても、研究として進めるうえでの制作意図が問われます。
例えば、学園を舞台にして創られた映画は、世の中にたくさんリリースされています。それらは、何を描いてきたのか、それに対して、自分は何を描きたいのか。ここに研究する意義を見出すことが修士課程としての学びとなります。

M1の院生は秋セメスターがまもなく終了し、いよいよ修士論文・制作にむけて本格的に取り組む時期に入ります。
研究のゴールが見えなくて、苦しむこともきっとあるでしょう。
それでも、映像に関するさまざまな思考や実践を分析し、独自の表現や考察を創出・展開・発信していく過程を通じて、また、大学院生として培う資料収集力、分析力、論理展開力、概念構築力は必ず社会的に重要な意義を持つと確信しています。

また、年があければ、いよいよM2の修士論文、修士制作および解説論文の提出が始まります。
あわせて、最終発表会も実施されます。
多くの方のご参加をお待ちしています。


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〇「修士論文、修士制作」発表会
日時:2020年1月14日(火)18:00~
会場:立命館大学衣笠キャンパス
   学而館310
発表者:2019年度映像研究科2回生全員
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〇2020年4月入学 映像研究科2月入試について
出願期間:2020年1月3日(金)~1月17日(金)消印有効
試験日:2020年2月8日(土)
詳細はこちら:https://www.ritsumei.ac.jp/gsia/examination/
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