研究科概要

映像研究科の人材育成像と3方針

アドミッション・ポリシー、教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

人材育成像

映像研究科は、映像に関わり、専門性が高くかつ汎用性もある技能・技術・方法論を修得し、広い視野から自らの課題を捉え、多様化する映像関連分野において柔軟に取り組んでいくことのできる人間の育成を目的とします。

アドミッション・ポリシー

映像研究科は、映像に関する制作、流通、販売についての総合的な視点を携えるプロデューサー・マインドの上に立脚しつつ、映像をめぐって構造化されてきた問題領域を視野に収めながらその制作上の課題を発見し、かつそれに柔軟な複眼的視点のもとに取り組むことのできる能力を「ビジュアル・イメージ・ディレクション(Visual Image Direction)」と規定し、多様な映像分野においてその能力を発揮できる人材の育成を目的としています。

これを実現できる人材を選抜するために、映像研究科では、以下のような指標に基づき選考をおこないます。

  1. これまでの実績が、映像研究科の研究領域であるサブジェクトゾーンにおいて前述の人材育成目的を到達しうる素養を持ち得ていると判断できるか。
  2. 研究計画書が具体的であり、且つ映像研究科の人材育成目的と合致しているか。
  3. 映像研究における基礎的素養及びグローバル化する映像研究領域に耐えうる語学力を有しているか。
  4. 自身の言葉で自らが有する映像分野に関する知識を明確に伝え且つ履修後における将来像を示すことができるか。

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

映像研究科は、人材育成の目的を達成するために、映像に関するジェネラリスト的な素養陶冶に立脚しながら、各種の専門領域に応じた方向での高い能力を備えた人間を育てることを基本理念としています。

<研究科全体に共通するカリキュラム・ポリシー>
映像研究科は、映像に関する制作、流通、販売についての総合的なパースペクティブを携えた「プロデューサー・マインド」を基礎力にして、映像をめぐって構造化されてきた社会的環境全体を視野に収め、映像諸分野において高いコミュニケーション能力と社会的な働きかけをおこなう行動力・実践力を備えた人材を育成することが目標です。そのために、幅広いコンテクストを横断的に観測しながら己の領域の問題とその解決法を探索し、それを説得力あるアウトプットとして実現していくことができる制作力とリーダーシップ、すなわち「ビジュアル・イメージ・ディレクション(Visual Image Direction)」を発揮しうる才能を育てることが目指されるところとなります。

<4つのサブジェクト・ゾーン>
映像研究科は 、映像文化への横断的思考の涵養を目指すことができるようにテーマ・プロジェクト型制作・研究とディシプリン・リサーチ型学習の融合したカリキュラムを配します。こうした融合形式のカリキュラムは、次のような4つのサブジェクト・ゾーンを設けることで、映像という複合領域において学生が自らの学習パスを自覚しながら研究活動ができる編成となっています。すなわち、映画、アニメーションの制作を主たる目標とする「リニア映像」ゾーン、テレビゲーム、各種映像アトラクション制作を主たる目標とする「インタラクティブ映像」ゾーン、メディアアートおよびデジタルヘリテイジを主として研究分野とする「映像デザイン」ゾーン、映像人類学、実験映画、記録映画を研究対象とする「映像文化資源」ゾーンです。こうしたサブジェクト・ゾーンに沿って配される授業科目を自由に履修することで、学生は、映像に関する豊かな視野と、専門性の高い理解と技能を身につけていくことになります。

学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

映像研究科は、研究科の人材育成目標に照らして、修了時点において学生が身につけるべき能力(教育目標)を下記のように定めます。これらの能力の獲得と、研究科が規定する修了要件(必修科目4単位を含めて30単位以上を修得し、かつ修士論文・制作の審査に合格すること)を満たすことによって研究科の人材育成目的の達成とみなし、映像研究科修士課程の学位「修士(映像)」を授与します。

修士課程修了時において全サブジェクトゾーンに共通して習得すべき能力

映像研究科では、「映像に関するジェネラリスト的な素養陶冶に立脚しながら、各種の専門領域に応じた方向での高い能力を備えた人間を育てる」ことを基本理念としています。従って修了時点において学生が身につけるべき能力(教育目標)としては、各ゾーンにおいて以下のように定めています。

【リニア映像】

リニア映像ゾーンでは、修了時点において学生が身につけるべき能力(教育目標)として次の2点を定めています。

  1. 映画を含めた実写映像およびCGアニメーションの作品制作において、自らの制作意図を広い観点から関連分野の中で位置づける視野、および必要な技法、特殊な機材運用法やアプリケーションの使用法を理解し、活用できる。
  2. あらたな表現技法を模索しつつ、突出した個性を持つリニア系映像作品を制作することができる。
【インタラクティブ映像】

インタラクティブ映像ゾーンでは、修了時点において学生が身につけるべき能力(教育目標)として次の2点を定めています。

  1. インタラクティブ映像の特質に基づいたナラティブの研究・企画・活用を基礎力として、実用に耐えうるクオリティと国際マーケットでの位置づけを意識したコンテンツの企画ができる。
  2. 従来型のゲームコンテンツやハードウェアおよびソフトウェア技術の枠を超えて新しい映像体験コンテンツを実践制作することができる。
【映像デザイン】

映像デザインゾーンでは、修了時点において学生が身につけるべき能力(教育目標)として次の2点を定めています。

    1. 科学技術および人文学・芸術学の観点からのメディア表現可能性に対する基礎研究を行うことができる。
    2. 視覚情報の伝達と受容に関する知識を有し非視聴覚情報のビジュアリゼーション・視聴覚化、メディアアート作品の制作などを行っていくことができる技術・技能を有する。
    【映像文化資源】

    映像文化資源ゾーンでは、教育目標として次の2点を定め、そのうちの1点を修了時点において学生が身につけるべき能力としています。

    1. 人間の文化的活動によって生み出された有形・無形の文化的所産を、科学映像や民族誌映像といった映像資源として記録することができる。
    2. 映像を社会的に活用できる資源管理の方法論をもち、社会還元や国際貢献を視野に入れた営利・非営利的な活動に適応可能な資源運用と資源開発の企画、調整をおこなうことができる。
    修士論文・制作の評価基準
    1. 問題意識が明確であり、課題意識が適切であるか(テーマの妥当性)
    2. 先行作品、研究等が検討、吟味され、到達点が踏まえられているか(既存成果との関連性)
    3. 制作視角、分析視角が明確で、記述や展開が説得的であるか(内容の緻密性)
    4. 習得した技能、技法、分析手法などを適切に用いているか(手段の適切性)
    5. 事実調査、文献資料、作品資料などの検索が十分にできているか(情報源の適格性)
    6. 作品、論文としての形式や内容に創意工夫があり、ユニークであるか(独創性)