研究科概要

教員紹介

サブジェクト・ゾーン:リニア映像

  • 北原 聡

    教授 北原 聡 CGアニメーション

    南山大学外国語学部卒業。
    株式会社ナムコ、ハリウッド映画の美術部門を経て株式会社セガ・エンタープライゼスにて'93年よりCG制作開始。5年連続でSIGGRAPH入選他受賞歴多数。愛知万博にて大型CGを制作。

    近年、CG技術の発展はめざましく、実写と判別できないほどフォトリアリスティックなCG映像が簡単に作れるようになりました。しかし、一方で個性的でオリジナリティに満ちたCG表現はあまり見られなくなってきました。CGは、イマジネーションさえあればそれを完全に映像化できる素晴らしいツールです。アイディアや個性を駆使し、誰も見たことのないようなCG映像を制作する素晴らしさを、今一度私たちと考えてみましょう。

  • 品田 隆

    教授 品田 隆 リニア映像制作

    大阪芸術大学芸術学部卒業。
    株式会社電通映画社CM制作部、テレビ局制作部を経て88年シナダディレクションオフィス設立。CM、PV、ドキュメンタリー、イベント映像など幅広い分野で作品を手掛ける。 

    映像は視覚、聴覚を刺激する総合芸術と言われています。瞬時に、感覚的に、本質を伝えることができるメディアだからこそ、創り手は限りなくクリエイティブでなくてはならないと考えています。その創造性を映像に定着させるには、発想力、論理的思考力とディレクション力を身につけることが重要です。その能力を生かし、観ている人の感性を刺激し、心を動かす映像とは何かを共に考えていきたいと思います。

  • 深沢 伸行

    教授 深沢 伸行 リニア映像制作

    大阪芸術大学芸術学部映像計画学科卒業。
    日本映画撮影監督協会会員(JSC)。キャメラマン第一回作品「遠山の金さん(主演:松方弘樹)」村川透監督。以後「IZO」三池崇監督やTVドラマなどを手掛け現在に至る。

    表現媒体としての映像は言葉や文字以上に伝える力があります。映像表現は各自の個性から生まれてきます。人々に感動や希望を伝える映像を表現することは、自らの感性を高めていくことです。映像表現を通して人間の本質を掘り下げ、自分自身を見つめ直しそして、他者とのコミュニケーションが生まれるような作品制作を一緒に考えていきたいと思っています。

                                 
  • 北村 順生

    准教授 北村 順生 メディア社会学、地域メディア論、
    映像アーカイブ研究

    東京都西東京市出身。東京大学大学院社会学研究科修士課程修了。財団法人郵政国際協会電気通信政策総合研究所研究員、新潟大学人文学部准教授などを経て、2016年より現職。主な共著に、『懐かしさは未来とともにやってくる』(学文社)、『人文学の生まれるところ』(東北大学出版会)、『形と空間の中の私』(東北大学出版会)、など。

    およそこの100年の間、われわれは映像を通じて世界とは何か、人間とはどんな生き物なのかを観察し、理解し、語り続けてきました。その意味で、映像は我々の住む社会や人間のあり方に大きな影響を与えてきたと言えます。その一方で、社会の側から映像のあり方、つまり、誰が、誰に向けて、どんな映像を、なんのために、どのような形で、伝えていくのかを規定してもきました。いま身の回りに溢れている映像の姿は、多かれ少なかれ、私たちが選んできた結果なのです。そうだとすると、これからの世代に向けて、私たちはどんな映像のある世の中を残していけるのでしょうか。また、残していくべきなのでしょうか。当事者の一員として、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

  • 藤岡 幹嗣

    准教授 藤岡 幹嗣 リニア映像制作

    大阪芸術大学大学院芸術制作研究科動態表現1(映画・映像)修士課程修了(芸術制作)。フリーとしてビデオによる記録映像や、ドキュメンタリー作品、TV番組、表現映像の制作を続けている。

    映画・映像を用いることで、個人が抽象的に持つ感性感覚をイメージ化し、具体的に作品として表す事が出来ます。その一方で作品を完成させるまでには、様々な問題を乗り越えていく必要があります。それらの問題を乗り越えながら表現活動をおこなう実行力やそれに耐えうる精神力こそが、表現者にとって欠かせない重要な要素です。作品完成への道のりを通して、ものづくりの実現能力と精神を皆さんと共有したいと考えています。

サブジェクトゾーン:インタラクティブ映像

  • 大島 登志一

    教授 大島 登志一 人工現実感、
    ヒューマンインタフェース

    筑波大学大学院博士課程工学研究科(電子・情報工学専攻)修了。工学博士。キヤノン株式会社に入社後人工現実感・複合現実感技術の研究に従事し、立命館大学情報理工学部教授を経て現職。

    バーチャルリアリティ(人工現実感)は、デジタル映像技術を核に、さまざまな3Dユーザインタフェースやセンサ、立体映像表示装置によって、コンピュータ内に構築した仮想環境をインタラクティブかつ多感覚的に体験する技術です。さらにその発展形、ミクストリアリティ(複合現実感、拡張現実感)では、現実環境を基盤として仮想環境をシームレスに重畳提示することができるのです。新しい映像技術の無限の可能性を究めましょう。

  • 宿南 達志郎

    教授 宿南 達志郎 メディア産業論、
    コンテンツマーケティング

    UCLA経営大学院修士課程修了。経営学修士(MBA)。情報セキュリティ大学院大学博士後期課程修了。博士(情報学)。 NTTおよびNTTドコモ勤務、神戸大学大学院助教授、慶應義塾大学教授を経て、現職。

    日本映画業界は一見好調のように見えますが、そのビジネスモデルやマーケティングは、他の業界と比べると旧態依然であるという評価は否めないです。米国や欧州の映画業界などと比較しながら、日本の映像業界のあり方について学んでみませんか。高度な専門知識と未来を展望する知性を備えたプロデューサーとしての能力を身につけ、良質な作品をより多くの人々に届けるために何をなすべきか、一緒に解決策を模索していきましょう。

  • 中村 彰憲

    教授 中村 彰憲 組織論、ゲーム産業論

    名古屋大学大学院国際開発研究科修了。博士(学術)。早稲田大学アジア太平洋研究センター、立命館大学政策科学部助教授を経て現職。主な著書に『グローバルゲームビジネス徹底研究』(エンターブレイン、電子書籍)。

    これまでデジタルゲーム産業の現状に対する理解を深めるために、北米のみならず中国、ベトナム、シンガポール、タイ、インド、ロシア、ポーランド、ウクライナなどさまざまな地域を巡ってきました。そのような中で欧米企業がゲーム開発をグローバルな規模でおこなっている様を目の当たりにしてきました。これからのデジタルゲーム産業はマーケット展開だけでなく開発においてもグローバルマインドが必須だと考えています。

  • 斎藤 進也

    准教授 斎藤 進也 情報学、データ科学、情報デザイン、Web情報システム

    立命館大学大学院政策科学研究科博士課程終了。博士(政策科学)。立命館大学政策科学部助手、滋賀県立大学非常勤講師、立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー、立命館グローバル・イノベーション研究機構専門研究員を経て現職。

    現代社会を特徴づけるものとして、史上類をみない圧倒的な情報流通量があげられます。こうした状況下では、情報やデータは分析の対象になるばかりではなく、クリエーションの素材としての価値を持ちます。昨今のインフォグラフィックス制作やデータ視覚化研究の隆盛は、まさに、データ(分析)と創作活動のあらたな関係性を示しているといえます。これは「インタラクティブ映像」の文脈においても、あらたな潮流であるといえ、インターネット時代のグラフィック制作の一形態として定着していくでしょう。映像学部では、ゲームやWebコンテンツにおけるデータの捉え方について、学生の皆さんとクリエイティブな観点から考えていきたいと思います。

  • 渡辺 修司

    准教授 渡辺 修司 ゲーム制作・技術

    電気通信大学 電子情報学科卒業。
    株式会社スクウェアで企画職からデジタルゲーム業界に携わる。代表作として「ガラクタ名作劇場 ラクガキ王国」、「みんなの城」(第1回ゲーム甲子園大賞受賞)など。

    デジタルゲーム業界は他産業と比較しても淘汰と絶滅の激しい業界です。先輩たちは経験則として、巨大な肉食恐竜が必ずしも生き残る世界では無いことを知っています。そのため彼らは、若い人たちに数ある淘汰圧に耐えぬき、新たなニッチを開拓できる能力者であることを望むのです。レガシーなゲームに収まらない挑戦者として、“遊び”に対して真摯な研究と提案を、一緒に考えていきたいと思います。

サブジェクト・ゾーン:映像デザイン

  • 北野 圭介

    教授 北野 圭介 映画理論、表象文化論

    ニューヨーク大学大学院芸術学科修士課程修了。
    ニューヨーク大学、ラトガーズ大学などでの教鞭を経て、1998年より新潟大学人文学部助教授。現在に至る。著書に『映像論序説』(人文書院)など。

    映像、あるいはイメージというものは、不可思議なものです。それはなぜか。ナルキッソスの神話をもちだすまでもなく太古の昔より、人はイメージに夢、不安、欲望、恐れを仮託してきたからです。したがって映像について思考をめぐらすことは、人生を賭けるに足るほどのかけがえのない仕事だと考えます。また、人間という存在の謎に真正面から向き合うという喜びに満ちたものであると思っています。

  • ライオンズ・マイケル

    教授 ライオンズ
       ・マイケル
    画像処理、視覚認知、マルチモーダルインターフェース

    ブリティッシュ・コロンビア大学理学研究科博士課程後期課程修了。理学博士。カリフォルニア工科大学で神経系のコンピュータ・モデルについて研究後、南カリフォルニア大学助教授を経て、国際電気通信基礎技術研究所で上級研究員として勤務、現在に至る。

    新しい表現メディアのデザインは、単純なものではなく、人間の行動と認識についての高度な理解に基づき、設計される必要があります。新しい視聴覚インタラクティブ・メディアのデザインの根本をなす人間および技術的なファクターを深く掘り下げることです。とりわけ複雑なシステムの視覚化と可聴化の方法論に焦点を絞ります。応用範囲は、メディアアートやライヴパフォーマンスのシステムです。

  • 古川 耕平

    准教授 古川 耕平 CG、デジタルアーカイブ

    近畿大学生物理工学研究科博士後期課程修了。博士(工学)。大学院修了後、立命館大学21世紀COEにおけるポスドク研究員として、主に歴史的建造物に関するデジタルアーカイブ研究に従事。立命館大学映像学部専任講師を経て現職。

    長い歴史を持つ日本には、先人達の遺した貴重な文化財が、記憶とともに受け継がれています。形のあるものも形のないものも、時間と共にいずれ失われていきますが、せめてその記憶だけでも後世に伝えていくことは大切です。そのために、デジタルという媒体を利用して、文化財の記憶を新たなカタチで記録し直すことを考えています。それは、デジタルとアナログの間に横たわる境界線を、改めて見つめ直すことでもあるのです。

  • 望月 茂徳

    准教授 望月 茂徳 インタラクティブCG

    筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻単位取得。博士(工学)。'05年、IPA未踏ソフトウェア創造事業にて「天才プログラマー/スーパクリエイタ」認定。映像学部専任講師を経て現職。

    「見る」映像だけではなく「体験する」映像へと領域を広げつつある映像分野において、「映像にする」ということの意味や可能性をみなさんと考えていきたいと思っています。インタラクティブ技術の開発やメディアアート表現の探求をその足がかりとして、わたしたちがすでにいだいている「映像」に対するイメージを刷新し、これまでにない手法を用いたさまざまな世界との新たな映像的接続に挑戦したいと考えています。

サブジェクトゾーン:映像文化資源

  • 川村 健一郎

    教授 川村 健一郎 アートマネージメント、映像アーカイブ

    京都大学大学院文学研究科修士課程修了。
    '95年から川崎市市民ミュージアム映画部門に勤務。フィルムの収集、展覧会・上映会の企画運営を手がける。'06年退職し、現職。

    デジタル上映の普及によって、映画館のあり方が大きな変容を遂げつつある現在、多様な映画作品の鑑賞機会を地域に提供する美術館や映画祭など、映画上映の公共的な担い手の役割はますます高まっています。文化創造の磁場として非常に恵まれた環境にある京都で、映画を媒介として社会とコミュニケートしつつ、地域文化活性化と映画上映の公共性の関わりについて考えていきたいと思います。

  • 細井 浩一

    教授 細井 浩一 経営学、コンテンツ産業論

    立命館大学大学院経営学研究科博士後期課程。博士(経営学)。立命館大学政策科学部助教授、教授を経て現職。主な著書に『コーポレート・パワーの理論と実践』(同文舘出版)など。

    日本のコンテンツ、特に映画やゲーム、アニメは世界的に有名です。しかし、産業としてその名声に見合う位置づけや規模を得られていない現状もあります。映像に関わる情報通信技術が革命的に変化する中で、底力のあるジャパン・コンテンツを世界に広めるためには、また、他産業への応用、波及効果を新しいビジネスにするためには、高度な専門知識と知的柔軟性を備えたビジネスディレクターがキーパーソンになっていくでしょう。

  • 朴 真理子

    教授 朴 真理子 応用言語学、英語教育学

    奈良女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。近畿大学文芸学部英語英米文学専攻准教授(’03年4月~’08年3月)を経て現職。

    わたしたちは日常の生活レベルで、映像という膨大なリソースをどのように内在化しているのでしょうか?グローバル社会のコミュニケーションや教育において映像がどのような役割、あるいは、機能を果たしているのかについて共に模索していくことができればと考えます。アート、ビジネス、テクノロジーなどの専門知識の有無にかかわらず、言語教育における「映像」に関心があれば取り組むことが可能になるのではと考えます。

  • 鈴木 岳海

    准教授 鈴木 岳海 映像人類学、映像制作

    甲南大学大学院人文科学研究科応用社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。映像作品「the Image gatherer」、「手のひらの地蔵盆」、「神と仏と人と 戸隠地蔵盆」、「聖なる手 異なる京菓子」など。

    わたしは映像人類学の分野で、祭りとオーラルヒストリーの調査をおこない、記録映像を制作してきました。既存の調査方法を見直し、社会学や民俗学的視座を取り入れた研究や、実験的な撮影技法による作品制作、また調査ネットワーク内外での映像資源を活用する方法を探る研究をしています。映像資源アーカイブがもたらす個人と社会における歴史と記憶に焦点を当て、人類学における新たな映像資源の表現と利用の可能性を探っています。

  • 宋 基燦

    准教授 宋 基燦 映像人類学

    京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。京都大学GCOE研究員、大谷大学文学部社会学科助教を経て現職。主な著書に『語られないものとしての朝鮮学校』(岩波書店)

    映像自体には本質的に何の意味もありません。映像は人間の見る行為によってようやく意味を持つことができるのです。結局人間こそが映像の出発点であり、また帰るべきところだと思います。人間は映像をみて解釈をしますが、その過程には必ず文化というフィルターが入ります。そこで人類学は映像と人間理解に有効な道具となるわけです。人類学は対象との絶えない対話であり、その中から物語と共感を導きます。私が長年エスニックマイノリティへの人類学研究を通じて学んだのも対象と共感することです。対象への共感なしで良い物語は生まれません。一緒に対象と共感できる実践について考えていきたいと思います。